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 日が高くのぼりきったころ、隊へと戻りついたオーレンとザックは村で男から仕入れた話を、ライナスを始めとする年嵩の者たちへと語って聞かせた。その中には、昨日村の様子を目にしてきたリディオの姿もある。

 ただ、アレクだけは心情を慮り、別の若い隊員の手に預けられ、遠ざけられていた。


「――だとすると、あの村を襲ったのはエカルド兵だってことか?」


 確認する声には信じ難いという色が濃く滲みでていた。

 それはそうだろう。自国の領土と民を護るべき軍が、領内の村を襲うなどとは聞いたことがない。しかも、『手がはいった』などという生易しいものではなく、まさに襲撃と呼ぶに相応しい破壊行為だったのだ。


「そういうことになる。ザックたちから聞いた話をまとめれば、昨日やりすごした兵たちはどうやらアレクを探していたらしいな」


 顎に手をあてて考えこむ風のライナスが言えば、違う一人が緩く首を横に振った。


「まさか、あの子が国に関わる重大ななにかを握っているとは、とても思えん。たとえ親が売国行為に走ってたとして、あんなこどもにまで関わらせようとするか?」

「いや、そもそも、だ。国境に近いとはいえ、こんな辺境の住人がトルディアーナの欲するような国の大事を知るはずがないだろう。国の中枢に食いこんだやつがいたとは思えんし、知り得てせいぜい国境付近の動きくらいだ」


 そんなもののためにトルディアーナが生活を潤すほどの金品を与えるとは思えない。

 そう断じる声に、そうだと同意がいくつか返る。

 だが、同時に反駁があがった。


「だとしたら、なぜあの村は襲われたんだ? 昨日の兵の様子といい、隣村でザックが聞きこんできた話といい、エカルドの兵が襲ったことには違いないだろう?」

「それに、あの村がさほど不自由のない生活をしていたことは、たしかなことですよ。アレクやほかの村の住人も、身形自体は悪くはなかった」

 加えるなら、馬や牛を複数飼える程度には余裕があったはず。


 見てきた村の様子を思いだしながら口を開いたリディオに、一同が唸った。

 オーレンとザックのもたらした情報は、傍から見ればつじつまはあっている。襲われた村に関わりのない者、もしくは関わりになりたくない者が聞けば、不思議な点があってもそういうこともあると納得するだろう。

 けれど、廃墟となった村の惨状を知り、アレクを保護し、殺気だったエカルドの兵を目撃した隊員たちには解せないのだ。

 どこか一つに焦点を絞ると、別の部分で矛盾がでる。それらすべてを包括するだけの説得力のある意見を、だれもが持ちえていなかった。

 長く息を吐いたライナスが、集った者の顔を見回す。


「もう一度あの村へ人をやったが、どうやらアレク以外の生存者は、望めないようだ」


 だれもが表情に悼む色を宿し、口を閉ざす中、梢だけが囁きあうようにざわざわと揺れている。


「とりえず言えることは、あの村を襲ったのがエカルド兵だということ。あの子がエカルド兵に追われているということ。そして、それらがどんな理由にせよ、ことのなりゆきを知っているとしたらアレクしかいないということだ」


 問題なのは、とライナスが続けようとした時、皆の耳に騒ぎが届いた。

 じっと長の言葉に意識をむけていた隊員たちが、訝しげに音の発生源を振り返る。そうして一様にはっとした表情になったのは、彼らの目に映ったのが話題の中心――アレクの姿だったからだ。

 一人駆けてくるアレクの背後から、二人の若い隊員が焦ったように声をあげ追いかけてくる。どうやら、目を離した隙をアレクに突かれたらしい。

 だが、アレクは昨日オーレンたちから逃げたのとは逆に、まっすぐこちらへとむかってきていた。

 なにごとかと一同が見つめる先で、彼らの目の前まできて立ち止まる。肩で大きく息をしながらこちらを睨みあげた双眸には、悲しみにくれるだけではない、強い光があった。


「――っさん、は…村のみんなは、悪いことなんか、なにもしてないっ!」


 幼い声が、そのかぎりをつくして叫ぶ。

 その胸を突かれるような響きに皆が瞠目する中、


「それは、どういう意味、」


 かろうじて問いを唇にのせたライナスだったが、それも最後まで音に変わることはなかった。問われるのを恐れたように、アレクがぱっと踵を返したのだ。


「アレク!」


 追いついた二人が咄嗟に反応をし損ねる。遅れて伸ばされた一人の腕を、うしろから黒い影が追い抜いていく。オーレンだ。


「オーレンッ、頼むぞ」


 あがったライナスの声に、飛びだしたオーレンがちらりと肩越しに振り返り、かすかに顎をひく。

 そのまま、木々の間に紛れそうな細い背を追って、オーレンもまた森の暗さに姿を消した。




 一度見失ったアレクの姿を気配を頼りに探していたオーレンは、耳に届いたそれにほっと表情を緩めた。

 沢のせせらぎに混ざって、かすかな嗚咽が聞こえてくる。押し殺そうとしても殺しきれない声は、沢のほとりにある低い藪のむこうから聞こえていた。

 朽ち葉を踏みわけて、薮の方へむかいかけたオーレンの足が思案にするように止まる。


 ――今は、そっとしておいた方がいいのかもしれない。


 ああやって、身を隠すように涙にくれるのは、一人になりたいからだ。泣く姿をだれにも見られたくないからだ。

 悔しい時、悲しい時、オーレンにもそんな覚えがあった。

 けれど、その一方で一人蹲る自分がひどく寂しく思えるのも知っている。だれにも気に留められない自身が、ちっぽけで必要のない人間だと、矛盾を承知で感じるのだ。


 その場で立ちつくし、オーレンが逡巡する間も、泣き声は途切れがちに聞こえてくる。

 しばらくして、オーレンは意を決して足を踏みだした。気配を殺すこともなく大股で距離を縮めると、がさりと薮を手でわける。

 いつからか声は止んでいたが、オーレンは気にする風もなく、絡みついてくるような薮を抜けた。


 案の定、そこには膝を抱えて身を縮めているアレクの姿があった。人の近づく気配を悟り、身体を固くしている。顔は膝の間に埋められ、ちらともオーレンを見ようとしない。

 それでも怯えて逃げだそうとはしないのは、すこしは信頼されているからか、とオーレンは微苦笑を零した。

 オーレンは人一人分の距離を置き、アレクに背をむける形で、転がる岩の上に無造作に座った。とくに慰めを口にするわけでもなく、ただ静かに沢の流れへと目線をおとした。


 山肌を縫うように細く続く流れに、枯れ葉がおちている。夏場には生命力を溢れさせていただろう草の緑の輝きも、色をなくして岩場に横たわるばかりだ。澄んだ水は見るからに冷たく、沢にそって吹き抜ける風は晒された肌から躊躇いなく熱を奪っていく。


「――もう、冬がくるな」


 独り言のようにオーレンが呟く。当然応えはなく、またオーレン自身も微塵も期待してはいなかった。代わりにかすかに身じろいだ気配が伝わってくる。


「このへんは、雪が降るのか? オレたちの村はこの山のむこうにあって雪はすくないが、寒さが厳しい。おかげで、冬は生活が一層苦しくなる」


 日も満足にあたらない、半分凍ったような畑では冬場は満足に作物も育たない。山に狩りにはいるが、冬は獲物もすくないからうまくいかないことの方が多かった。

 秋までにどれだけの蓄えを作ることができるかが、その冬を左右するのだ。

 だが、それも所詮天の運行任せにするしかない。


「今年はオレが村の外にでちまったからな……お袋と妹だけじゃ、どうなってるか」

 その分、村の連中が助けてはくれるだろうが。


 とりとめもなく、アレクに聞かせるというよりは、自身に言い聞かせるように、オーレンは一人語る。足元の小石を拾いあげ、上へ放っては受け止めと、手慰みに弄んだ。


「まあ、だからこそ、こうやってオレたちが出稼ぎに山をおりてるわけだしな。麓の連中みたいに、男手を兵役にとられるよりはずっといい」


 そう軽く笑って、オーレンはぱしりと手の内におさめた石を、水の流れへと緩く投げた。


「…………なの?」


 ぽちゃん、と鈍く水面が鳴るのに重なって、小さな声がオーレンの耳を掠める。


「ん?」


 一瞬動きを止めたオーレンが、ゆっくりとした動作で首をうしろへ巡らせた。だが、アレクの面は変わらず伏せられたままだ。


「あなたたちは、トルディアーナの、人?」


 それでも、さきほどよりは明瞭さを増した声が、アレクのものであることは間違いない。

 オーレンはアレクから初めて投げかけられたそれに、眉をよせた。


「あなた、なんて上品な柄じゃねえ。隊の連中みたいに、オーレンって呼べばいい」


 にしても、と続けて今度は軽く唸る。


「そいつは『そうだ』とも『違う』とも、答えかねる質問だな」


 困った、という言葉のわりには、表情も声音にも難しい色はない。オーレンの釈然としない答えに、恐る恐るといった観であげられたアレクの顔の方がよほど困惑していた。

 自分を見つめてくるもの問う萌黄色の瞳に、オーレンは小さく笑みを刻んだ。


「オレたちの村は、地理的に見ればトルディアーナにある。その点からすれば、オレたちはトルディアーナの人間だ。けどな、」


 笑顔を残して首を戻すと、オーレンは両手を自分のうしろにつき、体重を預けて天を仰いだ。木々の間から望める空は、薄曇りに光を透かし鈍く銀色に輝いている。


「領内にあるからって、トルディアーナ人とはかぎらないのさ」

「どう、して?」


 ますますわからないと声がアレクの心情を映すのに、オーレンが同意を示して浅く頷く。


「そりゃそうか。そうだな、正確に言うなら、国民って意味ではトルディアーナの人間じゃねえってことだ。なにせ、国籍がない。――まあ、トルディアーナだけじゃなく、どこの国の国籍も持ってねぇんだけど」


 え、とあがった驚呼に、オーレンは腕に預けた上体を反らし、背後に目をやった。視界の中、逆さまに映ったアレクは今や完全に顔をあげていた。さきほどまで涙に濡れていただろう双眸には、戸惑う色が濃い。

 オーレンはくすりと笑声を漏らして、上体を起こす。


「わけがわからなって顔だな」


 そう、身体ごとアレクへむき直ろうとして、


「そんな説明じゃ、あたりまえでしょ」

「!」

「リディオっ」


 唐突に降って湧いた声に、オーレンも驚かされる。慌てて方向を変えれば、薮のむこうからゆっくりした動作でリディオが姿を現した。


「よくここがわかったな。いつからいたんだよ?」


 ふいの来訪者にアレクが再び萎縮した風を見せるのに『大丈夫だ』と目をやって、オーレンはリディオを見上げた。その額を伸びてきた手が軽く弾く。


「それはおまえの注意力不足。それに声を抑えもせずしゃべってれば、見つけるのなんて簡単でしょ」

「まあ、隠れてたわけでもないしな」


 悪びれることもなく、弾かれた箇所を撫でたオーレンの隣へ、嘆息をおとしたリディオが屈みこんだ。怯えと警戒をないまぜにしたまなざしをちらちらと投げてよこすアレクに、にこりと笑いかける。


「俺たちに国籍がないって、話だったっけ。それには俺たちの村の成り立ちが関係しててね、もともとあの村はならず者の集りなんだ」

「……ならず、者?」

「そう。争いで国を追われた人や失くした人、そういうどこにもいき場のない人間が集って、何十年か前から隠れ住んだ。だから、皆本来あるはずの国籍を持ってないってわけ」

 まともに持ってる人なんて、一握りもいない。


 なんでもないことのように説明するリディオを、オーレンはうんうんと聞いている。


「どこの国の庇護も受けない代わりに、どこにも束縛されない。それが俺たちの村だ」


 どこか誇らかに言い置いて、リディオは膝を伸ばして外套の裾を払った。つられるように彼を見上げる格好になったオーレンとアレクへ、顎をしゃくる。


「ほら、いつまでも座ってないで、立つ。長が心配してる、戻るよ」


 強くはないが有無を言わさぬ口調に、オーレンだけでなくアレクまでもが慌てたように立ちあがった。それを見届けた上で抜けてきた薮を戻るリディオに、オーレン、アレクと続いた。

 リディオを先頭に、三人は無言のまま隊の待つ方へと歩を進めていく。

 アレクの背を追ってきた時には距離の感覚が薄かったが、存外隊の位置から離れていなかったらしい。まもなく、隊の者たちの姿が小さいながらもオーレンの目に映った。

 長が心配していたというリディオの言を証明するかのように、こちらに気づいたライナスらしき人影が軽く手をあげてくる。


「なあ、長はこれからどうするつもりなんだ?」


 自身も手をあげてそれに答えながら、オーレンはリディオの背にふと浮かんだ疑問を投げかけた。

 おそらく、オーレンがアレクを追って輪を離れたあと、それに関する話題もでたのだろう。リディオは振り返りもせず、鷹揚に口を開いた。


「うん? もう一日ここに留まって様子を見るつもりみたいよ。ほかの偵察がまだ戻ってないし」

「そっか」


 ちらりと肩越しにアレクを見遣れば、隊へ戻るのを拒絶するそぶりもなく、あとをついてきていた。

 けれど、その目は用心深く近づく隊員たちとの距離を測っていて、信頼されてはいないことが見てとれる。

 傷ついた仔猫かなにかのようだ、とオーレンは頭の片隅で思う。

 顔や手の泥はおとされたが擦り傷のあとはいまだ生々しい。昨日の警戒心を剥きだしにしたありさまといい、人の気配にひどく敏感で脅える様子といい、慣れない野良猫のようだ。

 出会った時を別にして、危害を加える気など毛頭ない身としてはおもしろくはない。ただ、しかたのないことだとオーレンにもわかっていた。

 一夜にして自分を守ってくれていた世界をなくし、語りつくせない恐怖と絶望を味わったに違いないのだ。自身が父を亡くした時とは比べものにはならないが、遠すぎる感覚でもないはずだ。

 どうすることがアレクにとっていいことなのか。

 そんな今の自分ではどうしようもないようなことに思いを巡らせながら、アレクの華奢な身体を見下ろし、オーレンはふと破れて汚れた外套と衣服に気がついた。


「――そうだった」


 思いだしたように呟き、あたりに視線を巡らす。そして目的のものを確認して、そちらに進路を変更する。


「オーレン?」


 不思議そうな声がかかったが、オーレンは答えることなく目的のもの――自分の雑嚢を手にとると、袋の口を開いた。中からなにか束のようなものをとりだし、足早にリディオたちの方へ戻ってくる。


「服?」


 オーレンの手にしたものに首を傾げたリディオに、ああ、と返し、オーレンはそれをアレクにさしだした。


「ほら」

「――え?」


 ふいを衝かれ、アレクがオーレンを見上げた。その唖然とした表情に小さく笑いを零し、オーレンはさらに布の塊をアレクへ突きつける。


「いつまでもそんな格好してらんないだろうが。さっきの村で使わなくなったこどもの古着を譲ってもらってきた」

 古いが泥で汚れてもないし、破れたところも繕ってあるからましだろ。


 そう、促されるまま開かれたアレクの手にそれをおとした。

 手の中に納おさまった服を、思いもかけない様子で見つめるアレクの頭をくしゃりと撫でる。オーレンにとっては幼い妹にするのと変わらない行為だったが、びくりと頭をあげたアレクに、


「あ、悪い」


 苦笑いで手を離した。

 その時、離れた場所からかかった声に首を巡らせる。


「呼ばれてるな。――それ、着替えとけよな」


 言い置いて、隣にいたリディオの肩に手をかけて促す。

 ともに踵を返した二人の耳を、か細い声音が震わせた。消えいりそうながらも『ありがとう』とたしかに届いたそれに、オーレンはひらりと片手を振って答える。

 わずかにでも心を開いてくれたらしいアレクにオーレンの顔も綻ぶ。

 ただ、アレクの処遇を思えば喜んでばかりもいられなかった。


「……長は、あいつをどうするつもりでいるんだろーな」


 距離が開いたことを確認しつつ、オーレンが低く零す。それにリディオもまた前をむいたまま囁いた。


「わからないね。ただ、おまえの話からすれば近隣の村はアレクを受けいれない。やっかいごとを背負いこむ余裕はないはずだ。このまま連れていくにしても、この山を越えるにはあの村の傍をとおらないわけにもいかないでしょ」

 ついでに昨日の様子じゃあ、あの兵たちは簡単に諦めそうもない。


 言外に、アレクを連れていくことの危険を示しながら、リディオは肩を竦めた。


「にしても、あんな連中に追われるなにをあの子は持ってるんだか。それに」


 いったん言葉を切ると、リディオはちらりとオーレンへ意味ありげな視線を投げてきた。


「気づいてる?」

「ああ」


 問うというよりは確認するそれに、オーレンは表情をわずかに強張らせる。

 あの時、オーレンたちが襲われた村について話しあっていた時、誓って傍にはアレクはいなかった。内容をわざわざアレクに告げにいくような者も、だ。

 にもかかわらず、アレクはなにもかも聞いていた者の口振りで、叫んだのだ。


 ――あいつはどうして、オレたちの会話がわかったんだ?


 オーレンの双眸に浮かんだ不可解さに、答えるものはなかった。






 一方のアレクは、オーレンから渡された服を手にしたまま、途方に暮れたような顔をしていた。服に目をやってはあたりを見回しと、立ちつくしている。


「アレク」


 ふいに呼ばれた名に飛びあがったアレクが、恐る恐る声のした方を見れば、ザックがにこにこと手招きしていた。彼のまわりにいる三人ほどの壮年の者たちも、柔らかな顔でアレクを見ている。警戒心を露わにするアレクに構うでもない。

 その様にゆるゆると近づいていったアレクに、ザックが『すまんな』と目じりに皺をよせた。


「あいつらはまだまだ未熟者でな。おまえさんのことにも気づいてないんだ」

「そうそう。あれ自身がまだこどもだからな。許してやってくれよ」

「……?」


 かけられた、どこか呆れた色を滲ませるそれに、アレクが首を傾げる。戸惑いに気づいたザックが、自分たちのうしろにある潅木のあたりを親指で示した。


「あそこで着替えるといいさ」

 なぁに、おれたちがだれも近づかんように見張ってる。


 からりと笑うザックに、アレクが軽く目を見開く。ついで、躊躇いがちに頷いたアレクに、男たちは揃って穏やかに目を細めた。


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