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最強ゲーマーの逆境異世界転生  作者: ゆめうめいろ
ライルセルダンジョン攻略編
13/13

12.この世界の恐怖

 スローになってる?

 スキルの効果?

 

 ってことは……はやくしないと頭痛がきて行動できなくする。

 

 でもこれは好機。

 相手の攻撃を見切れるんだし、避けながら再生を使うことも可能。

 

 でも、別に私の動きが早くなるわけじゃないから絶対避けれるって言うわけじゃないんだけどね。

 それでもこれは大きいアドバテージ。

 まあ、しばらくしたら頭痛来るからほんとに諸刃の剣。

 確か、前は20秒くらいで頭痛来たけど……あれ?

 頭痛が来ない?

 

 もしかして……泉の中にいるから?

 うん、その可能性が高そう。

 

 だとしたら肩の傷が治るの遅くなりそうだな。

 泉に接してる面積は同じなのにそれを2つの場所に使ってるんだからね。


 それでも本当にこれは強い。

 単純にスローになってるわけだし。

 多分少しくらいなら外に出てもまたここに戻って来れば大丈夫っぽいし。

 

 あれ?私最強か?

 

 うん。最強だな。(スキルが)

 

 それからは一気に形勢逆転。 

  

 私がドラゴンのブレスの予兆を感じたら相手が向いていない方に動き、前進する。

 そして相手が噛みつきをしてきたら、避けながら剣を振るう。


 そして…


 バタッ


 ドラゴンが倒れた。

 

 最初のドラゴンと戦った時は、すごく疲れたけど、今回は殆ど疲れがなかった。

 疲れがなかったっていうか、疲れが回復していったっていう感じ。

 

 なんかゲーマーとして、チート使って勝ったみたいな感じでなんか……なんか……

 

 まあ、そんなこと考えても、いのちには変えられないからね。

 

 しょうがなかった。と思おう。

 

 今日はもう寝よう。

 体は疲れてないけど、精神的には疲れてる。

 おやすみなさい。

 

《次の日》

 

 おはようございます。

 

 いきなりだけど、なんであのときスローに見えたんだろ。

 あの時に思ったのってやっぱり死への恐怖。

 

 それしか思ってなかった。

 ってことは、発動条件は死への恐怖?

 ちょっと考えてみるか。


 …………だめか。

 

 まあ、死への恐怖が起点になったことには違いないんだから、今度からそれも考えて立ち回っていきますかね。

 まあ、不確定な要素はあんまり入れたくないけどできれば特大リターンでかえってくるんだから使わない手はないよね。

 デメリットも大きいけどね。

 

 でもなー、泉が快適すぎてもう離れらんない。

 勝手に怪我は回復してくし、獲物は今みたいに勝手に来る。

 

 これでゲームがあったら最高なんだけど……

 はーー。

 

 ……それにしても今回よく勝てたよな。

 普通、前準備もなしに魔物の大群とドラゴンと戦って無傷って。

 ……おかしい?

 そう、おかしいんだよ。

   

 さすがにおかしい。

 うまく行き過ぎている。

 

 まあ、うまく行かないことのほうが多いけど、それでも腕一本なくて、2戦連続で勝利したりでかい蜘蛛から逃げ切れたり私に都合が良すぎる。

 

 うまく行かないこともなんか劇的っていうか……

 

 そう……劇的……

 

 転生して、犯罪者になってダンジョン入れられてそこで出会ったドラゴンに腕一本失いながらも勝利して、その後に丁度いいスキルが2つ見つかってボスクラス2体に勝った。


 これが不思議じゃないわけない。

 流石にうまく行き過ぎてて怖い。

 

 ホントは私の行動って誰かにコントールされてるんじゃない?とか、娯楽目的でこんな舞台に私が呼ばれたんじゃ?とか色々考えてしまう。


 今できることがないとわかっていても不安で何かしなきゃっていう気持ちになる。

 

 気の持ちようって言っても限度がある。

 

 どんなに確固たる意志があっても恐怖には勝てない。


 それくらい恐怖って怖いんだ。

 

 そして、私はもう恐怖で頭の中がいっぱい。

 

 ……でも、進み続けなくちゃ。

 進み続けた先にその答えがあることを祈って。 

 

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