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第18話
とある森の城──
黒い外套をまとった少女が、静かに視線を向けていた。
その先には、深い眠りについたままの少女が横たわっている。
その少女は、黒い外套の少女と同年代に見えた。
「……いつになったら起きるのかしら。早く起きなさいよ、このお馬鹿さん……」
その声には、かすかな寂しさが滲んでいた。
少女の眠る部屋に静寂が漂っている中――
「ニャオ?」
一匹の黒猫が少女を呼ぶように近づいてくる。
「あら、クロノごきげんよう。今日はここにお散歩に来たの?」
ニャアとクロノは元気よく返事をした。
「最近はあの子の元に住んでいるみたいだけど......元気そうで、よかったわ」
黒い外套の少女はクロノにひとつお願いをした――
「今度、あなたのご主人様の元へ連れて行ってくれるかしら?」
読んでいただきありがとうございます。
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