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碧き舞い花  作者: ユフォン・ホイコントロ  訳者:御島いる
第二章 賢者評議会

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筆師の中書き 謝辞

 やぁ、皆さん。ユフォン・ホイコントロだ。ははっ!

 まもなく開戦といったところで中書きを挟んでしまい申し訳ない。しかし、ここで僕から皆さん向けての謝辞を書かせてほしい。

 書かなければならないのだ。

 二つほどある。いや、先の中書きを挟んで云々というのも合わせて三つだったね。ははっ。


 まず、先述のビュソノータスでの『蒼白大戦争』の語りの中において、『一つの戦、戦場に参加した人数では異空中どこを探しても、この戦争に勝るものはないだろう。僕は知らない。』と記したわけだが、あれは嘘である。

 ここに謝罪する。申し訳ない。

 物語を盛り上げるためのスパイスとしての誇張表現だった。

 実際には、この物語を記している現時点において『蒼白大戦争』並、それ以上の戦争は数多存在する。

 セラが野営地前の戦士たちの数に驚いていたことから分かるように、ウェル・ザデレァでの戦争……『黒・白・七色戦争』もその一つだ。


 次にこの『黒・白・七色戦争』だが、その全容を描かないことを先に謝っておこう。

 筆者である僕自身も参加し、記録も取った戦争ではあるが、この『碧き舞い花』の物語ではセラフィの関わった部分しか描かない。

 また別の機会、書物にその物語を記すこともあるかもしれないが、今回は無しだ。

 それでもこの戦争のことを知りたいと思われる方がいるのなら、彼女の参戦以前から終戦への経緯等は、歴史書をご覧いただければ把握できるだろう。


 以上、これで謝辞を終わりにしたいと思う。

 引き続きセラフィ・ヴィザ・ジルェアスの物語を楽しんでほしい。


                          『舞い花に誘われし筆師 ユフォン・ホイコントロ』

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