目覚め
3100年以降の未来。
私は1人のアンドロイドを造った。
此処は科学、魔術、魔法が存在する。
『やっと、完成した』
感情プログラムを入れ、人間と同じように
生きれるよう、AI知能を入れて、作動させる。
「おはようございます」
『おはよう、今日から名はどうしようか。
そうだな、ラテン語でネクサス、意味は
結びつき、つながり』
「分かりました、貴方の呼び名は」
『そうだな、先生と書いて、医者かな』
「分かりました、先生」
言葉の学習プログラムに影響はない。
上手く、作動したようだ。
先ず、動きの確認をした。
『立って、歩いてごらん』
手本を見せれば、動きを真似していく。
視覚、聴覚、問題ないようだ。
あとで、戦闘機能も試そう。
『ネクサス、君の部屋に案内しよう』
そう言って、彼女をエスコートする。
女の子らしいものを集めて、飾っている。
色々と思春期の年齢に合わせたものを
取り揃えている。
『気に入ってくれたかな?』
「分かりません」
まぁ、そうだよな。
彼女からしたら、人間のように
組み立てても、無知な感情、思考。
赤児と同じだ。
『ネクサス、本は好きにみていい。
いろんな、図鑑、画像、イラスト。
それらを見て、覚えるといい』
「分かりました、先生」
彼女は頷いた。
そして、私は1冊の図鑑を持ってきて
ネクサスに渡して、部屋に鍵を掛けては
科学室に戻っていく。