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ねむるきみとねむる

作者:野良丸

「僕らが生きている世界は終わりに向かっているんだ」
 花畑の中心で彼女は首を傾げる。橙色の花飾りが小さく揺れた。
「比喩とかじゃない。そのままの意味さ」
 彼女は口を動かした。声は聞こえないけど理由を尋ねていることは分かる。
「この廃ビルから一歩外に出れば嫌でも分かることだ。君にそれが可能なのか、僕には分からないけど」
 花畑の中心で彼女は再び首を傾げる。
「その理由?」
 彼女は首を横に振る。じゃあなんだろう。
「なんでこんな話をするのか?」
 首肯。
「確かに、どうしてだろう。外のことなんか思い出したくもないのに」
 少し考えるとすぐに答えは出た。当然だ。自分のことなのだから。
「多分だけど、僕はこう聞きたかったんだと思う」
 なんとも情けない質問だと我ながら思うけど、
「『もし僕がこの廃ビルで死んだなら、この世界にずっといられるだろうか』」
第一章
2017/08/15 10:00
2017/08/15 16:25
2017/08/15 17:59
2017/08/15 21:39
2017/08/16 18:03
2017/08/16 21:17
2017/08/17 21:11
第二章
2017/08/18 00:09
2017/08/18 18:04
2017/08/18 22:06
2017/08/19 07:39
2017/08/19 13:12
エピローグ
2017/08/19 22:49
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