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遠神の帝国Ⅰ  作者: ペコ
53/60

53 難攻不落

「私、使徒さまのこと、あきらめることをあきらめましたから、使徒さまも私につれなくされないこと、あきらめてください」と、賢女ちゃん。


 なぜそこまで言うのかと思うけれど、


「あきらめるより、あきれますけど、とりあえず僕の尻尾袋から手を離してもらえませんか」


「私、使徒さまのだめ尻尾、だめだめな尻尾も、いつか治してみせる」


「僕みたいなだめ男にみついでも」


「いえ、だめ男違う、だって遠神さまの使徒さまだもの」


 そうか、これは確か領主が言い出した”使徒”、それを信じ込んでいるからか。だまされたことはないのか、この子。


 もしかして、もしかしなくても宗教絡みの嘘はありえないのが常識だとしたら、禁忌だとしたら、なんてこった、僕、領主に乗せられたとは言っても、考えていた以上にやらかしてしまっている。


 今さら、使徒であることを否定する行為は、間違いなくとてもリスクが高い。僕らはつかんだばかりの社会的地位から追われて、僕の僕らの救世の転生はあっというまに頓挫とんざ破綻はたんしかねない。


 思わずついてしまうため息。

「はあ・・・、わかりました、わかりましたから、離して下さい」


「おめでとうごさいます、賢女様」何がおめでたいのだか、ヒショが賢女ちゃんにそう声をかけて恋バナというものらしきものに花を咲かせはじめる。


 少し離れて僕らの方をチラチラ見ながら話しに興じるふうな彼女たち。賢女ちゃんはともかくもヒショのそれは年甲斐としがいもなくというものだろうに、それとも女子は何歳いくつになっても女子なのだろうか。


 彼女たちのおしゃべりを関心未満の聞き流しにとどめ、勇を鼓してカイジョに向き合う。


『ねえ、カイジョ、カイジョさん』


『はああ、ロリコン野郎が何か言ってますけど』


『あの子の本当の歳、おしえましたよね』


『だから、なんですか、また尻尾つかまれちゃって、私の方が先なのに』


 あっ、でもそれを言い出すと、僕の尻尾はニワカが一番先なんだけど、とてもそれを言い出せない。こう言う場合は理屈は通じない、謝って謝るしかないということがわかる今のクレバーな僕だ。


 謝り尽くしてお兄ちゃんの順番はカイジョが賢女ちゃんより先ということで何とかおさまった。なにが先なんだか、はっきりさせるとはほど遠い気分、疲れた。


 そこに「女子会」という言葉が耳にとびこんできた。僕の関心がそちらに逃げる。


「では賢女様、私は賢女様の次の次にお願いします」


 次の次っていったい何の話し、それに賢女ちゃんの次って誰なんだ。


 ピンときた。僕をいじる話しだ。きっと尻尾人の女たちが僕をいじるその相談だ。僕を家畜同然の繁殖用に囲おうとしている。その相談、いや談合だ。


 この体は尻尾人だけど心は違う。そんなこと、尻尾人にはあること、普通にあること、ましてやたとえ常識でも、僕はすんなり受け入れるつもりはない。何も言わず僕を助けてくれたニワカのことと、そして僕と同郷っぽいカイジョだけが特別だ。


 尻尾人相手にリア充って僕の考えていたのと全く違う。僕はお話しの主人公、異世界行っても本気だせる主人公なんかではない。僕は弱くてまだ弱い。


 そんな弱くて弱い僕、僕はカイジョと彼女たち、コミュニケーションが直接とれないもの同士の間に板挟みになっている。それがひどくなるばかりだ。


 逃げ出したい、いっそ逃げ出して、救世なんて大それたこと、うっちゃって逃げ出したい。でもそれをしてしまったら僕が押す車椅子のニワカも、僕の身をまたつかんでくるカイジョも、劫火から逃れられる目がなくなる。


 超新星爆発の致☓的輻射は何ヶ月もつづく。宇宙的には超至近距離だし、致☓的でなくなるまで何年もかかるだろう。


 それだけではない、焼滅は免れても、持ち込めた飲食物だけでいつまで生き延びられるというのか。魔法がある世界だから、何か秘策があるのかもしれないけれど、追いついたりりたりするとはとても思えない。


 もし初めの一年を生き長らえることができたとしても、放出された濃密な元素雲との衝突は何十何百世代にわたる大脅威だろう。


 大地を再びたがやせるようになるまでいったい何世紀かかるというのか。いや、この星の自然環境が生命の維持できないものに変わる可能性だってある。いったい、どうすれば、どうすればいい、どうすればいい、どうすればいい、悪い癖が僕に追いついてきたのか、情けなくループしづづける思考に捕らわれる僕。





”大丈夫よ、大丈夫だから”

 白昼ではないけれど、いつの間にか白昼夢。夢の中の真理をだれかが告げている。


”星々のともしびは遠くにありて大きくならない。どんなに大きい望遠鏡をのぞいても、点は明るくなっても点のまま。拡大しても拡大するほど、点は点のまま大きくならない、さらに彼方に有りと知れるばかり、それが星々の遠さ。宇宙は時空はいっこうに大きくならない十の何十乗個もの光点が軌道を描く闇。その沈む闇をうつすのキャンバスの格子こうしの目は、遠い灯からの光ひとつもとりこばさぬよう、光の点より小さく十のマイナス三十三乗センチもない。それをこんなふうにければね、ほら。


 そこにあるのは海、全ての融けた海。量子りょうし波動はどうも光も闇も0も1も実数も虚数もすべてが融けている。幾ら強い光でもそこから先にはすすめない。格子の目を粗くすれば、時空が融けたスープの中に落ちて散乱する”


 なるほど、深い鉱山を工夫くふうする手立てとか、事象の地平線から離陸するとかのほかにも破滅をのがれる手段はあるということか。


”ほら、大丈夫でしょ、これだけじゃないの、ほかにも助かる方法があるの、だから大丈夫、大丈夫・・・大丈夫? お兄ちゃん。どうしたの』


 いつの間にか目の前に滲むカイジョの顔、僕は僕は、泣いているのか。


『ごめん、ごめんなさい、お兄ちゃん、私、そんなつもりはないのに、追いつめてたかな』


 カイジョに降りた何かは僕を見捨ててなかった。降りられたカイジョも見捨てられてなかった。 


『いや、大丈夫だから、もう大丈夫だから』涙目が移ったカイジョをそのままそっと抱き寄せて女の子らしい背中を優しくぽんぽんと叩いてやる。


『お兄ちゃん』


『なんだい』


『カイジョのおせなぽんぽんするの、ぽんぽんするのとか撫で撫でしていいの、お兄ちゃんだけだからね』


 えっ、何で幼い妹プレーを要求していらっしゃる。不思議だ。





 ふと、視線を感じる。賢女ちゃんとヒショの視線、まだおしゃべりに興じているが、僕たち二人を見る視線になんか違和感。そうか、にこやか過ぎないか。


 なんちゃって兄妹にしても親密すぎるのではと思わないでもない抱き合う姿を見られていても、なんか違う、微笑ほほえましく見られている感じ、そこに陰の感情、あっておかしくない嫉妬のしるし微塵みじんともうかがえない。


 なんでだろう。

 心の動きが僕らとは違うのか。その認識を新たにする。


 賢女ちゃんはエルFの始祖として、多くの異性との交わりをのぞんでいるらしい。


 それは確か群婚とかいう、そういうのに近い男女の仲ではないだろうか。そういう類いのことが普遍的な世界であれば、つじつまがあう。


 そこにある愛の形は僕が知る愛の形とは違う。

 カイジョが知る愛の形とも違うだろう。

 一族や眷属、同胞はあっても、たぶん家族という概念は一般的ではない。


 そして、郷に入りこんだ自分らはいつまで郷に従わずにいられるというのか。


 でも幸いというか、賢女ちゃんはあの有様だ、すぐでないと思いたい。女子のことはよくわからないが、執行猶予の期間を2、3年稼かぜげるのではないか。


 なら、棚上たなあげできる、無視すらできる。今はそれどころではない、天空の劫火はすぐそこ、残り9日もない距離に光の速度、秒速30万キロの猛速で迫ってきているのだから。


 でも日和ひよってるからなあ・・・。命の危機の切迫は生殖の本能を活性化させてしまうと言う。そうでもなければ、僕が、賢女ちゃんはもちろんのこと、ニワカとカイジョのもとからもとっくに逃げ出して、こんなめになっているはずがないんだよなあ。





 気がつけばいつのまにか日は完全におちていた。災厄の星のくれないの輝きがそろそろ天頂近くにさしかかる時刻だが、この部屋の窓から見えるのはそれではない。


 いくさ野火のびが南の夜空を赤く焦がしている。街のざわめきの向こうで、黒々とした丘の稜線の向こうで、暗色の泥炭でいたんの大地が猛火を吐き猛煙をき続けている。その絶え間のない轟音はここまではとどいてこない。それでも異世界人が火蛇かだと呼ぶ橙色の炎の長渦ちょうかが、三々五々、今も昇天して行くさまがうかがえる。


 吹き抜ける東風こち息吹いぶきが聞こえている。足早に流れる乱雲はその下腹したはらが貧しい街明かりでも白く浮き上がるほどに低い。


 風が火勢を煽って陰鬱いんうつ侵略軍コルプス国境くにざかい狭間はざまのところに押しとどめている。


 でも風は、ぶるっと鳥肌が立つほどに冷たさを増している。気温とおそらく下がっていく気圧に、凍えるような氷雨ひさめ気配けはいを感じる。


 そして飛空船は、焦土戦術を成立させた功労船は、領主館のきわで照明もなく宵闇に沈んでいる。中から聞こえてくる動力のものだろうか、低い機械音を伴奏に工事の音が止まる様子はない。


 暗い部屋からさらに暗い廊下に出る。なぜか夕食の呼び出しはこなかった。今朝の朝食の部屋に行けば何かしらで空腹すきはらを満たせるだろう。


 全くおぼつかない照明せいでも介助者にぶつかりかけるのは僕くらいのものか、その寸前、ひやりとして立ち止まったところで、ヒショに後ろから声をかけられる。ニワカの車椅子を押す腕の片方を、カイジョの反対側から賢女ちゃんにとられる。いつの間に追いつかれたのだろう、素晴らしい、そして迷惑な連携プレーだ。


「使徒様がた、今宵こよい、領主閣下がまた中域なかいきに出ておられ、ご帰還が遅くになられると言う連絡が来ています。なので私どもの会長を交えた会食の場にご招待いたします」


「うふふ、女子会ですよ、女子会、使徒さま」


 賢女ちゃんが現れたのは実はそれが主目的だったのか。回りくどい、僕みたいに回りくどい。


「あれっ、使徒さま、笑ってる。呼び出しくらっているのに余裕ですね」


 思わずでた苦笑いを勘違いしてくれているが、そんなにこわいところなのか女子会。呼び出しって、招待を拒否したらまずいことになりそうな雲行きだ。


 ヒショを先頭に、賢女ちゃんに腕をぶら下がられながら連行ドナドナされる僕。当然、ニワカにカイジョも引き連れられることになる。





『これから晩ご飯で食堂に行くのじゃなかったの』


『それが急に女子会のお偉いさんらとの会食になった』


『えっ、何、女子会、飲み会の女子会?、ここお酒あったの、夕べは出てこなかったけど』


 ふつう女子会といえば、僕やカイジョの中の人の常識ではそうなるよなあ。


『今のカイジョの歳ではお酒が出ても飲まさせてもらえないのじゃないかな。それに思っている女子会とは違うと思うよ、何というかこれはそう女子結社、目論もくろむ子孫のために都合つごうの良い遺伝子の出会いを仕込むやつ』


『私的にはだんこ飲みたいですけど、その女子結社とやらは結婚相談所みたいな、伝説の仲人なこうどさんの寄り合いみたいな?』


『それも違う、そもそもこの世界、察するに結婚はないみたいだよ』


『まさかあ、冗談でしょ』


『卵で軽く産みおとして孵化ふかと子育ては外注か共同っぽい』


『そうなんだ・・・って、それきくの初めてって、もしかして私、卵産む、もしかしなくても私も、卵産むんだ、うおう、驚きだよね』


『よくわからないけど、カイジョの体は普通に尻尾人女子だし、男と、そのう親密なお付き合いをすればそうなるんじゃない』


『でもお兄ちゃんとの結婚式ないの、ショック、ショック、お兄ちゃんとの三三九度もないの、大ショック、シクシク』


 ショックを受けるのそこかよ。でも僕の方も少しショック。


 僕に前世の記憶がなくて確かじゃなかったけど、結婚式とかいってるあたり、やっぱり、本当は血の繋がった兄妹ではなかったんだ。少し寂しい気がするかも。


 以前の僕なら裏切られた、だまされたと怒り出すところだ。だけどなぜか怒りがわいてこない、もしかしてリア充できている余裕?


 なるほどな、金持ち喧嘩せずというが、余裕があれば争う気にならない、余裕でゆとり、万歳みたいな~?


『でもお兄ちゃん、大丈夫だから、例え前世で本当のお兄ちゃんでも、この体は実妹じゃないんだよ、だから余裕、余裕、私達余裕でラブラブOKなんだよ』


『えっ、あれっ』

 早とちりしていた。体は遺伝子的に兄妹ではない、だから前世がどうであろうと無問題と言いたいらしい。ラブラブとかが、カイジョの頭のなかでは決定事項のような口ぶりだけど、カイジョとの付き合いはまだ二日めだよ。まさか僕、一目惚れされてる? それとも前世でも縁あって惚れられていた? 


 まさか、まさかそんなことがこの僕に限ってあるはずがない。これはそう、カイジョにからかわれている、そうだ、きっとそうだ。


 いやぁ、危うい。危うく勘違いのあげくカイジョ相手に性的問題行動に出かねないところだった。


 それにそもそもカイジョの体だって、ニワカより少々年下、それこそ余裕で淫行条例適用だろう。適用除外の婚姻がこの世界にはないから、万がいちにも手を出せば自動的にそうなる、ギルティになる。


 それがわかってるから、遊ばれているのだ、こん畜生め、間違いなく。


 そうは言っても怒りがさっぱり湧いてこないのはなぜ。


 もしかして、もしかしなくても、まさか僕の方がカイジョに惚れている。それこそ、まさかだ。それはない、それはないはず、眠れる天使のニワカを差し置けるほど、僕、器用じゃないです。


「ずいぶん仲がおよろしいのですね、使徒様がた」と、ヒショ。


「いえ、そんなものじゃありまえせんよ、からかわれているだけです、本当に困ったものです」


「「ええーっどうしてそうなるの 手強てごわい、難攻不落、お会いかた不憫ふびん、お可哀相かわいそう」」


 賢女ちゃんと二人して何で口をそろえ点目で驚いているのかな。失礼な。幾ら可愛くても若い女子が苦手な僕が本気にするわけがないじゃありませんか。





 暗い、暗い、暗すぎる廻廊を回る。昨日ここにきたばかりですぐに見当識を失う。


 僕はいったい何処にいるのだろう。


 これでは中庭ぐるぐるのほうが明るい分、まだましだ、いやそっちも今は暗いのかな、そうなら、日中はここの太陽の光が事象の地平線を離れてとどいていることになる、なら劫火の極光だって防げる保証はないのではないか。


 位置的に内側の壁の向こうは中庭のはずだが、庭に開く窓は全くない。中からみたとおり、外から見てもまるで堅固な壁そのものだ。うーん、この時間、中庭はどうなっているのだろう、ヒショにきいてみるか。


「秘書官に質問があるのだけど」


「はい、使徒様なんでしょう」


「中庭のことなんですけど、領主閣下がそこに出ておられるということですけど、夜の状況はどうなのでしょう、やはり暗いんですか」


「それは中域の昼夜ひるよるのことでしょうか、使徒様、申し訳ございません、日暮れ頃入られたという話しですし、私どもには判断しかねます」

 どう言うこと?


「使徒さま、質問だなんて余裕ですね。でもそれは私めの役職の出番。どんどん私の答えをテイクして下さいよね」と横やりがはいる。


 できればそれをしたくないから、ヒショにきいているのだが、ここできいたのはやぶ蛇だったか。


「ではすばりお答えしましょう。ま、本当に、わかりませんが、答えですね」


「それどう言う意味、賢女ちゃん」


「わっ、賢女ちゃん、使徒さまが私をそう呼んでくれた、親しく呼んでくれた、ん~、嬉しい」


「賢女さま、よかったですね」とヒショ。


 しまった、うっかり口がすべってしまった。リア充ならあせらなくてもよさそうそうなものだが、僕、リア充初心者だしあせってしまった。これも撤回はできないよね。その代償というわけではなさそうだが説明してくれる。


「ええとですね、昼間に入れば明るく、夜に入れば暗いです」


「ではもし朝夕の黄昏たそがれの頃に入れば、黄昏なのかな」


「日がのぼっているかどうかの認識が重要なようです。昼になるか夜になるかのどちらかなのです」


「それって昼間から入っている人がいるのに、夜に別の人が入ると中はどうなるの、昼夜どっち」


「さあ、どうなんでしょうね、その場合、中で出会うことはないですし、どっちもありえている不思議な状況です」


「昼間には入った人と、夜に入った人が中で出会うことがないんだ、それ人だけじゃないな、衣服とか携帯品とか、持ち込んだ物資もそうなるか・・・」


「さすが私がみこんだ使徒さま、ご明察です。領主閣下には中域の通路帯に昼と夜とであわせて倍2、人と物資を収容できることを助言させていただいてます」


 どうやら日の光が直接届いているわけではなさそうだ。なら劫火の極光も防げるか。僕の助けがなくてもすでに賢女ちゃんひとりで倍の数の人たちが助かる可能性にあずかれているわけだ。


 さすが生まれついてのりすぐりの御姫エリート様は違う。本物のリア充、リア充中のリア充、僕なんか足下あしもとにも及ばない子が、小さな聖女がここにいます。


「むふふふ、使徒さま、ひざまずいて賢女ちゃんさまの足の裏、めるがいいですよ。ほら、ほら、どうぞ。私も使徒さまにおあいこしてみたいですから」





 あの、賢女ちゃん、履き物ぬいで白いおみ足をあげなさるの、どうして。立ったままだとすそがめくり上がって幾ら暗くてもエロエロ、もとえいろいろ、まずいです。


 ヒショ「まあ」

 カイジョ『あ'あ' チェストー!』


 僕が速攻でカイジョの目潰し攻撃パンチをくらったことは言うまでもない。リア充って辛い、空き腹にリアルで痛い。

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