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徒花は嗤う  作者: 双月一星
2/13

叔父家族

父母の喪が明けぬ内から叔父家族はやって来た

そして間もなく私は本館から離れに移され、色んな物を奪われた


父の遺言で爵位の所有権だけは我が身?に取り止めたものの、実質領地を動かすのは叔父となり、我が物顔で爵位を振り翳すようになる

もう公爵位が自分にあると信じているようだ

叔母も従姉妹も色んな物を買いまくり、負債を増やしていく

彼らは私を奴隷のように扱い、もといた家令やメイド達をやめさせ自分達の従者達を連れて来た

彼らでさえ本館に部屋を与えられたというのに、私は寂れた離れに移され、彼らも私を見下している


この国特有の魔力上位主義というか、魔力がない者を人としてみないきらいがあるのだ


そして魔力なき持たざるものの私は、誰にも文句は言えず、誰かに助けを求めても誰も聞いてはくれない


誰かに告げようとし叔母から鞭で打たれた最初はショックで寝込んでしまった

今現在も外に出るときは長袖でないと出られない程の蚯蚓脹れが縦横無尽に出来ている

顔以外にはぶたれたり蹴られたりの痣も所々にある


痛みをやめたのは、身体だったか心だったか

私はそっと眼を閉じる

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