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妄想録  作者: りぶら
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二つ目の異変

私は帰途につく。

いつもと変わらない道。いつもと変わらない風景。

道行く人も、車も、自転車も、全ていつもどおり。変わらない風景。

そんな中私は一人妄想に耽る。一人で帰るときはいつも自分一人の世界だ。

今回の妄想内容は

――もしも、冬じゃないこの時期に雪が降ったなら

実際にはこんな出来事起こらない。だから私は「もしも」という形で夢想するのだ。

しかし、今日はなんだか違った。

「なんだか…肌寒い…」

頃は9月の中旬。暑いと感じることはあってもまだまだ肌寒いと思うことはないはず。

急に襲った肌寒さに私は「風邪でも引いたかなぁ。今日は本当に早く寝よう。」と心にあった誓いを新たにしたところで更なる異変が起こった。

「……ゆ、雪……?」

ふわふわと降ってくるそれはアスファルトに落ちるとすぐに溶けてなくなる…それはまさしく雪だった。

「嘘…だってまだ9月よ?」

しかし、すぐに雪は雨に変わってしまう。

やはり、見間違いだろうか…そう思ってしまうが、ふと、学校に居たときに起こった出来事が脳裏によぎった。

―――あれは…確か「空が緑だったら面白いなぁ」と思った直後に起きた出来事ではなかったか?

私の中でピースが組みあがっていく。だがしかし、いまいち確証が得られない。

なにせまだ二回起こっただけなのだ。

一回目は疲れから来るものだと、そう説明できる。

二回目は…ちょっと厳しいけど異常気象だといえばどうにかなる。

もしかしたら雹のなりそこないがたまたま溶けずに降ってきただけかもしれないのだし。

―――とりあえず、今日は早く帰ろう。

そう思い、私は歩を進める。

その先に待ち受ける…否、もう始まっている非日常が私に牙を向けるのは…もう少し後の話だ。

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