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徒花は嗤う  作者: 双月一星
3/13

婚約者

私には婚約者がいる


この国の第三王子のクライス様だ


父母健在の頃、母と王妃は親友で、その縁から私達の婚約は結ばれた


クライス様は自分の兄上達を囲む令嬢達(とその親)らのどうにか婚約者候補になってやろうとするギラギラした感じが好きではなく、女性が苦手となっていた


ーーーーーーーー


「アーシャは僕の事好き?」

小さな私はこくりと頷く

「アーシャは好きな人と結婚したいな」

「お妃になるのはイヤとかいってなかった?」

小さな私はふるふると首を横に降る

「アーシャはクライスと結婚したいけど、王子様だからじゃないよ、クライスが好きだからクライスのお嫁さんになりたいな」


ーーーーーーーー


そんなことをいってたなぁ


私達の婚姻が結ばれたのは、この縁だけではない

母の授かり物もあったからだ


母のいく先々が緑に溢れ、土壌も豊かで実り多くあったという

私は不思議に思っていたので聞いたことがある


「神様に私が授かり物を頂いたの、貴女と・・・をね?皆にはナイショね?」


母の力を知ってたのは父と、王妃だけ

彼女だけが、私の中にあるモノを予感してたのだと思う

だからこそ、持たざるものの私が婚約者に選ばれたのだ

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