表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
88/144

休暇活動

皆さま明けましておめでとうございます♪(*^^)o∀*∀o(^^*)♪

今年も宜しくお願い致します。

今年が皆さまにとって良い年になりますように。

 この人の思考は至極単純で想像しやすい。


「最近うちのお金が無くなってきたからさぁ、煙草とか化粧品買うとパパが苦い顔すんだよね。

 自分は毎日遊びに出掛けてる癖にさ。


 私だってビールも飲みたいしさぁ。

 それにお姉ちゃんも最近アルバイト始めたでしょ?

 ママもお小遣い欲しいんだよねぇ。

 ママだけずっと家にいても何か暇だしさぁ」


 働く動機が随分良い身分だなこの人…って思うのは置いておいて…。

 …まぁ何はともあれ働く事は良い事だ。


 そっかそっか。

 あなたも少しは普通の人レベルに近づいてくれるんですね。


 おめでとうございます。

 是非是非お行きなさい、アルバイトへ。


「そう」


「ま、じゃあそういう事だからママもう行くね」


「うん」


 毒母はアルバイトとやらに出かけて行った。

 さて、今は7時半。

 先生学校に来ているであろうか?

 まだ少し早いかもしれないので、先にご飯を食べてから学校に電話をかけてみる事にでもしましょう。


 そう思って私は食パンをトーストで焼き始め、コップに牛乳を注いだ。

 パンが焼けたらマーガリンを塗って牛乳と一緒に頂く。


 美味しい。

 パンと牛乳って本当に相性のいい組み合わせだよね。


 食べ終えて片付けを済ませた後、洗面所にて歯磨きと洗顔を済ませる。


 ふぅ〜。

 完全に目が覚めた。


 リビングに戻り、時計を見ると8時丁度だった。

 そろそろ先生も出勤してきているかもしれない。

 スポーツ系の部活は休み中も練習があるはずだ。


 連絡網に書かれている学校の電話番号を見ながら番号を入力する。


 プルルルル…

 プルルルル…


 と言うコール音が数回続いた後に誰か女教師と思われる人が


「はい、緑の森中学校%〆#¥☆*でございます」


 と電話口で言った。

 恐らく名前を言ったのだろうが、何と言っていたのか後半部分が聞き取れなかった為、電話の主が誰かは分からない。


 だが少なくとも電話越しの相手が南先生でない事だけは確かなので、電話を代わって頂く必要がある。


「もしもし、1年B組の相瀬です。

 いつもお世話になっております。

 南先生はいらっしゃいますか?」


「え〜っと…南先生は…今日はまだ来てないんじゃないかなぁ…?

 何か用事あった?」


 あるに決まってる。

 無かったら電話掛けないよ。

 何を当たり前の事を…。


「はい。

 いつ頃いらっしゃいますか?」


「えぇ〜。

 何も聞いてないからちょっと分かんないねぇ。

 良かったら用事伝えておくよ?」


「そうですねぇ。

 でしたら夏休みの宿題で分からない所があったので、解き方を教えて頂きたいので、時間のある時で構いませんので、お時間を作って頂けませんか?とお伝え下さい」


「あ、そうなんだ。

 偉いねぇ。

 分かりました。

 伝えとくね。

 電話折り返すの何時くらいが良いか教えてくれたらそれも伝えとくよ?」


「そうですねぇ、ならば大体午後2時過ぎ辺りならいつもでも良いですとお伝え下さい」


「え!?

 何!?

 これから何か予定か何かあるの!?」


 何故そんなに驚くの?

 人それぞれ予定があるのは当たり前ではないか。

 それともまさか私は暇人だとでも思われてたのだろうか?

 随分と失敬な人ですね。


「はい。

 8時半頃には塾の夏期講習にて少々外出しますので、戻って来るのが大凡そのくらいの時間になりますね…。


 もしどうしてもお仕事の都合で朝しか対応できませんよ、と言うのであれば半までならば家におりますので、それまでにお返事を頂ければ…。


 ただどうしてもお忙しくて時間を作るのが難しいようでしたら、ご無理はなさらないで下さいともお伝え下さい」


「はぁ〜…しっかりしてますねぇ…。

 分かりました。

 じゃあ南先生にそう伝えとくね」


「はい、宜しくお願いします」


「はーい」


「では失礼致します」


 そう言って私はガチャリと受話器を置いた。

 さてと、塾へ行く準備でもするか。

 自室へ戻って塾の鞄に筆記用具等を入れた。


 塾の夏期講習用のテキストは今日配られるんだろうなぁ。

 あぁ〜また明日から宿題地獄だな。

 塾で問題解いてたら時間勿体無いからね。

 時間は上手く使わないと。


 ベッドに腰掛けながら、ややボンヤリ待機していると電話が鳴った。

 先生かもしれない。

 急いで階段を駆け降りてリビングに急ぐ。


 早く出ないと切れてしまうかもしれない。

 焦って受話器を取る私。


「はい、もしもし。

 相瀬です!」


「あ、相瀬本人か?

 俺です、南です」


 先生♡

 待ってたょ♡


「はい。

 お電話ありがとうございます」


「うん、さっき電話くれたんだって?」


「はい、ちょっと宿題で分からない所がありまして…。

 解き方を教えて頂きたいんです。

 もし可能であれば少々お時間を作って頂けませんか?」


「もう宿題やってんのか、偉いな!

 さっき電話に出た女の先生もお前の事しっかりしてるって褒めてたぞ!」


「いえいえ、恐縮です」


「本ッ当お前固いなぁ〜。

 いやいや…勿論それが駄目って言ってるんじゃないんだぞ?

 ちゃんと丁寧な言葉を使ってて偉いとは思うんだけどさ。


 だけどもう少し柔らかい話し方でも良いんだぞ?

 そんなにガッチガチに敬語を使わなくても、なんかもうちょっと簡単な感じにさ。

 ただ、だからと言ってお友達口調は駄目だけどな。


 ほら…俺はお前らに教えなきゃいけない立場だからさ。

 まぁ相瀬ならそんな事言わなくても分かってくれてるだろうけどさ…」


 おぉ〜!

 何か知らないうちに信頼して頂けているようですね。

 大変光栄でございます♡


「ふふっ…了解しました♡

 最低限の丁寧語は使いますが、もう少し堅さを取る努力をします」


「うん、それで良いよ。

 …でそれで時間の事なんだけどな、俺今日はお昼で帰っちゃうんだよ。

 だから明日の朝とかなら少し時間取れるんだけど相瀬の方はどうだ?」


「そうですねぇ。

 朝でしたら夏期講習の前に学校に寄ってから…と言う感じになるので、7時半とか8時くらいでしたら…という感じですね。

 遅くても8時半にはもう向かわなくてはなりませんので…」


「早いな!

 7時半かぁ…俺は良いんだけどさ、校舎の鍵開いてないんじゃないかな。

 鍵開けるの俺じゃなくて用務員さんだからさ」


「もし午後からでしたら2時過ぎとかなら大丈夫何ですけど…。

 だけどもしその両方が難しいようでしたら、無理はしなくて大丈夫です!

 宿題は他の手段を考えますので大丈夫です!」


「夏期講習何時からよ?」


「9時からなんですけど…でもやっぱり大丈夫なのでいいですよ!」


「塾の場所どこ?

 この辺界隈(かいわい)?」


「え?

 あぁ…ええと…、細かい住所は覚えて無いんですけど、ザックリ言うと緑町の△×丁目辺りですね」


「そこだったらあんまり学校からは遠くないよな?」


「えぇ…まぁ、普通に歩いて行ける距離ですけど…」


 それを聞いてどうするのだろうか?

 南先生だから別に教えても良いんだけどさ。


「明日8時に学校来れるか?

 もし時間オーバーしそうだったら俺が塾まで車で乗せてくわ。

 だから明日はそのまま塾に行けるように塾の準備もして来なさい。

 乗せてってあげるから」


「わぁ〜、本当に宜しいんですか?」


「ん!

 勉強頑張ってるみたいだから出血大サービスです!

 今回だけだぞ!」


「ありがとうございます♡」


 やったぁ♡

 先生の車に乗れるだなんて!!!

 人生何度もやり直しているけれど、こんな事は初めてだ!

 人生やり直して良かった。


 先生の車の中はどんなだろう?

 先生の匂いとかするのかな…?

 キャ〜♡


 ヤバい!!

 なんかもぅヤバい!!!

 とにかくヤバい!!!

 ヤバすぎ♡


 勉強頑張ってて良かった♡

 まさかこんな報われ方をするだなんて♡

 夢にも思わなかったよ!!


「じゃあ明日8時に学校な!」


「はい!」


「じゃ、お前はこれから講習か?」


「はい」


「ん!

 頑張れよ!」


「はい!

 先生もお仕事頑張って下さい」


「おう!

 じゃ明日な!」


「はい!

 では失礼致します」


 そう言って私は電話を切った。

 ヤバい!

 明日楽しみだ♡

 遊びに行く訳でも無いのに、滅茶苦茶楽しみだ♡


 …と言うか…実は分からない所無かったんだよね。

 先生、ゴメン!!!

 私は心の中で盛大に手の平を合わせた。


 一応言っておくが、これは私が凄い訳でも才能がある訳でも何でもないのだ。

 白金塾に通ってると感覚が凄くおかしくなるのだ。


 白金塾で日々解かされているテキストやプリントを毎日眺めているので、問題が凄く難しいのが普通で当たり前になってしまうのだ。


 だから学校のプリントやテキストの問題を解く時には、思わず拍子抜けしてしまうくらいになってしまっていたのだ。


 昔、転生する以前は学校の勉強って凄く難しく感じたものだったが、今はこんなに力がついたんだなぁと実感する。


 まるで自分が違う人間になったのではないだろうかと言う錯覚さえ起こしそうになる程だ。


 そろそろ出掛けなければ。

 電話をしていたら丁度良い時間になっていた。

 予定よりは少し早いが塾へ向かってしまおう。

 私は毎年恒例の夏期講習へ向かい、そして1日が終わった。


 ―翌日―


 朝目覚ましの大きな音にて起床する。

 目覚ましを止めたついでに、目覚ましを手に取って時刻を見る。


 時計は7時を指していた。

 昨日にいつもより30分早い時刻にセットし直したのだ。


 今日は8時までに学校へ行って先生に夏休みの宿題を聞きに行くのだ。


 時間に遅れてはいけないので、早く準備を済ませなくては。

 リビングに降りると毒母が化粧をしている最中だった。

 バイトに行く準備をしているのだろう。


 そしてその傍らで毒父が寝そべりながらテレビを観ている。

 うわぁ〜…。

 思い出したくもないあの過去を思い出させる光景だった。


 今となってはパラレルワールドとなったあの過去で見た、幹本という幼い私を殺した男を思い出してしまった。


 仕事に出掛けて行く毒母を見送って自分は他人(ひと)の部屋で一日中テレビ三昧の人だったな。

 あの時のその光景と今デジャヴして私は気分が悪くなった。


 毒母の周りって本当にロクな男が集まらないよね。

 くわばらくわばら。

 私は絶対将来こんな人だけは捕まえないように気を付けなくては。


 寧ろこんな人を捕まえるくらいならば、私は一生結婚なんかしなくてもいいとさえ思う程だ。

 それこそ最初の宿命通り私は孤独死でいい。


「あら?

 塾にはまだ早いんじゃないの?

 今日は随分早いね」


 アイライナーを引きながら毒母は言う。


「うん、今日はちょっと塾に行く前に学校の先生に夏休みの宿題を見てもらう事になったから。

 8時までに学校行く事になってんの」


「ふぅ〜ん…。

 本当あんたってクソ真面目だよね。

 私が学生時代の時なんかさぁ、宿題なんて最終日近くなってから慌ててやるもんだったよ」


 あぁそう。

 まぁそれは個人の自由だけど、別に自慢にはならないよね。


「本当にな!

 コイツ誰に似たんだ?

 うちの親父かな?」


「さぁ?」


 出たー。

 また人を変わり者扱いするやつ。

 まぁ少なくともこの人達と同じ者判定をされるよりは断然マシかもしれないが。


「まぁ、じゃあそういう事だから」


 そう言って私はトーストを焼いて牛乳を用意する。

 食べ終わった後、片付けをして洗面所で朝のケアを終わらせる。


 自室で外着に着替え一式が入った鞄を持ち、学校へ向かった。

 玄関をくぐった所で、ふと上履きを忘れた事に気付いた。


 あぁ…そういえば終業式の日に上靴を持って帰っちゃったんだっけ。

 うわぁ〜…どうしよう?


 そうだ!

 来客用のスリッパってどこの学校にもあるはず!

 そう思って教員用の靴箱近辺を見回すと、端の方に何足か置いてあるのが目に入った。


 私はそのスリッパを少々拝借し、2階へと向かう。

 腕時計を見ると、7〜8分程前だ。

 ちょっと早かったかな?

 あんまり早いと迷惑をかけてしまうから、出来るだけゆっくり歩いて5分程前くらいに調整しなくては。


 とはいえ、どんなにゆっくり階段を上がっても2階に上がるまでに3分もかからない為、職員室前の窓から校庭を少し眺めながら時間を潰す事にした。


 あ、あれは野球部かな?

 野球用の高いフェンスのある場所に人が集まっている。

 柔軟体操でもしているのだろうか?


 皆んなわざわざ休みの日にまで練習に来ていて偉いな、スポーツ部の人達って。

 私はいつもそこに感心してしまう。


 私だったら休み中にまでわざわざ疲れる事をしたくないと思うからだ。

 そういえば私は今帰宅部だけど、高校受験の時に何かアピールポイントを作る為に、何かしら部活に入っておく事を考えておかなくては。


 勿論、絶対スポーツ系だけはやりたくない!!

 これだけは第一条件として何か考えなければ。


 文化系で尚且つ、私にとって普段の生活に支障の出ないものを選ばなくてはならない。

 まず、毎日活動しなくてはならないような忙しい部活は駄目だ。


 こちらは塾という習い事もある訳で、塾の方を絶対に優先しなくてはならない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ