05 追儺計画
話しは転移/召喚の5年ほど前に遡る。
海底ケーブルの瞬間的な通信の障害、瞬断が記録に残る最初の徴候だった。
同期がとれなくなり接続が断たれトラフィックゼロとなる一瞬が日本国と海外とを結ぶすべての海底ケーブルにおいて同時に発生していた。4年前にはその瞬断の周期性と発生頻度の有意な漸増傾向が次第に明らかとなり、当面はバッファの構築等で対処可能であってもおよそ4年で限界に達すると推定された。
各海底ケーブルの運営会社は極秘裏に光ケーブルの点検が進めたが機器に異常は見つからず、通信プログラムのバグやウイルス、ワーム等も検出されないでいた。
瞬断の原因の特定を引き続き急ぐ一方で、通信トラフィックの99%以上を占めるにいたった海底ケーブルの不備を補完する大容量通信手段を急ぎ構築しておく必要があった。
予想される事態の規模、困難の深刻さから、各社の隠し天下りの重役らが談合して出身の管轄の総務省にわたりをつけ、そこから内閣府主導で官民挙げての極秘のプロジェクトがスタートした。その時、破綻の予想中心日がはからずも3年後の2月3日節分であったため、追儺計画と命名された。
海底ケーブルの日本国限定障害が原因究明からしてすすまない以上、レーザー中継機システムによる光空間通信の構築がプロジェクトの実体だった。
搭載する中継機のプラットフォームとして、JAXA(独立行政法人宇宙航空研究開発機構)が主幹で衛星を担当、成層圏飛行船のほうは過去に研究実績があるとしてNICT(独立行政法人情報通信研究機構)が主幹となった。
搭載するレーザー中継機については、GaAs半導体レーザー連続発振の送信部と光学望遠鏡装備の受信部を一体化したプロトタイプをNICTで開発終了済みだったこともあり、NICTが主幹となった。レーザーの出力が大幅に強化され、受信部も捕捉センサーのCCDを最新世代に換えて再設計された。
また、衛星にしろ成層圏飛行船にしろ、動くターゲットのレーザー光受信部を確実に照射するためには制振と姿勢制御が重要であり、防衛装備庁主導で開発中の移動レールガンのための試作照準システムが流用された。
一年弱で仕立てられた試作品の地上試験は、管轄の総務省、防衛装備庁の技官らに加えて文部科学省の技官も立ち会いのもと、厳寒の1月快晴の深夜、長野県の文部科学省野辺山宇宙電波観測所の敷地内でマスコミに秘密裏、非公開で実施された。
試射のターゲットは、およそ半世紀前に米国アポロ15号で月面に運ばれた再帰反射器。38万5千kmの彼方で秒速1kmで地球の周囲を公転する月面に置かれた劣化の進むアレイ。月が欠けた日陰の領域のあるそれに向けて、中継システムが自ら放ったレーザーの反射光を検知できれば、十分な実用証明になる見込みだった。
はたして、レーザー照射開始およそ2.5秒後、往復77万kmと劣化アレイで10の17乗の1未満に減弱した極少数の光子のパルスを受信部での感知がはじまった。受信した反射の光子パルスは記録され、プロットされて、試作品が十分以上の性能を有していることの証明になった。
だが防衛装備庁の技官、キロワット級レーザーの開発担当所属が、大気の擾乱の影響にしてはプロットの中断が長い瞬間がみられるのに気づいた。
その場で所属を横断しての議論が始まり、誰が言い出したのか、信号中断の前後の受信データが観測所のスペクトラムアナライザーにかけられた。
中断の前に周波数が急激に短波長化。そして中断からの再開時、周波数は異常な長波長からの急激な復帰を示していた。
レーザー光というのは単一の波長で、GaAs半導体レーザーの場合、中心周波数λ=1μm。そこからCCDの検知範囲外の波長まで大きく逸脱していた。試作品の未知の不具合に起因するにしては、原理的にもあり得ない発振だった。
その場で原因についての結論は出なかった。データを各自持ち帰って検討し、三日後を目処にハードウェアコーデック閉鎖回線の省庁間調整システムのオンライン会議で再検討することになった。
” むむ、6回路3接点ショーティングで4段という仕様ですか、このシンプルナイスなレトロスイッチのコンセプト。ショーティングなら無限大に開放になりやがりませんから、無駄に散逸してしまわない。おめごくさまとねぎらってやるのです。○△×の楽して運用に目処がついたのです ”
変な夢をみた感じで目が覚める。例えば今朝も単純なのに複雑なへんてこなものをこさえておかしな誰かからOKをもらったところだったような。
目がさめたとたん、夢のリアルは霧散した。
それはかまわない。夢だし、脈絡レスの連想でとりとめない進行が基本だろう。
それでも考えてしまう程度にはこだわる理由がある。現実にはありえないことが、最近みる夢のなかでは一貫しているようなのだ。
夜ごと同じらしい夢を見るというのは、よくあるストーリーだし、夢見るたび話しが進むと言うのもありがちだ。だが、現実にそれを体験してみれば、目覚めれば内容を覚えていられず、もどかしさが日に日に尾を引いた。
いっそ夢の中で妄想が育っていつか現実との自我の境界が危うくなってしまえ。
とは思わない。現実で成立しないなら、ごたいそうなものでないのに決まっているし、それで錯乱するのはごめんだ。常識は非常識に優る、あたり前だろう。
そのあたり前が通じなくなるとき、人はどうなるのか、自分はよく知っている。
例えば発達障害のひとつである高機能自閉症。脳に高度な逸脱があれば、知能は高かろうが自他の境界の壁が機能しない。終わることのない豪雨に打たれつづけるようなものだ。何でも無いことでもおかしな感覚が過剰で複雑で、その処理で消耗してしまい、自衛に歪でない行動がとれなくなる。心が傷づき、自分を閉ざさざるをえなくなる。叔父は達観するに至った今もそれで苦しみ続けている。。
それはなくても、年老いてやがて認知の障害を患えば、一寸前のことを覚えていられないという混乱、短期記憶の障害に蝕まれて、確かな世界は壊れ、自他の境界も壊れて、心から先に滅んでいく。亡き祖父がそうだった。
欠くことを許されない内なる所の拠り所が非常識にあれば同じこと、順風満帆どころか苦痛少ない日々さえ高嶺の花だ。
あたり前が前提で空気である生き方ができる普通の人に、説明する言葉をいくらを尽くそうと、当惑、よくて同情以上のものは反ってこないだろう。
理解しがたいことは端から日常の話題にならない、なりにくい。
目覚めてしまえば覚えていられない以上、あたり前ではない、あやふやな夢の話しはする気にもなれ無かった。
実際のところは、今はそれどころではないという現状があった。
野辺山での地上試験で予期もしなかった驚天動地な測定結果が出た。大変なことだった。
レーザーの原理的には勿論のこと試作装置にも不具合がないはずで、そうであるとすると自分の解釈では、光速の方が不変ではなかった可能性があった。
当該中断の直前に光速が加速してその結果、単位時間当たりの光波の数が増え短波長化し、再開の直後は逆に光速が減速して結果長波長化していたと考えれば説明がつく瞬間があった。
これが事実ならNBL賞ものの大発見だが、そう思えるものはおおかたどこかに瑕疵が隠れているはずで、どう試験結果の報告書をまとめるのか頭が痛かった。
だがその前に社内ネットワークでの呟きで情報をつかんだのか、翌々日には同じNICT内の海底ケーブル障害原因究明タスクチームから、その件についてのオンライン会議に参加する旨の申し入れがあった。
それとは別に同日、上の方、総務省の局長名で結果のみならず試験実施計画に遡り秘匿を命じる通達がきた。
光速不変の原理の破綻は確かに衝撃的だが、偶然の発見でもその成果はNICTひいては管轄の総務省にとって省益になりこそすれ、伏せるようなものではないはずだが、こういう場合、逆らってはならない、裏の事情がある。それもおそらく非常に不都合なこと。会議で知ることになるのではないか。
経験が警鐘を鳴らしていた。
海底ケーブル障害原因究明タスクチームにとって試験結果は衝撃を越えた衝撃だった。
第一にそれを観測した時刻が問題だった。はからずも同時刻、海底ケーブルの通信障害、瞬断が発生していた。海底光ケーブルにも半導体レーザーが中継増幅機に使用されている以上、発想すらしていなかった発振波長の常識外の変動について、通信障害時データをもとに、波長変動時の計算シミュレーションが実施された。
野辺山での観測結果が原因に絡むことを否定できない結果が出た。送信側と受信側に双方向性にクロックの同期がとれなくなり、記録にある瞬間的な切断と同一の、瞬断の状態が再現されていた。
第二のさらなる衝撃は海底ケーブル回線以外で、瞬断と同等の事象が観測されたことだった。レーザー光、ひいては輻射波全般においてそうであれば、大量の通信トラフィックをこなせる代替手段の見当がつかなかった。
それでも国運がかかる事態、手をこまねいていることはできなかった。
某年1月某日某時刻、オンライン会議実施。
「本日は当会議にご参加いただきまして有り難うございます。私は司会を務めさせていただきます、総務省○○局○○課長の藤原と申します。宜しくお願いいたします。それでは、順に自己紹介をお願いいたします」
「文部科学省○○局○○課長の菅原と申します、宜しくお願いいたします」
「防衛装備庁○○局○○課長の武部と申します、宜しくお願いいたします」
技官の代わりが省庁課長級とは畏るべきレベルの実務者たちの会議だった。
「NICT(情報通信研究機構)でレーザー中継機開発の主事を担当させていただいています、有木と申します、宜しくお願いいたします」
「同じくNICTで海底ケーブル障害原因究明タスクチームの主任を務めさせていただいています、佐山と申します、本日は藤原課長のご配慮で本会議に参加させていただいております」
「NAOJ(国立天文台機構)野辺山宇宙電波観測所准教授の佐伯と申します。菅原課長のご高配で若輩ものの身ではありますがアドバイザーを務めさせていただきます、宜しくお願いいたします」
「ではまずはじめに本会議の内容は、所轄の独立行政法人を含め特定秘密保護法の適用範囲となりますことについて十分なご理解をお願いいたします。それでは、レーザー中継機開発主事の有木が、発生事案について要約を行いますので、ご確認をお願いいたします」
「・・・( 略 )・・・以上です」
「ご異論はございませんか。無いようですので、つぎに武部課長に事案であることを発見するにいたった経緯の補足をお願いいたします」
「周知されていることでございますが、私どもの方でもレーザーの遠距離試射実験を行っております。その際は今回と同様、大気の擾乱を抑制するレーザーパルスを先行させ直後に本パルスを発振するわけですが、それでも擾乱の抑制の維持にはなお課題が残る所です。しかしながら、今回の結果は擾乱では説明のつかない中断の持続時間の報告がありました。それだけであれば当該技官の本会議参加で良かったのですが、実は同様の説明のつかない異常が私どもの試射で特定条件のもと発生することが判明しております」
「スペクトラム分析はやはり防衛装備庁さんの言い出しでしたか」
「畏れ入ります。藤原課長のご推察のとおりでございます。異常時のデータが連絡の齟齬でスペクトラムアナライザーにかけられ、今回と同様の結果でした。当該技官は本来その防衛機密の開示を受ける立場ではありませんでしたので、本会議参加が私に変わっていること含めてそういうことでございます」
「武部課長、NICTの佐山です。ぜひとも異常の発生状況と発生日時をお教え願えませんでしょうか。と申しますのも、野辺山の事案発生時刻に海底ケーブルにおいても通信トラフィックの瞬断が発生しております。その件について藤原課長より本会議の場をお借りして重大情報開示の御指示をいただいております。よろしいでしょうか、藤原課長」
「佐山主任、事務次官の御了承も得ています、続けて下さい」
「それでは、話しは3年ほど前に遡ります・・・
・・・( 略 )・・・
と言うわけで、海底ケーブルの代替になりうるものとして、レーザー中継システムによる光空間通信の構築であったのですが、それでも瞬断を防げないことが示唆される結果に、当惑しているところです」
「武部課長、NICTの有木です。半導体レーザー以外ではどうでしたでしょうか」
「有木主事、固体レーザーではYAG、 液体では色素レーザー、気体ではArレーザーと炭酸ガスレーザーで同様の事案を観測しています。半年前まえ、レーザーの射線が領空領海の境界をまたぐ状態で偶然発見したところで、現在も追試中です。佐山主任、判明分については後ほど資料の庁内閲覧許可を用意させていただきます」
「有木です。国境をまたぐ形ですか、それはまた、奇妙な話し、いや失礼しました事案ですね。こちらでは波長の偏位の原因は光速にあるとみていますがどうでしょう」
「光速不変の原理への疑義ですか。当方でもその意見はありますが、短波長化する前変調に、情報を多く載せ、中断分をカバーする試みは難しいようです」
「佐山です。海底ケーブル運営各社では通信にバッファを置いて遅延させることで、瞬断のトラフィックへの影響を回避していますが、先ほど説明いたしましたように、このまま状況が悪化が進展すると2年ほどで限界がきます。ほかにも何か方法がありますでしょうか。菅原課長、今回のレーザー中継機の実証試験は文部科学省所管NAOJの野辺山宇宙電波観測所の設備もお借りして実施されたと聞いておりますが、何かお考えをお持ちではありませんか」
「佐山主任、海底ケーブルの瞬断については本日初めてお聞きした、文部科学省としてはそういうことでお願いいたします」
「わかりました、ですが、試験が野辺山で行われた理由があるはずですよね。それで腹案か何か、宇宙電波観測所の佐伯准教授がアドバイザーを務められるとのことを含め、」
「こほん、佐山主任、本会議は省庁の査問の場ではありません。注意をお願いします」
「はい、藤原課長。菅原課長、大変失礼いたしました」
「いえ、藤原課長、かまいません。今回の事案により本省といたしましても大局的に対応せざるを得ない状況と判断いたしまして、佐伯准教授がこの場に同席するよう手配させていただきました」
「菅原課長、本当によろしいのでしょうか」
「佐伯内閣官房副長官補、国家安全保障局次長の御了承もいただいております。例の件のこの場での開示を命じます」
「わかりました。回線時間も限られていますので、端的に申し上げます。野辺山宇宙電波観測所では、宇宙からの輻射波全般で事案同様の異変を観測中です。高感度の特殊仕様のスペクトラムアナライザーがスタンバイ状態にあったのもそれが理由です。
諸外国にはそのような報告は見られませんが、我が国と同様機密扱いなのか、そもそもそのような事案がないのかわかりませんでしたが、先ほどの防衛装備庁の武部課長の領海領空の件をおききして、またハワイ観測所並びにチリのアカタマ電波干渉計でも観測されないことから国外では観測されていないとの確信を持ちました。
今回の見かけ上の光速不変の破綻の観測は、月面という我が国の外に設置されたアレイからの再帰反射であったことが必要条件であったように思えます。
我が国所属の衛星や惑星探査機等との通信についてはJAXAに問い合わせ中ですが、高速よりもある意味耐性優先の極長距離データ通信ですので今のところは問題になっていないのかもしれません。
ここまではよろしいでしょうか」
「有木です。佐伯准教授のお話しでは、自然とは考えにくい選択の意図の存在を感じますが」
「その件については不明であるにしても、我が国の内外に関わる場合に限定の固有の現象であることに間違いないでしょう。特定秘密としてこれまで非開示にしてまいりましたのは、内閣府の指示です、お気づきの方もあると思いますがNSA(国家安全保障局)次長を務める佐伯内閣官房副長官補は母方の叔父です。それだけであれば、直に相談することもなかったのですが」
「佐山です。海外との情報通信途絶がそれだけのことですか・・・」
「はい、佐山主任、まことに不本意ですが、それだけです。事態ははるかにとんでもなく深刻です。
瞬断の発生頻度の有意な漸増傾向より破綻期日を2年後の2月3日と推定されたとのご説明でしたが、当方の計算結果とも一致しています。
送信側と受信側に双方向性にクロックの同期がとれなくなり、瞬断が発生する。ご指摘のようにまさにそこが問題でありまして、私どもの観測ではそれはケーブルにとどまっていません。国外の領域からの全輻射が途絶、天体観測用の高感度のCCDの映像記録ではその極めて短い瞬間、全天は昼夜をとわず黒体でした。人工の照明以外、暗闇につつまれていました」
「クロックの同期がとれない・・・まさか」
「佐山さん、NICTでも計算なされたと思いますが、瞬断の発生間隔の短縮の進行は2月3日の特異時点、間隔なしのゼロ時間で停止するでしょうか。その時、光速不変の原理の破綻が見かけ上のものであるとすれば、その先何がおこるでしょうか」
「・・・・・・」
「私どもは、光速が不変であれば、変化があるのは時空の方、今回の場合、時間軸だと考えています。ゼロ時間より前は、我が国の領域で時間の減速の後、加速があり、ふたたび日本は世界とのクロックの同期を回復できている。それが今ですが、ゼロ時間以後は、時間の加速による復帰が終了しないうちにつぎの時間減速がはじまると考えています」
「それでは日本の時間が減速に減速を重ねてしまう、日本国が相対的に未来に飛ばされてしまう、そんなばかな・・・・・・」
「はい、藤原課長、相対性を、数式はそれを示唆しています。文部科学省のみならず、総務省、防衛省を含む中央全省庁が大局的見地たって対処していただく必要があります。叔父をとおして上の方に御理解をいただいております」
「有木です、もしもですね。もしもですがそうなった場合、国体の維持が可能なのでしょうか。仮に未来のどこかに飛ばされるとしてそこが宇宙空間でなくて、例え未来の呼吸可能な地球上だとしても、国土と地殻との不適合とか、未曾有の大災害が起きやしませんか」
「意図です、わが国との関わりあいに固執するものを感じませんか。自然現象ではなく大規模で精緻な時空制御をなせる未知の存在がいるとお考え下さい。もし悪意があれば、とっくに日本は物理的に終了しているはずです」
「蟻の巣を壊す前にそれをつついている子供という構図が心配です」
「そうなったらそうなった場合です。でもそうでないと信じましょう。日本をあきらめることなど、できはしない、中央の省庁も独立行政法人も、日本をせおって立つ組織の貴方がたも、そうするはずはない」
「確かに、内閣府からしてそう言う事であれば、我々もそれにそって本分を尽くす以外ありません。その場合、本省が主幹の追儺計画はどうなるのでしょう」
「藤原課長、叔父からは従来どおりと聞いています。露見した場合の堤防のひとつ、マスコミ対策の意味合いもありますが、60Tbps(テラビット/秒、1テラ=1兆)の現行FASTER海底ケーブルなみは当面無理でも、レーザー中継システムによる光空間通信の構築は、迅速に展開可能な戦略的通信手段の獲得として続行だそうです。従来の追儺計画は、内閣府主幹の拡大版の必要部分に移行するのではないでしょうか。
ゼロ時間まで残り2年を期し、来月2月3日に全省庁事務方ならびに一部独立行政法人の関係者を極秘にNSC(国家安全保障会議)に召集することが上の方で決定済みです。その期日に間に合うよう、事案「岩戸」の資料、レジメを準備中です」
「わかりました、事案「岩戸」ですか、2月3日はこの会議の参加者も出席なのですね・・・同日事務次官に同伴予定の視察先がそこでしたか」
(もともと外秘のプロジェクトだし、こういうこともあろうかと心に準備していた・・・なんて自己欺瞞はさすがに無理。時間変化をスルーして波長短縮に飛びついてよりによって光速不変の原理に疑義をもつとは。木を見て森を見ずとは、早がってんするにもほどがある。不覚だった。光速に近いほどクロックは遅くすすむのはウラシマ効果はGPS(全地球測位システム)の原子時計でも相対論効果は補正されていると言う身近な実例があるというのに)
” 光速を一定にしておけばそれを梃子に、このうふふなロスレススイッチで対象物を時空転移させ放題、やったね♪なのです。でも過去には手を出さないのです、因果律破れば何かと取り繕いがメンドーになるのです ”
こっちは落ち込んでダウナーなのに、なにが嬉しくてアッパー、ハイなのおまえ。
” 御前はそちらの方なのです。局所時空域限定、属性、日本国がタグなのです。どうせ目が覚めれば覚えていられないので教えてやるのです、極薄スキンな優れもの、5+αのプランク長厚のプランクマシンの膜でまるごとラッピングなのです。
機能層
活性化層
制御層
活性化層
機能層
対称性構造の5層で包んで時空の割れ目にぐいぐいぐいと押し込んで引いたり押したり引いたり押したりしてかき回すのです。そしてどぱっとなって、種と種が出会い、新たな種のお目出たなのです ”
えっ、まさかの穴開きゴム展開。
” どやなのです、知っているのです。これが下々の嗜みで下タネとか言うのです ”
(この非常時に不謹慎な、しかも間違ってるし・・・でもまあいいか、どうせ夢だし)




