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徒花は嗤う  作者: 双月一星
4/13

誕生日当日

今日は私の誕生日パーティーだ


といっても、それは仮の姿でしかない


私の身はずたぼろで、今巻いてるものはベッドのシーツである


私はどうにか人に知られないように本館の屋根に登っていた


首のロープだけが私のアクセサリーだ


私は離れから出ようとしたが鍵がかかっており、前々から用意していた抜け穴から這い出ていた


どうやら今年の誕生日をもって彼らは私を棄てるのだと確信した

今回のパーティーも本人不在でやろうとしたのだろう

誰も離れにいく気配もなくガーデンパーティの準備に余念がない


どうやらまちまちに招待客が集まりはじめた

その中には婚約者もいて、従姉妹が彼にベッタリと腕を組んでいた



従姉妹は学生時代から私の事を蔑み悪女の様に吹聴し始めた

自分のアクセサリーを取るだの壊すだの、悪い仲間とつるんでるだの、私に身の覚えのない事を涙ながらに語り、どんどん色んな男性を落としていく

最初はクライス様も彼女を疑っていたが、私が離れに移された頃合いから彼らの言い分を鵜呑みにしていった


昔は良く茶会もしたし、プレゼントや手紙の送り合いもしていたというのに、どうして途絶えていったのか


そしてそのあやふやな関係性から彼の心は私から離れてしまったのだろう


きっと今日のこの場は


学園では、長袖とロングスカートの制服と黒ストッキングで過ごしていた模様

学園時代も針の筵だったようです

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