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ボクの名前は

作者: アベベ

ガタンゴトン、ガタンゴトン。

揺れる電車内。かなり混雑している。JR中央線下り。そこに、この物語の主人公がいた。2メートルの長身。それより目立つ横幅の学生。彼は優先席に3人座れるところ、脚を広げ1人で3人分取っていた。その目の前には重そうな荷物を持った老婆が。


「ん?おばあちゃん! その荷物重くない?ボクが持ってあげるよ貸して!」

「(いやいや、お前が席譲れば済む話だろ)」と、電車内の誰もが思っていた。

「そらよっこい!」彼は重そうな荷物を重そうに席に積んだ。そのスペースで老婆が座れる事はもう言うまでもない。困惑する老婆。意識高い女がついに動いた。

「ちょっと! あなたね!……」いいかけたところすかさず彼は。

「おばあちゃん! あそこ空いたよ! ほら! チャンス!」

「あなたね! 私の……」また女がいいかけたとこを「ちょっと待って待って! よーく考えてみ?ここ、電車内だから! 声控えて! あと電車内で逆ナンはさすがに気まずいし、ゴメン、ボク君みたいな髪の毛染めてる人ダメなんだ!」

「はぁ!?」女は心の底からキレた!

「私はね、あなたの事なんかこれっぽっちも興味ないわよ!!!」

「(そうだ! 言ったれねぇちゃん!)」とばかりに、車内で小さくガッツポーズする人多数。

「国分寺ー。この電車は1番ホームに停まります。立川より先へお急ぎの方は、2番ホームに来る電車をご利用くださいー」と、アナウンス。

「あ! ボク降りなきゃ! ささ、おばあちゃんここどうぞ! 席を譲りますよ! あ、お礼とかいいですから、ボク2番ホームに来る電車乗るので! あ、名前ですか?いやー名乗る程の者じゃないですが、佐々木誇示朗です!! あの、剣豪と同じ発音の【ササキコジロウ】です! 新聞やテレビ、週刊誌にたれ込むならササキコジロウという学生が助けてくれたって言っていいですよ! じゃあ!」


プシュー。「お待たせ致しました。1番ホームより各駅停車青梅行き。間もなく発車します」アナウンスが流れるが、この車両にいた全員が同じ事を思っていた。「なんなのササキコジロウ!?」と。


一方、佐々木誇示朗が乗った電車。

「うわーかなり混んでるなぁ。座れないか。仕方ないな」と、大声で喋る佐々木。

「良かったらどうぞ」美人なお姉さんが譲ってくれた。

「そんな、悪いです! それに、ボク、デブだから、痩せてるお姉さんがどいただけじゃ座れないもん! 隣の三代目 J Soul Brothersみたいなイカツイお兄さんもどいてくれないと!」


車内は氷づいた。そのイカツイお兄さんは本当に見た目怖くて、お姉さんはそれに耐えきれなかったのもあったのだ。しかし!

「あ、うん! ゴメンね! ここどうぞ!」男はいかつくなかった! 優しかった!

「全く譲ってくれるなら最初から座らないでよね!」佐々木の態度は一貫して失礼である。

「次はー立川ー」そうアナウンスが流れると、佐々木は「あ! やっと着いたか!」と、大声で言い。「降りまーす!」と、人混みに割って入って電車を降りた。これが後にFate/Grand Orderでバーサーカーとして出る、令和の佐々木伝説である。

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