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出会い

 シュティン共和国、北西の海岸。大陸横断鉄道が行く。海岸線に夕日が落ちていく頃、窓の外へ目を向けると、紫色から黒に移ろう夜空が一日の終わりを告げていた。




「今日は何を食おうか……これが唯一の楽しみとか俺の旅も寂しいもんだな……」

 窓から正面に視線を戻す。と自然に目の前にいる少女が視界に入る。俺の視線に気づき、少女もこちらへ目線を向ける。

 気まずいな。マジでどっか行ってくんないかな。

「何々、こっち見ちゃって。あれれ、もしかしてーー…惚れたの。ねえ、惚れたの? 」

「うっせえ、どっか行けや」

 ニヤニヤしながら少女は「またまた」と前かがみになって俺の顔を下から覗きこむ。

 近づくな。毛がつく。

 俺は出来る限り後ろに下がり距離を開ける。

 花がムズムズし始める。駄目だ。アレルギー反応で鼻の調子が悪くなってきた。ここにいると苦しいな……

 俺は現状と空腹感から食堂車に向かうべく、立ち上がる。少女も共に立ち上がった。

「今日は何が出るのかな」

 少女がにこにこしながら、謎の鼻歌を奏でる。

「……もう奢んねえから。ついてきても何もないから。ってか、毛が舞うから人外は食堂車利用したら毛が…」

「お前、今の発言、生命権の侵害だろ。ひどい奴だな。普通はこんな幼気な子を見たら、『可愛い』とか『デュフッ、幼女でござる』とか言って大歓迎するもんだろ」

 少女が俺の手を握り揺らし始めた。俺の手はすぐ赤くなりぶつぶつが出る。

「ひいいいぃぃぃいいーーーーーお前が人間だったらな。俺は動物の毛全般のアレルギーなんだよ。キツネ娘のお前も例外じゃないわけ。さっきから鼻はムズムズするし、目は痒いし、イライラしかねえから。ほら、エサはねえぞ。しっし」

 そう言って俺は少女の手を払いのける。

 そう少女は人間ではない。白いワンピースを着て、金髪碧眼で、ふっくらしてそうなほっぺたで、身長もおそらく百三十センチくらいの幼女で、不釣合いに大きい麦わら帽子を室内でも常に被ってて、守ってあげなきゃいけない、と心揺さぶられるはずなんだが、如何せん。こいつの頭にはキツネ特有の獣耳が生えてて、尻尾が三本ゆらゆらしてるんですよね。つまり、動物全般にアレルギー反応を示す俺は非常に迷惑だと感じているのだ。

「ひどい奴だな。毛だってほぼ耳の上にうっすらあるだけで、その毛しか落ちないよ。一々、動物動物って。別にお前に頼んなくてもいいんだからな。ふーんだ」

 俺に同行しようとした少女は、そっぽ向いて足を止める。俺は気にすることなく食堂車への移動を再開する。少女は目を薄っすら開けて俺の動向を確認する。俺が無視していることに気付いた。少女は唖然とした顔で急いで俺を追いかけた。俺の上着の端を引っ張る。

「な、何でだよ。『ごめんね、言い過ぎた。嘘だから、奢らせてほしい』って言うんじゃないの。無視するなよ」

「へいへい。歩行の邪魔なんで俺の服引っ張るのやめてくれませんか。服が伸びるんっすけど」

 食堂車への扉を開放して乗り移る。少女は俺の服にしがみついたまま引きずられて乗り込んだ。

「待てって。恥ずかしがっちゃって。わしを遠回しに誘ってるんでしょ。分かる分かる」

「違うから……できるだけ静かにしろよ。もう注目されるのはごめんだからな」

「ふーん、あっそ」

 少女は適当に相槌を打つ。俺の服から離れて、俺の隣に駆けてくる。

俺はビロンビロンになったコートの後ろを手繰り寄せ溜息をついた。俺から少女に対する庇護欲を奪っている原因はいくつかある。一人称が、わし、であること。女の子らしからぬ話し方。横柄な態度。数えればきりがない。本当に接する気にならん。おまけに耳生えてるし、尻尾から毛が舞ってるし。これだから動物は。まあ、俺も哺乳類だけど。端正な顔立ちなのに勿体ないな。

ある座席に向けて歩く。入口に最も近い四人掛けの机。広いがドアに近いから申し分はない。席に着きメニューを広げる。少女は向かいに座り、同じくメニューを手に取った。足をぶらぶらさせる。極力気にしないようメニューに目線を注ぐ。

今日はハンバーグにでもするか。

「わしは何にしようかな。お茶漬けかなー。から揚げかなー。フライドポテトかなー」

「静かにしろって言っただろ。足ぶらぶらも無し。しーっ」

「できるだけっしょ。できるだけ静かにしてるよ」

 少女はそう反論する。その間にウェイターが隣にやってきて御注文どうぞと微笑む。

「キツネのハンバーグありますか」

「キツネの…でございますか」

「お前、最悪」

 少女に向き直るとメニューで口から下を隠し、ジト目で俺に怒りを訴える。

「じゃあ、静かにしような」

「……うっす」

 ウェイターさんが笑っている。他のお客さんも何人かこちらに気付いたようだ。

 溜息をつき、ハンバーグを注文する。少女も俺と同じものを選択した。ウェイターは確認を取ると下がる。

「で、また俺が奢るのか」

「っんー? もちろん」

「何でだよ。他の客がいるだろ。物乞いなら他を当たれ。他を」

 少女を奢るのはこれで二度目だ。今日の朝に出会ってから俺は少女に昼飯と晩飯を奢っている。まあ、国からの補助金があるため経費ということで落ちるから痛くはないが。

「どうして。さっきは奢ってくれたじゃん。急に何で邪険に扱うんだよ」

「昼の時はしおらしかったからな。お腹が鳴ってたし奢ってやったんだよ。最初はかわいい子だと思ったのに蓋を開けてみたらなんだよ。もう一回言ってみろよ。『すみません、隣よろしいですか』って。ホントに騙されたわ。美少女だけにな。思いっきり」

 俺は反論されると思った。思い出すように閉じていた瞳を開ける。俺の予想に反し、少女はなぜか目をぱちくりさせ驚いていた。なぜか頬がほんのり赤みを帯びている。何かしたか。

「う、うっせぇし。清楚系が好きとか、ないわ」

 どうして鼻で笑いながらいつもなら高飛車に反論する少女が、もじもじしながら頬を赤らめ俺をチラ見しているのか。弱々しい罵声が余計に俺の興味を煽る。

「急にどうした。トイレか」

「と、トイレじゃねえよ。バーカ。たらし」

 たらし…? 俺、何か垂らしたか。ズボンに目線を下す。なんも垂らしてないよな……

「女の子がトイレとか言うな。おトイレとかワンクッションおけよ」

「別にいいじゃん。わしの勝手だし」

「はあ、まあ、そうだが。ホントにすごい性格だな。せっかくかわいいのに勿体ない。お前、性格で損するタイプだな」

「はっ、はあぁぁーー、ううぅ、うるせーし…別に……別に、いいんだからーーっ」

 少女は取り戻した平常心を乱し、なぜか耳まで真っ赤にして反論する。口調も乱れ、喋り方はしどろもどろ。声はあまりにも小さく聞き取ることが難しかった。

 何か様子が変だぞ。何があった。俺はここで原因を考えてみるとする。こいつが取り乱し始めてから俺が言ったこと……うーーん、なんだろう。検証してみるか。

 俺は少女の顔を食い入るように見つめる。

「昼の時はしおらしかった」

「急に何? 演技ぐらいわしだってできる」

「これじゃないのか……」

「何なの? 」

「お腹が鳴ってたし」

「だから何? どうしたの」

「これも違うのか……」

「ねえ、何してんの? 」

「奢ってやったんだよぉ!? 」

「……何なの? もしかして奢ったこと感謝しろとかいうわけ。小さい男だなー」

「これでもないのか……」

「だから何なのーー! 」

「最初はかわいい子だと思ったのに」

「っひゃう……だから、なんだって言うのよ」

 少女の顔が赤くなった。俺から目をそらす。

「これか…」

「な、何がこれなのよ」

「かわいい」

 俺がぼそっと呟く。

 少女はビクッと体を震わせる。目を見開き一瞬固まると一層顔を赤くして俯く。

「急に何、何で……わし何かしたぁー? 」

よし、謎が解けたぞお前ら。どうやら、この少女、俺にかわいいだろとドヤ顔を散々しながらも、実際にかわいいとか美少女とか言われるのに弱いらしい。憶測の域を脱しないが。そうと分かれば早速攻撃開始だ。やるぞお前ら、俺はやる!

「そうか。勿体ないなーかわいいのに。かわいいのになー。くわあぁぁあいぃのになあぁぁーー」

 俺はそう連呼した。

「はぁーはあぁぁあー…ぅっせーしぃーー。何も聞こえない。何も聞こえないんだから」

 はい、ビンゴー。ドンピシャだったようだ。少女は思い切り取り乱して今までの横暴な態度とは想像できないほどに小さな声で言い返す。麦わら帽子を目深に被り、帽子に両手を乗せて俯いている。顔を見られたくないようだ。

「うるさいじゃないだろ。目上の相手だぞ。かわいいのに勿体ないだろ。美少女なのに。美少女なのにだぞ」

 自分でも何言ってるのかよくわかんなくなった。まあいいや、静かになるし。

「め、目上のぁー、相手とかぁっ…いいい、今時は関係ないんーー、だぞっ」

 顔を上げると頭から湯気を出しながら少女は手をばたつかせて反論する。

 そうこうして少女がばたばたしている間、俺は真顔で目を合わせ続ける。少女は俺の行動に気付き、動きを止め、顔を赤くする。その時を見計らって俺は囁くように声を漏らした。

「かわいい」

「は、はぁ、はぅ。分かりましたからもう何も言わないで」

 少女は机に突っ伏す。帽子の隙間からは絹のように白い肌が赤みがかっているのが分かった。相当恥ずかしかったらしい。次からこの技…使えるぞ。

「分かったよ。もう言わない。だから静かに頼むぞ。一応、俺とお前は一緒に旅してると思われてるからな」

 俺はそう言い、周囲を見渡す。先客である数人の客たちは俺の方をちらっと見ていた。目が合うと視線をそらす。やはり迷惑だと思われているようだ。

「別に一緒に旅してなんかないじゃん。何、一緒にいたいとか思ってるのか」

 俺がかわいいといわなくなったからか、再び生意気さを取り戻す少女。

「別に思ってねえよ、かわいい子。かわいいかわいいかわいいなあ。なでなでしたくなってくるよ。ああ、美少女撫でてえ。かわい過ぎて撫でたいわーー」

 俺が棒読みでかわいい攻撃を続行すると、「う、うわぁ。ぉ、思ってるくせにぃーー」とわずかながら反論してくる。机の下に潜ってしまった。

「おいおい、出てこい。かわいいから。ホントかわいいから出てきてくれ。周囲の目が怖いんだよ」

「そ、それやめたら……出る」

 少女は顔を覗かせこちらを見る。恥ずかしすぎてキツネ耳は赤みがかかっていた。目が少し潤んでいる。面白がって言い過ぎたか。

「それって何だ。ああ、かわいい。なでなでしたいなー。かわいいキツネさんを」

「そ、それだよ。その……かわいいってのーー!!……やめろよっ……」

「やめろ? お願いはしっかりしろ、かっわいいー」

「…か、かわいいっての…やめろ…ってか…やめて…やめてください」

 再度机の下に潜りこみ少女は懇願する。

この辺でやめておいてやるか。

「分かった。ちょっとからかい過ぎたよ。ごめんな」

 俺がそう言うと少女は机の下から這い出す。

「ふーんだ。そうだよ。最初っからそうすればいいんだよ」

 顔はまだまだ真っ赤だが、言い返す体力は健在のようだ。ムカつくガキだぜ。だが、俺はもう言わない。俺は大人だ。さすがにこいつの弱点を突くようなこと、過度にはしない。

 俺は料理が運ばれてくる間、窓の外を見つめる。

 沈みかけた太陽の頭がほんの少し地平線から覗く。少女は静かになり、妙な沈黙が車内を支配していた。俺は気になって視線を少女に移す。少女はもじもじしていた。やはりトイレか。

「ねえ」

「……」

「…ねぇったら」

「………………」

「ちょっと」

「なんだよ。静かにって」

「頭…」

「…頭? 」

 少女は頬を上気させ、上目遣いでこちらを見つめてきた。何を企んでいるんだ。

「頭……撫でても…いいよ」

「……はい? 」

 俺は首を傾げ聞き返す。

「だから……撫でても……いいよ」

「何で。どうしてそんなことしなきゃならん」

「だってっ……撫でたいって言ってた!! ……じゃん…」

「あれは……言葉のあやというか兵器としてだな」

 そう言い終わる寸前、少女に目を移すと、そこには儚さを体現するような清楚な女の子がうっとりとこちらを眺めていた。俺はドキッとする。こいつなんなの。

「兵器って何。嘘だったって……こと……? 」

「いや……たく、嘘じゃねえよ。本当だ」

「じゃあ、撫でる? 」

 俺は迷った。本当に撫でたくなってきた。少女が今までにないくらいかわいく思えたからだ。

「……いや、今回は遠慮しとくよ」

 でも俺は踏みとどまった。なんか悔しい。さっきまで鬱陶しいと思ってたガキがしおらしくなったってだけで可愛いと思ってる俺に対して。

「でもでも、撫でていいんだよ」

「いやいや、だって……俺がお前を撫でる理由なくね」

少女は、はっとなる。自分でもなんて恥ずかしいことを言っていたのか自覚したようだ。

「そ、そうじゃん。確かに……わ、忘れろ。忘れちまえぇーー」

 少女は手元に置かれていたスプーン、フォークを投げつけてくる。俺はメニューでそれを防いだ。

「はいはい、忘れてやるよ。忘れますとも」

「ふん、そうだよ。忘れるんだぞっ」

 少女がそっぽ向いて外に目線を向けた。

ムカつくガキだ。ここはいっちょ不意打ち行くぞ、皆の衆。

その時、俺は少女の頭に手を置き、ゆっくりと撫でた。少女は驚き顔を真っ赤にしてこちらを見つめる。

「……これで奢ってる分、ちゃらにしてやるよ」

 俺が笑いかける。すると少女はみるみる涙目になり、下を向いた。そして、「うぇ、うぇえぇ……」、と泣き出してしまった。

「お、おいおい、マジか。泣くほど嫌か。うっそだろ」

「……お父さんっ、お母さんっ……どこいっちゃたのーーぅうぅええぇっ、うえええーーーん」

 俺は少女の涙に現状を思い出した。そういえばこいつは昨日の昼、俺のとこに来て、くっついて回ってたけど……親はいないのか疑問に思っていた。案の定、迷子だったようだ。いや、薄々気づいていた。しかし、放っておいた。この子にはこの子のプライドがあるようで、どうやら迷子になったことを認めたくなかったみたいだったから。幼少期にはよくあるくだらないプライドだ。

俺は気付かないふりをして少女と過ごしていた。でも、心の底ではやはり不安だったのだろう。俺が撫でたことで親を思い出したようだ。きっと、親に頻繁に撫でられていたんだろうな。

「……はあ、お前、やっぱ迷子かよ」

「うえぇうっうぅ、う、うん」

 頷きながら涙声で少女は肯定する。少女は目を両手で擦り、涙を拭っている。涙は止まらない。

 俺は溜息をついて少女の隣に移動するとまた頭を撫でる。

「親父さんとおふくろさんか。すぐ見つかるだろ。きっとお前を捜してくれてるだろうし。だから心配するな。すぐに会える。俺も……仕方ない。探してやるからさ」

 俺は少女に言い聞かせている間に、この子の親はどこにいたのか想像していた。

 おそらく、乗る電車を間違えたか、親より一本速い、または遅い電車に乗ってしまったか。この三つのうちの一つだろう。

 思考を巡らせていると少女が俺の懐に顔を埋め、声を押し殺した。俺が静かにしろといたからだろうか。正直、少し驚いた。

「お、おい……ああ、別にもっと泣いてもいいぞ。泣くことは悪い事じゃないし、生きてれば泣きたくなる時だっていっぱいあるだろ。我慢する必要はねえよ.」

 俺はそう呟いて抱きしめ返した。

「な、なんでぇー、動物アレルギーじゃないのぉー……」

 少女は声を押し殺し、そう涙声で質問する。

「別に問題ねえよ。ちょっとばかし痒くなるだけだ。いいんだよ」

「お客様、あのぉ……」

 背後から声がした。驚いて俺は振り返る。そこにはウェイトレスが苦笑いで立ち尽くしていた。その隣にあるカートにはハンバーグとライス、スープに水が置かれていた。

「は、はい。ああ、ハンバーグっすか。あの、おいてもらってもいいですか」

 俺はそう答える。ウェイトレスは顔をひきつらせながら料理を卓上に置くと、「失礼しました」とものすごい勢いでカートを押して去って行った。

 なんだ。どうして。何があった。

 周囲を見渡す。他の乗客全員が俺の方を鋭い眼光で見ていた。俺と目が合うと視線をそらす。

「おい、あれって親子じゃなくね」「うわぁ、ロリコンかよ、警察警察ぅ」「やばくね、あれ」「なんか気持ち悪いこと言ってたよな。生きていれば泣きたくなる時だってあるとか」「ワロタ」

 俺は冷や汗をかく。一番危惧していた状況に突っ込んでしまった。これからの旅、肩身の狭い思いをすることになるだろう。溜息をついてうなだれる。少女はなおも泣いていた。

 まあ、旅なんてこんなもんか。

 それから数分、少女は泣きやんで、俺から離れると恥ずかしそうにはにかむ。

「なんか、ごめん」

「いいよ、気にするな。俺でよければ力になるよ。ただこの電車は来週まで停車しない。それまでは我慢しないとな」

「……ふーん」

「何だよ、俺の顔になんかついてるか」

「なんかキモいなーと思って。お前、もしかしてロリコン? それともやっぱりわしに惚れたか? 」

「な、何でそうなる。ふざけんな。善意だよ、善意。まがりなりにも俺は国境屋だぞ」

 俺は取り乱して周囲の目を窺う。少女は笑った。そして意地悪そうに囁いた。

「嘘つけ、惚れたんじゃろ。惚れたって言ってみぃー」

「うっせー離れろ。毛がつく」

「お前から隣にきたくせに」

「それはお前が……ああもう、うっせえな。お前、飯抜きだ」

「ええぇーーー!! 何でー、何でそうなるぅーー!!! 」




シュティン共和国、北西の海岸。大陸横断鉄道が行く。海岸線が夜の闇に包まれ星々が顔を覗かせる頃、窓の外へ目を向けるとどこまでも広がる天の川が二人を見下ろしていた。



こういったジャンルは初めてで拙いですがよろしくお願いします。

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