表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/10

第5話

テレビをみるときは〜的ご注意。

この作品は小説というより、楓麻視点とフィルムコミック風の体裁で展開していきます。

肝心の絵は無く文字だけですけども。

絵コンテチックな感じと言いますか、ブツ切りの状況説明と、要所要所で入るシナリオ形式のセリフから読者様にシーンの補完と脳内再生をしていただく、投げっぱなしのスタイルであることをご了承願います。

読みにくいと思いますが、仕様ですので、笑ってお付き合いくださいませ。

「杜鷺くん、昨日のジュエリスター録ってないかな? 予約忘れちゃってさぁ」


 朝のHR前。声をかけてきたのは俺と同じくジュエリスター好きの友人、丹羽君だ。彼も数少ないクアドラのコレクターで、姉妹を除けば唯一トレード出来る貴重な人材。


「運がよかったなニワ。ゴルフ中継だったから、お休みだったよ。俺はガッカリだけど」


 時間を繰り下げてでも放送してもらいたかったが。


「『ニワ』じゃないよ『タンバ』だよ。『タンバカツヒト』!」

「『にわかチート』と呼ばないだけありがたいと思え」


 異世界映えする名前しやがって。


「君だって『UNO』みたいな名前だろ……」


 それは言うな。

 姉、杜鷺静香でドロージョーカー、妹の都がドローツー、そして俺がドローフォー。小学校時代は俺と静香の見分けが困難で『UNO三姉妹』とからかわれたもんだ。

 まぁ、小学生が『杜鷺』を『ドロ』と読める訳もなく、担任の先生が読み間違えたのが原因だが。


「お互い名前の話はやめよう」

「そうだね」

「俺、気になってる事があんだけど『アーク・ア・マリン』って緑のジュエリスターなのに何で青系の宝石なんだ?」


 悪と阿久真凛をかけているのはわかる。


「水色っぽいイメージがあるけど青緑だし、もとはエメラルドみたいだから緑の戦士でギリセーフだよ。実際のエメラルドを熱処理するとアクアマリンの色になるらしいよ」


 彼も気になっていたらしく、いろいろ調べたことを教えてくれた。


「技名のエメラルド・ハンマーが印象強いから、いっそエメラルドのジュエリスターにすればいいのにな。緑だし」

「あ、エメラルドハンマーと言えば、さっきリアルでエメラルドハンマーを見たよ。隣の公園で」


 二階の窓から見下ろした少し先に、道路を挟んで大きめな公園がある。


「学校くる時、そこで不良達がケンカしてたんだ。しかも女子ひとりに男10人がかりで」

「ヒデェな」

「その女子が有名な『琴宮先輩』だったんだよ。噂通り超強かった!」


 彼の話では、三年の女子に『琴宮よつば』って喧嘩に明け暮れるヤンキーギャルの先輩がいるそうだ。俺には関係ないけど。


「ほら、構えも軌道もエメラルドハンマーそのものだよ?」


 丹羽君が咄嗟に隠し撮りしたその時の動画を見せてくれた。確かにそれっぽいが偶然だろう。留奈ちゃん推しの俺としては食指が動かないが。あと、そんなもん撮ってる暇があるなら、通報なりなんなりしようぜ。


 ■   ■   ■   ■   ■   ■   ■   ■   ■   


 5話を観る前に、先日、鳩野さんからもらったジュエリスターの宣伝冊子Vol.2を開く。

 バレバレだが、前号でシルエットになっていた二人の正体が明らかになっていた。


●クア・クアマリン

阿久あく 真凛まりん

エメラルドのジュエリスター。

エターナル学園高等部1年。

菫の妹。シスコン気味で、常に病弱な姉を気に掛けている。

貧乏生活に落ちた後も、クラスメイトである照雄の変わらぬ態度と差し入れに心惹かれる。

三人組に操られ、負の感情で変身した姿はアーク・ア・マリン。


●クア・メジスト

阿久あく すみれ

アメジストのジュエリスター。

エターナル学園高等部2年。

真凛の姉。清純で病弱な美少女。

三人組によって、真凛と共に「アクア・シェルズ」崩壊事件はジュエリスターの仕業と吹き込まれ、輝美達と敵対する。

後に誤解が解け、両親も救出、真の敵を倒すべくジュエリスターに。

二人の両親はアーク・エンジュエル建設の社長夫婦で、阿久縁治と妻の恵琉。

三人組に操られ、負の感情で変身した姿はアーク・ア・メジスト。


「クア・クアマリンて!! 言いにくいわっ、クア・エメラルドでいいじゃん!」


 と、今更つっこんでいたらOPが終わっていた。


第5話 「サブタイトル」


■ 4話で語られていない回想部分。


●内容は阿久姉妹と引き替えに、寝返るかどうかを考える猶予が3日間与えられていた事


 輝美は新輝美ボールを完璧なものにするべく、連日特訓。

 その成果が実り、道が拓ける。

 一方、阿久姉妹は正気が戻り、三人組に食って掛かるが、またもコントローラーで強引に精神を抑えこまれてしまう。


 そしてリベンジ当日。

 留奈メインで応戦。輝美は距離をとり、コントローラー破壊のチャンスを伺う。

 新・輝美ボールが見事炸裂し、阿久姉妹を操るコントローラーの破壊に成功。

 ついに阿久姉妹は呪縛から解き放たれる。


Bパート


 自我を取り戻した阿久姉妹と共闘する輝美&留奈。

 (阿久姉妹は憎悪に近い感情で三人組と対峙している為、悪ジュエリスター形態のまま)

 例の三人組ピンチ。

 そこへギルティーネが新型の大型メカで登場し、三人組を乗せて戦闘へ。

 だが、四人になったジュエリスターの敵ではなかった。

 ギルティーネの悪知恵により、切り札の阿久夫妻(失神中)を盾にされる。

 さらに輝美&留奈を倒せまで言われる阿久姉妹。

 このままでは両親がメカに握り潰されてしまう。

 揺らぐ阿久姉妹は、両親を助ける為にやむなく輝美達と戦う。

 迷いが生じている阿久姉妹はやや不利で、本来の能力が活かせていない。

 調子に乗る三人組、例の調子でミスをして夫妻を海中へ落としてしまう。

 このチャンスを逃さず、阿久姉妹は両親の救出へ、輝美&留奈はメカのとどめに。

 上がるドクロ煙。


 一件落着、阿久夫妻は意識不明で美里子の病院へ入院。

 阿久姉妹が仲間に加わり、共にアクドーン打倒を誓う。

 つづく


「ほぼ折り返しで全員揃ったか。結構スローペースだな」


 もともとは4クールで予定されてた番組を1クールに凝縮してるって噂だから、ペース配分が狂っても仕方ないか。

 今後の展開を楽しみに床へついた。

次回更新は8月20日ですが、

急遽ゴルフ中継や声優によるトークバラエティで潰れる可能性もあります。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ