土曜の遊び
2学期も中頃を過ぎ季節が秋めいて来た頃のある日の土曜日、真奈ちゃんから
「ねぇ、雅ちゃん今日遊べる?
私習い事土曜日は全部休みなんだ♪」
とお誘いを受けた。
私は塾しか習って無いので火曜日と金曜日以外は普通に空いている。
いつもは特に誰からも誘われたりする事も無いので家で塾の宿題をしている事が多いと言うだけなのだ。
中々人から誘われる事は無い事なのでここは付き合いを大切にしてお受けした方が良さそうだ。
若い子の遊びについて行けるか心配な所だが人付き合いは今後の事を考えたら最低限しておかねば。
「うん、私も特に予定は無いから良いよ」
「本当?そしたら一回家帰ってお昼食べたら児童会館の所で待ち合わせしよう」
「うん、良いよ。
一応大まかに時間決めておこう。
1時くらいでどう?」
私の提案に
「うん、いいね。
それでOKだよ」
と話がすんなり纏まった。
それにしても何して遊ぼう?
私体動かすのあまり好きじゃ無いし、勿論遊びにお金もかけれないし。
まぁ、なんか適当に真奈ちゃんに合わせとくか!
そして放課後真奈ちゃんと途中まで一緒に帰った。
沙奈ちゃんは今日は別のお友達と帰る様子だった。
真奈ちゃんも沙奈ちゃんもだけど、要領の良い子って付き合いも広いよね。
人付き合いの方も要領が良いんだろうな。
羨ましい、その素質。
私達は途中の道で一度別れた。
「じゃあまた後でね!」
と真奈ちゃんが軽く手を振りながら歩き出す。
「うん、後でね!」
と私も手を振りながら自宅への道を歩き出す。
このシチュエーションがもしもカップルだったら互いに途中で振り向いてテヘッとかエヘッとか言ってはにかみながらイチャコラするんだろうな。
私も人生に一度はそんなシチュエーションにあってみたいよ。
頭の中で広がる妄想を振り払いながら溜め息をつく。
自宅の鍵を開けて無事帰宅した私はランドセルを置きに自室へ行く。
時間にまだ余裕があるのでもう月曜日の準備と連絡系のプリントを読んでピックアップしてしまおう。
それらを済ませた私は脱衣所の洗面台へ行き手洗いをする。
さてと、ご飯と言っても何を食べようか?
作るのが面倒臭いのでなるべくなら簡単な物にしたい。
カップ麺が有れば1番楽なのだが昔ならではのカップ麺反対志向の親は滅多にカップ麺を買っておいてなどくれない。
だからカップ麺が家にあったら寧ろ珍しいくらいだ。
だけどカップ麺反対志向の割にインスタント麺は反対してない所に微妙に矛盾を感じている。
添加物が入っているのはどっちも同じだと思うのだが本人が違うと思い込んでいるのであればそれに合わせるしかない。
収納スペースを見ると丁度インスタント麺があった。
ラッキー♪
今日はこれに卵を入れて食べよう。
ついでにソーセージとネギも有ればちょっと豪華になる。
出来上がった麺にチューブにんにくを少し絞って食べる。
う〜ん美味しい♪
インスタント麺ってこの時代も現代もあまり変わらず、ずっと美味しいよね。
時代に左右されず製品の質に開きが無い所は本当に見事だと思う。
インスタント麺万歳!!
これ最初に開発した人は本当に天才だよ。
そんな事をぼんやり考えながら美味しくラーメンをすすった後片付けを済ませる。
その後軽く歯を磨いて時計を見ると丁度良い頃合いの時間になっていたので集合場所へ向かう事にした。
ゆっくり歩いて来たがまだ少し早かったようだ。
児童会館の時計を見るとまだ10分前だった。
児童会館のそばの公園のブランコが空いていたのでそこに腰掛ける。
思えばもう何年振りだろうか、ブランコに乗るのは。
最後にブランコに乗ったのは…失業した時だった。
2000年以降派遣切りと言う言葉が良くテレビなどで出て来ていた時代の事。
まだ自分が被害に遭っていない頃はどこか他人事のように感じていた。
だがそれは決して他人事などでは無かった。
人は自分が被害に遭った時初めて当たり前の日常がいかに幸せだったかを知る。
あの時はハロワに行ったり求人誌を見たり色々と必死だったものの、色々上手く行かなくて途方に暮れながらハロワの帰り道に近所のブランコに揺られてからふらりと自宅へ帰る日がよくあった。
自宅にずっと篭っていると良くない事ばかりが頭に浮かんで恐怖や不安で押しつぶされそうになるのが堪らなく嫌だった。
だからとにかく外に出たかった。
それが理由でハロワ通いをしていたというのもある。
あの時は
"出来る事は全部やっている"
と言う満足感だけでも得たかったのだ。
そうでもしていなければ何もかもが辛かったのだ。
「あ、雅ちゃんもう来てたんだ?
早いねー」
真奈ちゃんは今到着したようだった。
「何して遊ぶ?
何かしたい事ある?」
私が真奈ちゃんにそう聞くと
「う〜ん、じゃあ児童会館入ろう!」
「うん、いいよ」
私達は児童会館の玄関で靴を脱いだ後名簿に名前と住所と電話番号を書く。
「雅ちゃんこっちこっち!」
図書室の入り口で真奈ちゃんが手招きをしている。
「うん!」
「ねぇねぇ、モーリーを探せって知ってる?」
「あぁ、沢山いる人の中からモーリーを見つけるって本でしょ?
知ってるよ」
と私は相槌を打つ。
懐かしいな。
ただ単にモーリーと言う眼鏡をかけた黒と白のシマシマのシャツを着たキャラクターを探すだけの単調な作業なのに子供の時は何故かそれが楽しかった。
「これやろうよ!」
早くも真奈ちゃんが本を見つけて持って来た。
「うん、いいよ」
2人で椅子に腰掛けて間に本を置いて眺める。
「ねぇ、どっちが先に見つけるか競争しようよ!」
真奈ちゃんがワクテカな表情で言う。
「いいよ」
と頷きながら返事した。
「じゃ、用意スタート!」
真奈ちゃんの掛け声と同時に本をじっくり見回してモーリー探しを始めた。
早くも見つけたが、さてどうしよう?
子供相手に本気になるのも良心が痛むので様子を見ながら上手に負ける事にしよう。
と思った矢先、
「あ!いた!!!見つけた!」
お、真奈ちゃんも結構早いな。
「ほらほら見て見て!
ここにいるでしょ?」
真奈ちゃんが嬉しそうにモーリーを指差す。
ふふ…可愛いな。
うちの子にしたい♡
頂戴♡
と一瞬思ってしまった。
真奈ちゃんのお母さんもお父さんもきっと娘の笑顔を見る度にこんな気持ちになるんだろうな。
親の気持ちが少しわかるような気がした。
そしてモーリーも最後のページを探し終えて、1ページ差で真奈ちゃんが勝った。
「やったー。
1ページ差だけど私の勝ちね!」
「うん!」
頷きながら拍手を送った。
「次何やる?
あ!あっちにレンガがあるよ!
雅ちゃんレンガって知ってる?」
懐かしいな。
あれ後半地味に難しいんだよね…。
誰かの家にあったレンガで1〜2回だけ遊んだ事があった。
今となっては誰の家で遊んだものか全く覚えていないが。
「うん、積み上げたブロック取ってくやつでしょ?」
「うん、そうそう。
やろやろ!」
これは大人だからとか子供だからとかあまり関係なく戦略や運が絡む遊びだよね。
簡単に抜きやすいブロックを取り終えてからが勝負。
「じゃ真奈ちゃんお先にどうぞ」
私が言うと
「本当?
先に良い?
じゃ先に取ろうかな」
そう言って人差し指で慎重に突きながら抜きやすいブロックを探す真奈ちゃん。
流石、コツを分かってるね。
レンガは本来なら一度触ったブロックは絶対抜き取らなくてはならないと言うルールがあるのだが、細かい制約を付けてしまうとつまらなくなってしまうので細かい事は抜きにして自由に遊ぼうと思う。
最初の一本がスルッと抜けて真奈ちゃんがそのブロックを上に積む。
次は私の番だ。
私も同じように人差し指で軽く突きながら抜きやすいブロックを探して抜く。
互いに順調にブロックを抜いて行き真ん中から下の段は隙間だらけになった。
う〜ん…ここからなんだよね、難しいのは。
何かもうブロックを探すどころか何処かを触っただけで崩れて来そうな感じがするんだよね。
そう思いながらも抜けそうなブロックを探し、突いた瞬間ブロックがあっという間に崩れてしまった。
「あー!
崩れちゃったよ」
「やったー♪
また私の勝ちね♪」
嬉しそうに笑いながら
「もっかいやろう」
そう言いながらまたブロックを積み始める真奈ちゃん。
ふふ…嬉しそう♪
そんなに楽しそうにしてくれたら私も今日遊びに来た甲斐があったというもの。
それから何回もレンガを繰り返した。
お互いに勝ったり負けたりする事が圧勝や連敗を繰り返すパターンよりも程よく刺激があって楽しいのかもしれない。
もう10回ほど繰り返しているのに真奈ちゃんは
"もう一回、もう一回!"
とすっかり夢中だった。
キミ、レンガ好きだねぇ。
オバちゃんはもう最初の1〜2回でとうに飽きてしまってたよ。
でもこうやって頭を使う遊びが好きだと言うのは凄く良い事だなと思ったよ。
「そろそろレンガ貸してよ。
さっきからずっと待ってたんだよね。
俺たちもレンガで遊びたい」
と私達よりも少し大きい学年の子らしき男子2名が声を掛けて来た。
あぁごめんごめん。
待ってたんだね。
気付かなくてごめんよ。
「真奈ちゃんそろそろ違う遊びしようか!」
「うん、そうだね」
「ごめんね、良いよ使って」
「うん」
男子2名にレンガを譲って私達は少し離れた場所に退散した。
「どうしようか?」
そう言いながら真奈ちゃんは掛け時計を見る。
今3時半だ。
1時に待ち合わせた事を考えると推定2時間以上もレンガをしていた事になる。
今日は人生で最も長くレンガで遊んだ日だな。
そう思うと思わずクスッと笑いがこみ上げて来そうだったのを堪えた。
「何か遊びたいものあるかい?」
私が聞くと
「う〜ん…すぐそこの公園でブランコでも乗る?」
「うん、いいよ」
話がまとまったので入り口の名簿の退出の所に丸を付けて玄関で靴を履く。
室内は温かかったが外に出ると少し肌寒く感じて思わずブルッと震えた。
公園のイチョウの木も黄色い葉を落として冬の準備に入っている。
秋だなぁ〜としみじみ感じてしまった。
日が落ちて来て肌寒くなって来たせいか公園で遊んでる子はだいぶ少ないようで、丁度ブランコが空いていた。
私達はブランコに乗った。
「ねぇねぇ、どっちが早く漕げるか競争しよう!」
「いいよ」
キミ競争好きだねぇ。
良いけど別に。
ブランコの風ってちょっと気持ちいい。
そんな事を思っていながらブランコを漕いでいると真奈ちゃんの知り合いらしき子が真奈ちゃんに話掛けて来た。
「あ、真奈ちゃんだ。
隣の子誰?
知り合い?」
「うん、同じクラスの雅ちゃん」
「ふぅん。
ねぇ真奈ちゃんあっち行って私達と遊ぼうよ。
こっち来た方が絶対楽しいって!」
え…?
何?
この子。
「うん、良いけど雅ちゃんもいい?」
と真奈ちゃん。
「ダメ。
私この子知らないもん」
何この子。
滅茶苦茶感じ悪っ。
しかも真奈ちゃんと約束して遊んでたのは私であって、あなたは単なる横入りした子じゃない?
何様?
たまにいるよね、突然こう言う訳の分からない難癖付けてきて意地悪する子。
やっぱり虐めをする子って生まれつき人を虐める素質があるんだろうな。
何とかならないものかね…?
理不尽過ぎてため息が止まらないのだが。
「う〜ん、でも今日雅ちゃんと遊ぶって約束しちゃったしなぁ」
真奈ちゃんは律儀でいい子だな。
まぁ別に真奈ちゃんを譲っても良いんだが、何となくこの理不尽が許せないんだよね。
まぁ譲るって言うのも何か失礼な言い方だけどさ。
それよりも、我儘を言った者勝ちみたいにはさせたくないんだよね。
"真奈ちゃんと遊びたいので皆んなで一緒に遊びませんか?"
とか
"真奈ちゃんと遊びたいので真奈ちゃんを貸して下さい"
とか言うならまだ納得出来るが、
"私は真奈ちゃんと遊びたいんだからアンタはどっかに消えなさい"
って言う傲慢さが気に入らないんだよね。
真奈ちゃんと遊びたいのは分かるけど、もっと他に言い方があると思う。
だからここは大人気ないけど退かずに食い下がってみよう。
そして素直に言い方を選んでくれたら退く事にしよう。
戦わない者に幸せは巡って来ないのよ!
let's fight!!
「そんな子ほっといてこっち来なよ真奈ちゃん。
私何となくその子嫌いだし、私の方が年上なんだから私の方が絶対頭いいし」
え"…?
ナニナニ?
どう言う意味!?
突拍子も無さ過ぎて理解が不能だったんだが、何が言いたいの?
この子は。
何か面白そうだからちょっと本人に聞いてみよう。
「ねぇねぇ、あなたが私を嫌いなのは分かりました。
それは良しとして、あなたが私よりも頭が良いと言う所がちょっと疑問なんですけど、どうしてそう思ったんですか?」
と私はブランコを降りてその子の近くまで行って聞いてみた。
「私の方が年上なんだから私の方が頭良いに決まってるでしょ!?
アンタ頭悪いんじゃない!?」
キミ…質問されたくらいで一々噛み付いていてよく人付き合いが出来るね?
私はそこも疑問に思ったがそれは他人事だしとりあえずどうでも良いとしよう。
それよりも
「あなたは何年生?
年上だったら頭良いの?
頭の良し悪しって年齢で決まるものなの?」
「うるせーガキ!!
年下の癖に口ごたえしてんじゃねぇよ!!
私はもう2年生なんだからアンタより偉いんだから!」
言い分がおかし過ぎて逆に笑いが止まらないんだが。
寧ろ笑い過ぎて涙が出そう…。
「お前どうせ九九も分かんねぇだろ!私は九九出来るんだから私の方が偉いんだからな!!」
カオスだ…。
ねぇ、この言い分理解出来る人いる…?
頭が痛くなって来た。
この人九九出来るだけで世界を征服したくらいの気分でいるのかしら?
「九九出来れば偉いの?
じゃあ、九九なら私も出来るなぁ?」
「嘘ついてんじゃねぇよ!!
お前まだ習ってねぇだろ!!
私だってこないだ習ったばかりなんだから!!」
あぁ、なるほど。
習ったばかりの知識をひけらかしたいだけなんだね?
うわぁくだらないなぁ。
子供相手にちょっと大人気ないかもしれないんだけど、感じ悪い子にはちょっとお仕置きしようかな♡
「ねぇねぇ、じゃあ割り算は?
分数のかけ算は習ったー?」
「はぁ!?習ってる訳ないじゃん!
馬鹿じゃないの!?」
「私九九も割り算も分数のかけ算も出来るよ?
じゃああなたの言い分によれば、あなたより私の方が偉いって言う事で良いのかな?」
「嘘つきだ!
嘘ついてんじゃねぇよ!
私だってまだ習ってないのにお前に出来る訳ねぇだろ!!」
凄いね!
絶対自分の方が上だと信じて止まないその確固たる自信。
何処から来るの?
私は…鼻から♡
そんなあなたにララが効く♪
と言うCMが頭の中で流れた。
その会話を聞いていた真奈ちゃんが
「え!本当?
分数のかけ算やってみて!」
と目を輝かせながらこっちを見てる。
と言うかキミも出来るでしょう?
と言うか君絶対この状況面白がってるでしょう?
まぁいいや、状況に合わせる事にしましょう。
「地面に何か書ける大きめの石かなんか探してくるからちょっと待ってて」
私はそう言って地面を見ながら探す。
お!公園の隅っこの木々の下に細い枝が落ちている。
これを使おう。
「じゃ真奈ちゃん問題出す?」
そう言うと
「じゃあ貸して!」
そう言って枝を受け取って地面に問題を書き始めた。
わぁ、面倒臭い!
大きい数字ばかりで何処かの中学校の入試問題みたいなのを出して来たな。
なんか虫食い算になってるし。
きっと塾の問題集か何かで出た問題を出してきているのだろう。
アンタ分かっててわざとやってない?
普通に解いてたら面倒臭いので方程式使って解いていいですかね?
「これ解いてみて!」
真奈ちゃんが笑顔で枝を私に渡す。
わざとなのか単なる好奇心なのかは分からないが枝を受け取って地面に計算式を書いて解いていく。
「こんなのどうせデタラメでしょ!?
出来る訳ないよ!」
まだ負け惜しみを続ける知らない子。
「真奈ちゃんどう?
合ってる?」
答えを書き終えた私は真奈ちゃんに確認してもらう。
真奈ちゃんも地面を見ながら計算し始める。
そして1〜2分過ぎた頃
「うん、合ってる!
雅ちゃん凄いねー」
真奈ちゃんが笑顔で拍手をくれる。
「ありがとう」
お礼を言った後感じ悪い子の方を見ながら
「どうですか?
私が分数のかけ算も割り算も出来ると言う事は今証明されましたよ。
あなたの言い分によると私の方が偉いって事で良いんですね?」
「どうせたまたまでしょ…」
そう言いながら顔を真っ赤にしてベソをかきはじめる。
泣くぐらいだったら最初から絡んで来なければいいのに。
もっと相手を選ぶべきだったね。
「私に今ここで謝ってくれたら許すけどどうする?
真奈ちゃんを譲って私帰ってあげても良いし。
どうする?
謝る?」
私が追い討ちをかけると更に泣き声を大きくしながら嗚咽を漏らす意地悪女。
その意地悪女の友人らしき2名に
「かやちゃんもう謝った方が良いよ?
もう勝ち目無いよ」
そう説得されて
「うぇっ…ごめん。
ひっく…真奈ちゃんと遊びたくて…うぇ…」
「うん、じゃあもう少し言い方を選んだ方が良いよ?
真奈ちゃんと遊ばせて下さいって言いな?」
「む…むぁ…ひっく…むぁなちゃんと…あぞばじでぐだざぃ…」
鼻水を垂らしながら懇願する鼻水女。
泣き顔も見れて気が済んだので退散する事にする。
「じゃ真奈ちゃん、後頼んで良い?
この人と遊んであげて?
私は今日はもう帰るよ」
そう言うと
「うん、分かった」
快く引き受けてくれる真奈ちゃん。
軽く真奈ちゃんに手を振って私は帰路に着いた。




