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徒花は嗤う  作者: 双月一星
7/13

茶番劇ソロパート1

風が分かる

私は皆に向け舞台女優さながらに大げさに手を開く


「皆様、今日のよき日に私、アーシャ・ティスフォン公爵令嬢の誕生日パーティにお集まりいただき感謝いたします」


声は拡張かはたまた別の魔法にて全ての客席に届いた


叔父家族が無粋にもごちゃごちゃいいだすので、客席全てに魔法で捕縛、いや重圧をかける


『オールドレイン&グラビティア』

全ての能力を底下げし、身体に負荷をかける

彼らの身体は重く、その場を動けなくなった


『サイレント』『トゥルーウィスパー』

風魔法と闇魔法を続いてかけていく


私の一人舞台が完成だ



「さてさて皆様御覧ください、素敵なドレスでしょう?」

シーツの端をひらひらさせて舞うように踊る

魔力を得た私には、足場はもうどんなに悪くても、危うくはない


「此方のネックレスは叔父様からの贈り物です、素敵でしょう?」

勿論首を吊る為のロープだ

何時隠してたかは知らないが、脱走の際に発見した

どうやら自殺に見せ掛け私を殺す算段もつけていたらしい


シーツで覆われてるのは身体のみで、肩や背や腕や脚は太陽の下に晒されている

首の下から縦横無尽に蚯蚓脹れがあるのが遠くからでも分かるのだろう

女性陣の数人が顔を背け眼を閉じた

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