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徒花は嗤う  作者: 双月一星
6/13

ハッピーバースデー

「残念ですクライス様、いえ殿下」


「そしておめでとうございます……」

口を開こうとした時だった

私を中心に光が迸ったのは


私の中にあるナニかがパリンと割れた瞬間、魔力が弧を描くように、四方へと凪ぐように広がっていく


胸が苦しくなり両手を握り混む


ふと楽になり光から解放され、手を開いた時にそれは開花した


そして私の頭の上には様々な光を放つ王冠が現れた


招待客にいた神官が呟いた


「帝王花……」



《帝王花》

それは、歴史の中で魔力を持たざるものに、その名の通り帝王にもなれる力が発現する保有者の事をさし、神様の愛し子とも言われている


その力の発現は魔力なしと蔑まれた保有者の成人を持って開花するといわれ、保有者自体の確認数が少ないため眉唾物の只のお伽噺とされてきた


そしてそれを知るのは神の仮腹となった母親だけであり、母親自体も神からの授かり物でありギフトを得ていた


アーシャの母親の力は、豊穣の力で領地を繁栄させていた

それは彼女が神に帰された時に喪ったのではあるが


私は帝王花に口付けをする

私の中で全ての力が満ちて広がり溢れるのがわかった

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