第2話
テレビをみるときは〜的ご注意。
この作品は小説というより、楓麻視点とフィルムコミック風の体裁で展開していきます。
肝心の絵は無く文字だけですけども。
絵コンテチックな感じと言いますか、ブツ切りの状況説明と、要所要所で入るシナリオ形式のセリフから読者様にシーンの補完と脳内再生をしていただく、投げっぱなしのスタイルであることをご了承願います。
読みにくいと思いますが、仕様ですので、笑ってお付き合いくださいませ。
第1話の興奮さめやらぬまま高校生活がスタートして数日。
どうやら俺のクラスには主人公補正を持ったヤツがいるらしく、明らかにオーラの違う女子が在籍する。
一人は俺の右斜め前に座る鳩野紅音さん。ポヤヤンとした天然系の眼鏡っ娘だ。
もう一人は窓側の一番後ろに位置するハーフ美少女、霊仙寺橙愛さん。こっちは見るからに勝ち組ヒロインって感じで、俺とは無縁な存在だ。
なんにせよ、こんなハイレベルな美少女と付き合える主人公君は羨ましい。せいぜい引き立て役にならないよう、接触は全力で避けるべきだな。
「……ぎ君、杜鷺君。自己紹介、キミの番だよ」
ボケっとしていたら、隣の女子が小声で教えてくれる。
「ありがとう、山田さん」
入学初日に名前と出身中学を伝える簡単な自己紹介はあったが、今回は午前中をオリエンテーション用にがっつり割いて、クラス内の親睦を深めるらしい。
見ていてくれ山田さん、俺のドン引きされる様を!
「杜鷺楓麻といいます。オタクです。守備範囲は偏ってますが、広いと思います」
持ち時間を使って、クアドラ好きな事を含めディープに語る。
みかねた担任が軌道修正のために、時折ベタな質問を投げかけて来たりしたが。
「そうですねぇ、好きなタレントは沖雅也と小島三児。好きなアイドルグループはCottonで……」
最終的な俺への印象は良いものではなかっただろう。委員長タイプの山田さんも隣で苦笑いだしな。
完全に浮いたと思うが悔いはない。むしろコレありきでないと俺との会話はキビシイはずだ。
俺に続く同士がカミングアウトしやすい下地を作れたと思いたい。だが、そんな思いは報われる事も無く、ついに最後の一人の番になってしまった。
そう、金髪ツインの美少女、霊仙寺さんだ。こりゃ、終わったな……続くヤツぁいねぇか。
「ワタシは霊仙寺橙愛。好きなセリフは『俺ならマジンガーZを空から攻めるね』よ」
今日一の衝撃! 俺が言うのもなんだが、あんた、頭オカシイよ。良い意味で。
その時、遠くで変な歯車が軋みながら回り始めた気がした。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
第2話放送当日。
昼間の自己紹介を含め、その後のトンデモ事件が頭の中で渦巻いているうちに、OPが終わっていた。
ちなみに、OPを観忘れるほどの出来事とは、「あの」霊仙寺さんとカラオケに行く約束をさせられたこと。やんわり断ったのに……
「ヤバイヤバイ。今は第2話に集中だ」
第2話『例の三人組は昭和版の口調で脳内再生願います』
変なサブタイトルだな。
■ 輝美の部屋
一夜あけて、朝。
着替え等をしながらプチミーティングする二人。
●ジュエリスターとしての心構え
●美少女姉妹としての心構え
■ 食卓
輝美の対面で、鏡の様に食事をとる留奈。
輝美は左利きの為、右利きの留奈が箸使い等を学ぶには都合が良いようだ。
ぎこちないながらも、合わせ鏡状態で日常を学ぶ留奈。
■ 登校中
サフィー&ルルビーは留守番。
照雄と一緒に登校できず、不満の留奈をからかう輝美。
輝美には好きな人がいないのか、と瑠奈。
憧れの人ならいる、と輝美の過去話。
将来の夢、パテシェになろうと思うきっかけをくれた人だそうだ。
=過去回想=
輝美が小学生の頃、おやつのケーキを兄に食べられてしまう。
怒りの輝美、兄を捜し回るも発見できず、疲労と傷心で公園のブランコに佇む。
通りががった少し年上の男の子が、心配して輝美に声をかける。
みのさんばりに相談にのる少年。
「ケーキが無いなら作ればいいじゃない」とアントワネットな理不尽回答。
だが、単純な輝美には目から鱗の衝撃だったようだ。少年に感謝し、公園をあとにする輝美。
残された少年はヤレヤレと髪型を崩し、メガネをかける。
(心のSE・女性のコーラスで:ルパンザサーッ!)
少年の正体は兄・照雄だった。
輝美の鉄拳制裁を回避する為、プチ変装して近づき、怒りのベクトルを別の方向へ誘導する事にまんまと成功。
この事件をきっかけに、正体がバレるのを恐れた照雄は、輝美の前ではメガネをかけっぱなしに、輝美は食べ物の恨みから兄離れをする結果となる。
■ 通学路の中間地点、輝石が丘
アクア・シェルズ跡が見下ろせる場所。複雑な気持ちの二人。
半壊のアクア・シェルズを見つめ、朝のニュースについて会話する。
●アクア・シェルズの経営者は照雄のクラスメートの両親であった事
●その夫妻が生死不明である事
全ては自分の責任だと落ち込む瑠奈。これはマズイ雰囲気と、輝美が慰めつつ学校へ。
■ アクア・シェルズ内部
1話のラストで「例の三人」が見た発光物はなんとFDS、ファントム・ダイナ・ストーンだった。首領であるアクドーンのお仕置を回避し、施設内を物色する。
例の三人、リーダー格は『アクージョ』というセクシーな女性。水着のようなインナースーツに毛皮のコートを羽織っている。
手下の一人は、痩せ型で、大きな鼻とコミカルな髭が特徴の『アクージィ』。衣裳は執事をイメージしているようだ。
ワイルドなミリタリーファッションに身を包むもう一人は、対照的に大柄で筋肉質な『アクカーン』。
ジィ「アクージョ様、見て下さい、こんなもの見つけちゃいましたぁ」
ジョ「ナンダイ? そりゃ」
ジィ「防護魔法で作った救命カプセルのようですヨー」
ジョ「あの大剣持った特攻姫の忘れ物かぃ?」
ジィ「中にネー、ほら、コレ。ネ」
阿久夫妻がカプセルの中で気絶している。
そこへ両親の捜索に来ていた阿久姉妹が運悪く「例の三人」と遭遇。
救命カプセルの両親を見て詰め寄る姉妹。会話から、施設の社長一家と判明し、利用を企てる例の三人。
いつもの調子で舌先三寸、姉妹を言い包めてしまう。
●夫妻はジュエリスターにやられた
●カプセルから助け出すにはFDSを揃えるしかない
半信半疑の姉妹に魔法での洗脳と記憶操作を施す。
アーク・エン・ジュエル建設会社の経営代理として、まんまと地球での隠れ蓑を手に入れる例の三人。
■ 学園・輝美のクラス
美少女転校生、留奈デビュー。留奈行く先々で大活躍、人気が高まる。
一方、サフィー&ルルビーは留守番に飽きて人間モードで外へ出る。(通常、妖精形態だが8歳前後のロリ・ショタ形態にもなれる)
アクア・シェルズ近辺を散歩中、例の三人を発見「もしかするでコ○ン」のパターン。
Bパート
放課後になり輝美はクラブ活動へ。
留奈は各クラブからの激しい勧誘合戦に巻き込まれ、見学してまわる事に。
■ グラウンド・女子野球部練習
輝美の投球フォームの異変に気付く美里子。
美里子に付き添われて保健室へ。外傷はないが異変は看てとれるので、なにが原因かと聞かれる。
輝美の回想。原因1:肩を撃たれる。原因2:アルテナをリポビタン。
思いのほか重傷らしいので病院へ行けと言われるが、留奈が負い目を感じると思い、はぐらかして練習に戻る輝美。
終始心配の美里子は、譲歩案として練習早退を持ちかける。
しぶしぶ説得に応じる輝美。
■ 帰宅途中
留奈と合流し、輝美・美里子の三人一緒の帰り道。
輝美&瑠奈は徒歩、美里子は自転車を押している。
留奈はひっぱりだこでクタクタ。美里子はソワソワ、輝美は沈み気味。
どうも噛み合わない雰囲気に、何かあったのかと美里子にコッソリ聞く留奈。
肩の事を訪ねる美里子、何かあるとすればソレが原因だろうと。
ハッとする留奈。
投手にとって肩は命と知り、さらにショックを受ける。
「私のせいだ……」
呟く瑠奈。
■ 中間地点、輝石が丘
肩の一件で互いを気づかい一悶着あって。
美里子と瑠奈の説得で輝美が折れ、美里子の病院へ向かう二人。
■ 病院
輝美は診察室、瑠奈と美里子は待ち合い室。
医院長でもある美里子の祖父でから「破滅の音」的な事を宣告される輝美。
心配する留奈が待切れずに診察室へ入ろうとするが、チビッコモードのサフィー&ルルビーが駆け込んでくる。
うるさいので外へ出て話を聞くと、例の三人組を発見したと報告を受ける。
そこへ診察が終わった輝美が合流。「肩は問題無し」と嘘をつく。
美里子に礼を言って、三人組を追跡。
■ アクア・シェルズ近辺の海岸
修復工事の為か、アクア・シェルズ全体はフェンスに囲われていた。忍び込んで例の三人を見張る。
アクージィが機器を操作すると、瓦礫の山からアクア・シェルズが急速に修復されて行く。
褒めるアクージョ、だがブタは出ない。
会話を盗み聞くと、三人組の上司が到着するまでに前線基地を完成させるらしい。
急な肩の痛みに、思わず輝美が声を上げてしまい、発見される。
逃走途中、物陰で変身する二人。
ジュエリスター登場に、三人組も大型モンスターで応戦。前線基地建造の邪魔はさせまいと、沖合へ誘導されるジュエリスター。
■ 沖合・海上戦
二人の個人技・武器の使用で派手な戦闘が展開される。
「シべライト・トルマリン・クラッシュ!!」
必殺技が炸裂、怪物を倒す。続いて前線基地の破壊へ。
再びシべライト・トルマリン・クラッシュを発動するが、何者かに弾かれて体勢を崩す二人。
相殺された技エネルギーの爆煙があがる。
その奥にゆらめく影は————
「間に合ったようだねェ」
目の前の頼もしい人影を見て呟くアクージョ。
両手を広げ、三人組と前線基地を守るように二人の前へ立ち塞がる少女。
例の三人は、少女に任せてコソコソ退散する。
留 奈「ジュエリスター?」
輝 美「え? なんで……」
見た目は10歳前後の活発そうなスポーツ少女の印象。だが、対峙する少女もまた二人と同様、クア・ドレスを纏い、黒みががった緑のオーラを発している。
緑少女「オマエ達……ユルサナイ……」
生気のない瞳で呟き、両拳を合わせる。
左中指のアクセスリングが緑に光り、右ナックルに埋め込まれている宝石に接触させる形だ。
ポーズこそ違うが、二人にもさんざん身に覚えのある動作である。
妖精の機械声『Emerald Hammer』
一瞬早く気付いた留奈は、隣にいる輝美を突き飛ばす。
唖然とする輝美。
無防備の留奈に対し、容赦ない一撃が繰出される。
緑少女「エメラルド・ハンマァァァーーッ!!」
右拳が独特な軌道を描き瑠奈にヒットする。続いて連打ラッシュ。
吹き飛ぶ留奈。
とどめを刺そうと留奈に迫る緑のジュエリスター。
輝美が僅か遅れて状況を把握し、アクセスリングをバックルヘ接触させる。
妖精の機械声『Napalm Cube Corona』
輝 美「ナパーム・キューブ・コロナ!」
バックルから出たエネルギー光球を掴み、緑キュアへ魔球? 輝美ボールを全力投球。
肩の痛みの為にすっぽぬけるが、それでも威力はあり緑のジュエリスターがよろめく。
チャンスと見た輝美は激痛を堪え、覚悟を決めてもう一投。
破滅の音と引き換えに、緑のジュエリスターを建材の中へ叩き落とす。
緑のジュエリスターが戦線に戻った時、すでに二人の姿はなかった。
輝美の光球を受け止めた右拳は、摩擦で酷く燻っているが気にする様子もなくて。
緑少女「ツギハ……逃がさ……ナイ……」
水平線に沈む夕陽を虚ろな瞳に映し、呟いた。
エンディング、次回予告ヘ。
「早くも新キャラ登場で目がはなせないけど、霊仙寺さんの件がチラついて頭に入らなかったよ……」
なんとか断る理由を考えていたら、いつの間にか眠っていた。
次回更新は7月23日です。




