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最強ゲーマーの逆境異世界転生  作者: ゆめうめいろ
ライルセルダンジョン攻略編
7/13

06.泉の中で

 よーし、出発したはいいけどまずはどっち行こう。

 私が今いるのは二本に分かれた道の前。

 私がドラゴンと戦ってた広間から繋がっている道は何個かあったけど、一番大きな道がここだった。

 まあ、大きな道に行くのが安定択だろうと思ってここを選んだ。

 細いよくわからない道に行って行き止まりとかだったら萎えるしね。

 で、どっちに行くのが正解だろう? 

 うーーーーん。よし靴飛ばしで決めるか。

 こんな運ゲーに論理的な思考なんていらないんですよ。 

 必要なのは決断力。 

 ちなみに、転生したときは裸足だったからこの靴は靴屋のおじさんがくれた。

 ありがとう。おじさん。

 あの大貴族(笑)とは違ういいおっさんだったよ。

 

 で、全然関係ないんだけど私報告したいことがあります。

 って言ってもここにいるのは私だけなんだけどね。

 まあ、報告したいことってのは私がこのダンジョンから出た後のことだ。


 とりあえず私は、このダンジョンから出たら魔族側につく。

 そして人族に復讐をする。

 そりゃ、関係ない人だっているから、主に国家と貴族に対してだけね。

 そして国家に復讐して私の人生の奪った時間に対してのバツを受けてもらう。


 これが今のダンジョンから出た後の予定だ。

 簡単でしょ。

 要は私が人族(主に上層階級の奴ら)にむかいついたから、復讐ってこと。OK?


 はい、報告終了。

 靴飛ばしします。

 よいしょっと。

 私が飛ばした靴は右側を向いた。

 よし決まり。右側行こう。

 

 《一時間後》


 さて、もう一時間くらい歩いたけど何もないな。

 まあ筋力付ける意味でもずっとこのまま歩きますけどね。

 食料に関してはそこらへんにいるイノシシもどきみたいなやつを焼けばいいでしょう。

 どうやって焼くのかって?

 フッフッフ。私あのずっと燃えてる炎がおかしいと思って、明かり代わりにそこらへんにあった木の棒っぽいものに火を移したんですよ。

 そしたら大当たり。

 なんと今もずっと燃えています。

 しかも木の棒も全然燃え尽きません。

 あー私って天才だわ。

 ………すいません。

 ゲーム以外の知識とかもう中学校で止まってるし、もっと言ったらそんなに中学校の成績も良くなかったから実質今は中2レベルの知識しかありません。

 

 まあ、そんなことは置いといて私ちょっと気になったんだけどこの世界の人々ってスキル持ってるんでしょ。

 ってことはだよ。

 私もスキル持ってるんじゃね?

 でも、スキルって例えば魔法とかもスキルに入るし、料理が少しうまくなるみたいのもスキルだからもうなんか良いものと悪いものの差がすごいらしい。

 で、スキルってのは発動するためにはそのイメージを鮮明にしなきゃいけないらしい。

 3つしか持っていないスキルのイメージを。

 普通に考えて無理ゲーだろ。

 だから死ぬまでスキルが一つもわからない人とかもいるらしい。

 私も多分スキルがあるんだと思う(あってくれ)だけど、最後までわからないこともあるんだからもうなんかスキルに関しては長い目で考えて行こうかな。

 悲しけど。

 転生して一個も魔法とかも使えないってもうあれだよ。

 目の前にめっちゃ美味しいものがあるのにそれを我慢されてるかんじ。

 最低だわー。


 そんなことを考えてたら、地面が濡れていることに気づいた。

 しかも、それは枝道から続いてきていた。

 おっと?これは?

 案の定濡れているところに従って歩いていくと湖があった。

 パッと見た感じ半径十メートルくらいの円状の形をしている。

 ただし、魔物の水浴び場になっていた。

 これは……戦うしかないか?

 ちょっと待った。

 なんかこの水なんかめっちゃ輝いてね?

 なんだこれ?

 魔物が入ってるはずなのになんでこんなに神々しいの?

 うーん。まあ良いか。

 とりあえず喉乾きまくってるから早く飲ませろ。

 よし、殲滅活動しますか。

 パッと見あの魔物たちは足の筋肉もあんまり発達していないし、体もライオンくらいの大きさだし、一匹ならやってやれないこともない気がする。

 でも、この湖にいるのは二匹。

 まあ、この中に突っ込んでいっても勝率は五割くらいになりそうだな。


 でも、ここにくるまでに道は一つしかないし、いままでに出会ったりもしてないから、ここにいるのはこの魔物だけっぽい。

 増援が来ないのなら突っ込むか。

 ってことで、いってきまーす。


 スタッ


 できるだけ物音を立てずに背後に忍び寄り×2


 シュバッ


 首を落とす×2


 はい、終了。

 まあ。うん。

 弱かった。

 てかコイツら、全然近づいても気づかないし、仲間の断末魔をきいても無反応だったんだけど。

 頭悪いのかな?

 

 まあそんなことは置いといて、今日のディナーも獲得できたところですし、まずは蒸留して水飲もう。

 でもそのためにはなんか器とかないといけないしなー。


 どうするか?

 まあ、とりあえず、私が風呂(?)に入るか。

 もう血だらけだし転生してから風呂にも入っていないし。


 水浴びだけでもしますか。

 でも傷口どうしよう。

 うーーん。まあいいや。入っちゃえ。

 

 ドボン


 よし、なんとか足はつく。

 入り心地は丁度いいくらいの温度。

 止血はしたまま入ってるから血は溢れてきてないしよかった。

 ん?なんか全然痛くない。

 全然傷がしみない。

 ほんとになんで?しかもなんか傷が塞がってない?

 まさかこの湖、治癒効果みたいのある?

 だとしたらラッキーだけど。

 腕は元に戻らないんだね。うん。

 全然悲しくない。悲しくないよ。

 でもその他の傷口も塞がってるし、すげーなこの湖。

 なんかいろんな事考えてたらもう左腕も完全に傷塞がってきれいになってるし。

 すげー。ありがとうございます。

 尊敬します神様。 

 でも、服とかももう汚れてるから毛皮の服とか作ろうかな?

 なんか、傷が治ったらすげー元気出てきた。

 この調子でダンジョン攻略してやるぞーー!

      

 

 

 

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