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あなたの100文字が、もしかしたら、サイトに載るかも!?

作者: すっとぼけん太

昨日、何気なく見ていた動画サイトで紹介されていたのが――


『三行から参加できる 超妄想コンテスト!』

『あなたの100文字が、もしかしたら、サイトに載るかもしれません!?』


というエブリスタの企画。


賞金は……まあ、豪華とは言えませんが、

入賞すれば「5分シリーズ」っていう短編小説集に収録される可能性があるらしい。


正直、その「5分シリーズ」もよく分からない。

でも、“自分の作品が少しでも露出する”ってことなら、

たとえ100文字でも、参加する価値はあるんじゃないかと思った。


<今回のテーマ>

第250回 超・妄想コンテスト

テーマは「旅/冒険」。

100文字(三行程度)から8000文字まで。

どこかに“旅”か“冒険”の要素が入っていればOK!


例:

・「あれ?」と同時に声をあげた。

 ローマでこの人に会うのはこれで三度目だ。

 「旅は道連れといいますしね、一緒に観光しませんか」

 私は笑顔を向ける彼に頷いた。


・こうして一介の働き蟻にすぎなかったアントンは、

 人間界へ冒険に出ることになった。

 どこかにある「砂糖壺」という秘宝を持ち帰るために。


・「聖地への巡礼旅だ」と修道士は生真面目に答えた。

 聖地といえば推し活くらいしか思いつかない腐女子の私とは、次元が違いすぎる。


失恋旅、自分探し、思い出の家族旅行など、旅の目的はさまざま。

また、ご近所でも異世界でも冒険になりますね。

そんな「旅/冒険」にまつわるあなたの妄想をお待ちしています!


……とまあ、こんな具合。


で、私もせっかくなので一本、投稿してみることにしました。

以下がその応募作です。



『時の扉を開けて』


高層マンションの ドアを開ける

冷えきった部屋 ひとりの空気


壁には エゴン・シーレが憂いを宿し

ゆがんだ肢体――どこか自分に似ている


ブラインドを開けると 夜の窓から

滲む港の光が 静かに流れている


点滅している 留守電を押す

声なき音だけを 残していった誰かたち


歩きながら ビジネスタイを緩め

カラフルなテトラに 餌をやる


冷蔵庫から アイスティを取り出し

デジタルの時刻は 23:07


灯りはつけずに PCを入れる

ガラスの虚像 2,3時間の未知への冒険


だけど――仲間が待っている

アルティに頼んでいた 剣はできてるはずだ


今日は ボスキャラ・アンタラスの首を狩る

ふたつのクランが 駆けつけてくれる



――


「みんな、準備はできてるか?」

「おう!!」


「盟主の剣もできてるよ!」

「よし――今夜は、派手にいくぜ!」


バフを惜しむな 後衛は矢を放て

顔を上げろ――息ある奴は立ち上がれ


giri giri 限界を超えて

――そこからが 勝負だ


仲間たちの屍をのり越えて 抗え 

そしてアンタラスの首元へ食らいつけ


「味方、残り4分の1!」

「あいつのライフもあと僅か!」


「おっしゃ、こっからが俺たちの祭りだぜ!!」

「うおぉぉぉぉぉー!!!」



戻らない 過去の自慢話は

死んだ奴らにでも してやれ


俺たちは――英雄になんてならない

屍には 伝説も名前もいらない


ただ――


仲間が そこにいる限り

俺達は ここで生きて戦う


まだ見ぬ世界がある限り

まだなにも終わっちゃいない


そうさ――


この冒険は、まだ――はじまったばかりだから


挿絵(By みてみん)


というわけで!

「こんなのでもアリなら、自分もやってみようかな」

そう思ったあなたは、もう立派な寄り道旅の仲間!


いつかどこかで、あなたの100文字と出会えるのを、

ちょっと楽しみにしてます。


(なお、結果は後日報告予定。ダメだったら、惚けてるかも……笑)

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