表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強ゲーマーの逆境異世界転生  作者: ゆめうめいろ
ライルセルダンジョン攻略編
11/13

10.vs魔物軍団

 なんでいんのかしんないけど、とりあえず逃げないと。

 ……まあ、泉って袋小路になってるから逃げ道ないんだけどね。

 幸いまだ見つかってないっぽいしとりあえず柱の上の足場に隠れますか。 

 流石にあの量の魔物と戦えない。

 

 だって、蜘蛛と戦ってた魔物の10分の1くらいの量いるんだよ?

 無理に決まってんだろ。 

 戦略も何もあったもんか。

 

 さて、隠れたけど心臓のバクバクが止まらない。

 汗が吹き出してくる。

 いつ見つかってしまうのかという恐怖。

 このまま見つからなければ良いという希望。

 2つの感情が入り混じってもう、体が散り散りになりそう。

 でも、なんでか知らないけど強い魔物がいないからまだ見つからなさそうだな。

 

 ってかほんとになんでこんなに魔物いんのさ?

 今まで結構ここいたけど、泉の中に別に長期間生き物が住んでたような跡はないし。

 

 もしかして温泉旅行ですか?

 そうなんですか?

 だとしたらごゆっくりー。

 

 ……現実逃避してた

 

 でもほんとになんで?

 なんかやったっけ?

 

 最近やったことって、蜘蛛vs魔物軍団を見てたことと、ピッケル作ったことしかないんだけど……

 

 ん?もしかしてピッケルが原因?

 ピッケルに魔物を引き寄せる効果があるとか?

   

 なんか普通にありそうで怖い。

 

 ちょっと一回ピッケルを魔物の方に投げてみますか。

 見た感じ、そんなに知性が発達しているようには見えないし、投げても別に私のいる場所はバレなさそう。

 それにしてもこの光景すげーな。

 虫っぽいのから恐竜っぽいのまでなんでもいる。

 しかもそいつらがひしめき合ってるっていうね。

 

 本当に誰得?

 B級映画でもこんなのないぞ!


 ……なんか疲れたわ。

 よし、とりあえずピッケル投げますか。


 「カランッ」

 

 お?なんか群がってる気がするけど……違うな。

 音に反応しただけっぽい。

 うーん収穫はなしか。

 

 待ってたらどっかいってくれないかな?

 一時間くらいまってみますか。


《一時間後》


 おいーー!

 どっかいけよ!

 一時間前とぜんぜん状況が変わっていないんだが?

 

 このまま私はここにいても餓死するだけだしどうしよう。

 まだお腹は大丈夫だけどもってあと1日くらいかな。

 それまでにどうにかしないと……


 でも、こいつら動く気配ないんだよな。

 なんか……操られてるような動きだし。

 

 もう戦うしかない?

 んーー、行きますか。

 

 とりあえず狙うは恐竜型などの戦闘能力の高い個体。

 でも、そういう個体は入り口辺りに群がっていてそこまで行く前に死にそう。

 まじでどうする? 

  

 こういう時に投擲武器があれば良いんだけど……

 

 私の今の装備

 

 ・軽い剣

 ・服

 

 以上!

 

 投げれるものがねーー。

 

 スキルも再生だから使い道ないし……

 まあ一応壁を削って割ってそれを再生させて、みたいなのを繰り返せば一応使えるんだけど威力が低すぎる。

 

 まじで今回は詰んでる。

 活路がない。

 

 しかもアイツらなんか交代制で順繰りでここを行ったり来たりしてる。

 ってことはここに何かようがある。


 Q:それは何か?

 A:十中八九、私


 ってことは私今出ていったら瞬殺だろう。

 

 どうする?


 どうするっていっても今は何も出来ないし待つしかないんだけどな!

 はー、なんでこんなことに?

 

−−−−−???−−−−−

 

 「アレの様子はどうだ?」

 「ハッ」

 「やはり低レベルな魔物が泉に行ったため見つけられていないようです。

 「そうか……」

 

 男はまるでそれが予想道理だったような反応でこう言った。


 「高レベルの魔物を一匹用意しろ。」

 「は。しかしそこまでする必要はあるのですか?やりすぎでは?」

 「相手は最強だぞ?これくらい乗り越えられないでどうする?おそらくこの勝負にアレは勝ち、地上に出てくるだろう。その時を楽しみにしていようではないか!」

 

 男は高らかに言った。少しの後悔とともに。


−−−−−泉−−−−−

  

 とりあえずあれからまた2時間くらい待ったけど全然どっか行ってくれる様子がない。

ん?なんか動きが鈍くなってる気がする?

これは……

 もう特攻するか?

 このままじゃジリ貧だし。

 それに、ここしかチャンスはない!

 そうだね、そうするか。

 うん、そうしよう。

 ってかそれくらいしか勝ち目がない。

 

 今より強い魔物が来る可能性だってあるんだし今のうちに生きますか。

 今まで三時間くらい見てきたから大体の行動パターンは掴めたし。

 それじゃ行ってきます。

 

 「スタッ」


 さて、できるだけ音立てないように降りたけど、あんま意味にないな。

 よし、戦争だーー!

 

 それからはもう、行動パターンをしっかり掴んだ私の独壇場だった。わけではなく、別に普通に反撃とかも喰らいまくったから戦況的には五分ってとこかな?

 行動パターンを掴んだ私が勝つか?

 それとも数の暴力によって魔物軍団が勝つか?

 勝負はギリギリだった。

 

 そして……


 「スパッ」

 

 これで、最後……


 やってやったぞーー!

 どうだ!

 人間様の力を舐めんなよ!

 でも、動きが鈍くても数の暴力で押し込まれそうになったことは何度も会った。

 ま、まあ、私は仲間はいないけど、別に一人でも大丈夫だから。きっと。

 

 そんな茶番はさておき。

 はー、もう傷だらけだよ。

 泉入りながら、スキル使って回復しますかね。

 

 そう思った次の瞬間、泉の天井、壁、床、全てが吹き飛んだ。

 

 !?

 

 なに?

 もしかしてまた敵襲?

 しかもだいぶ強い。 

 

 ちらっと見えたブレスの速度や大きさ、威力から考えるに多分私がダンジョンにきたばっかりの時のドラゴンよりも強いことがわかった。

 そんなのがなぜこんなところに?


 決まってる。

 私を狙いに来たんじゃないか。

 

 それにしてもさ……

 

 流石に、二連戦はどうかと思うんですけどーーーーーー! 

 

 その思いが魔物に届くはずもなく、容赦ないブレスの雨が降ってきたのだった。

 

 

 

 

 

 


 

 

面白いと思っていただければブックマーク登録やレビューよろしくおねがいします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 途中まで読ませていただきました! 途中途中に出てくる謎の人物たちの視点が誰なんだろうと気になりますね。 また読ませていただきますね。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ