招待券
土曜日の朝、7時30分の事
眠そうな顔をして家から出てきたのは黒髪でメガネをかけている青年だ
彼の名前は、茂野無月 光神高校2年生で、歳は17歳学校では、生徒会をしており生徒からの信頼も熱い
今日も、早くに生徒会の仕事をしないといけない為朝早くに家を出たのだ
土曜日に学校に行かないといけないのは、少しだけ嫌だったがこれも仕事な為頑張って重い足を動かす
幸いにも、私服で学校に行って良いと言うのだからまだマシなのだろう
しかし、学校に向かう途中、ポケットの中の携帯のバイブが震えた
こんな時に誰だ
少しめんどくさそうに、携帯を取り出し画面を開くとメールが一件だけきていた
ボタンを押し、メールを開く
件名は、書かれていなく文章もかなり文字化けしていた
(読めないな、まっ、間違いメールだろう)
俺は、そう思い携帯を閉じようとした すると、携帯の画面は黒く染まり動かなくなってしまった
(壊れたのか?)
元の画面に戻そうとボタンを何回か押すが反応はない
諦めて、携帯を閉じようとした時 さっきまで、黒かった画面に白い文字が表れた
(よ.う.こ.そ?)
どう意味かも分からず、結局ポケットに携帯を押し込むとまた、学校に向けて足を進めた
生徒会室を開けると、顧問の柳瀬先生が椅子に座って待っていた
「おお〜、無月!相変わらず無愛想だな〜」
柳瀬先生は、立ち上がり勢いよく肩をバシバシと叩いてきた
「それで?用件は何ですか?」
「無月〜、スルーすんなよ 明るくいこうぜ!」
いっとき黙っていると、柳瀬先生は諦めたのかふぅとため息をつき椅子に座った
俺もそれと同時に椅子に座った
「さっ、本題を始めるか!っと言いたい所なんだけどさ〜 まだ、痲璃亜と真が来てないのよ〜」
そういえば、ここにいるのは俺と先生だけだ
痲璃亜は、生徒会の副会長で仕事をサボったことはなかった
真も、生徒会ではないが手伝うと言っていた
その二人が揃ってきていないのだ
「あのさぁ、無月 二人を探してきてくんないかなぁ これじゃいつまでも始められそうにないからさ!」
「何で、俺が」
「万年ビリの馬鹿二人の面倒は、お前の仕事だろ?」
「いつ俺の仕事になったんですか まっ、いいですけど」
そういうと、柳瀬先生はじゃ!よろしく〜と言って生徒会室から押し出される
俺は、ため息を尽きながらもまずは真の家に向かうことにした