03 レッド トランジェント
☆レッド・トランジェントについて
高輝度赤色新星といいます。このお話しでは、赤色矮星と中性子星ふたつからなる3重星系が破局の時を迎えました。互いの重力井戸がひきあい、中性子星が合体し、暗黒星化したのです。その際に生じた激しいガンマ線バーストが光速で近隣の恒星系をなめ、生物を死滅させていきます。全滅は免れましたが、大量に生成されたR過程元素(金とか白金とかレアアースとか)が濃密な重い荷電粒子の爆風となってせまって来ました。転移がなければ今度こそ終わり間違いなしでしょう。
「そうねえ、確かにバルーンの制御弁の不具合の報告がここにきて続いているわねえ」
「全く遺憾であります」
「整備で日程まで遅れるのを認めるわけにはいかないけど、事故で喪失はごめんだわ」
「全く同感であります」
「廉価な低出力の魔送信管で遠隔開放して爆裂ガスの圧をさげる予備回路の対策案は悪くなさそうね」
「全くその通りであります、閣下。ではこれを主計官殿によろしく」
なにが全く全く全くだ。わざとだろうがなにさまのつもり、この大根役者。これ見よがしに魔送信管の水増し請求書を押し付けてくるにいたっては脛をけりとばしてやりたくなった。
補給厰の酒保ラウンジで出くわした偶然の語らいという、非番同士の装いはどこに行った。協力と見返り要求を人目にさらして、私との関係を今更に誇示するとでもいうのか、愚かしいことだ。
いくら昼間の私相手でももっと自然体に話せないのか。下手な腹芸だった。冷めたドグダミガフィが余計にまずくなった。
それでも、性悪気取りで出て行った技研の士官の男との阿吽のギブ&テイクで、今晩までには執務室のテーブル上に引き金の類いの不審物が一つくらい勝手に転がっていることだろう。
制御弁のトラブルは判明しているだけで日20前より回2。そして未帰還3のうち日5前のはあろうことか基地の上空での火災で、墜落残骸の弁に工作の痕跡があった。
防安の方から共和政体の列第五を特定したとの報告はまだ上がってこない。そこでこちらで技研の男と保険をかけておくことにした。
邪魔してくるようなら、それが嫌みのひとつであろうとフレンドリ―・ファイアも同然だ。無能か、はたまた裏切りものの正体見たりか、いずれにしろ、よろしくないことこの上ない。
しかしそれら面倒ごとにあたる私の真意は別のところにあった。
この状況を逆手にとって利用する。そう言うことだ。
出せる哨飛は現在残9。これでは連日段3の長距離哨戒線の維持には無理がある。
早晩、段2でも限界に達するだろう。だから骨折後の養生中の番17哨飛を早期に現役復帰させる裁可は妥当だった。そして気がついた時には、してやられたあとだった。マヌケな自分が腹立たしい。
番17の竜背の従来型感応制御棒は養生中にすり替えられていた。
新たに埋め込まれたものは深刻な問題が未解決のままの試作品で、試験飛翔では後席の相方が竜に感応落ちして、人に戻すのに何日も難渋した。前席に陣取った開発者本人はべつとしてまだ適合の難度が極めて高かった。とても実用といえるような段階にはほど遠かった。
それで確信した。
なぜだか彼が自ら出ようとしている!
ただでさえハイリスクの長時間の洋上哨戒なのに。
後席に乗る相方もいないだろうにとんでもない。
一人で出るつもりの算段か、よろしい、こちらもそんな冒険をさせるわけにはいかない。阻止の手筈はすんなりとはいかなかったがこれで間に合うだろう。
熱いドグダミガフィのおかわりで口直しをしていると、アポなしで年配かなり銀髪化の主計大佐が顔をみせた。
なにかと誘惑もその手立ても多い官職、特に退官が近づくにつれ仕方がないこともあるだろう、お目こぼしもやぶさかではない。月9前、大佐がここに着任早々、まあそんなニュアンスで話す席を設けてたら、進んで自分方に来てくれた。さすが主計を長年勤め上げてきただけのことはある能吏、損得の勘定が早かった。
「閣下に急ぎお見せする方がよろしいかと」
差し出されたものは副司令官のサインが記された命令書だった。
新卒の准尉との顔合わせは1日か2日、様子を見てからと思っていたのだが、それに目を通して気が変わった。
「大佐、ここの下士官服と記章を用意していただける」
搭乗員の補充の要請にベテランが来ることは期待していない。ましてや哨飛後席の方は経験者なぞほかの基地にはいないだろうし、確かに新卒でもかまわなかった。それでも着任早々それも時間2もたたないうちにだ、飛翔装備一式の至急受領でここに現れるとは、まず裏があると考えてよい。普段はしない勝負メイクで決めておけば、当面は正体が私、司令官だったとは気づかれないだろう。それでいい。
まあなんて小さい子、学校もよく卒業准尉の評価を出したものだ。
それが第1印象だった。
「ここにあるのはサイズSSまで。それを詰めてなんとかしましょう。詰め幅を決めるの上着を脱いでね」
そしていろいろ寸法を測ったのだが、
「おかしい、お尻回りがほかとあわないわ。命令書に急げとあるので肌着の中を見せてね。えっ、なにこれすごい」
演技でなく、目が点になった。まるっきり未熟なお尻なのにこんなの間違ってる、くっ、これ反則よと思わずぼやきが出てしまった。
「失礼な。これでも立派に15でレディーなんだからね」と、むっとした様子。
あの年で哨戒に出ることを画策していたとは思いいたらなかったことからしてこちらの手落ちだが、予想外のことをしてくれたとわかった。
新卒まで手をまわして青田刈り紛いとは、どんだけ尾大事なんだ。
試作品のために選ばれた持ち物の主が潤んだ上目遣いでこちらを睨んでいた。
ドキンとした。なにこの破壊力。幼い見た目とすごい持ち物とのギャップがたまらん。おかしい、自分には女児と愛であう趣味はないはずだが。
「お姉さんも桃色女子なんだ」
えっ、なにを言ってるんだ小娘。おまえこそ桃色だろう、持ち物をそんなに桃色に染めるんじゃない。
「落ち着いて、そんなんじゃないから、これお仕事だからね」
「嘘です。くっこれって言ったでしょう。桃色女子はみなそう言いました。私にはわかるんです」
記憶のフラッシュの衝動だろうか、興奮したあれがびゅんと飛びだしてきた。さきっぽまで充血して、股間を突いて私に襲いかかってきた。
甘ずっぱい、匂わんばかり感応放射とフェロモンが劣情を煽りたててくる。
すごい。くらくらする。私が受けか、いつもとは逆だな。相手が女児でもこれはこれで新鮮でいい。
だが、今はその時ではない。ドアや壁に耳あり、防安の隠し聴音機ありだ。卒業准尉の未熟娘に蹂躙されたとあっては沽券に関わる。もったいないが我慢だ我慢。
静止の命令を一瞬の上官モードで強行した。
学校は命令遵守の良い教育をしてくれていた。
「さあ落ち着いて、そんなんじゃないから、これお仕事だからね。お仕事、ほら寸法がわからないと、装備を準備できないでしょう、だから落ち着いてね、お願い」
「信じられないよ、本当かどうか確かめさせてよ」とかたまったままの准尉。
「・・・いいわ」多分大丈夫。興奮のあまり、命令のモードにまでは注意がいってなかったようだ。それに私のには鎮静を効かせておいた。
いまの私は下士官を演技中なので、上官に対する尻礼のポーズをとる。ひさかたなかった屈辱姿勢にこみ上げてくる背徳感。まずい、鎮静が解ける、必死でこらえる。
「ご、ごらんになって、ほら、ほら違うでしょう」
「う、うーん、どうかな、なんか桃色だし、ぷるぷるして膨らんできてるし」
「そ、それは素敵な准尉さんにみられてるから、と、当然かと。さあ急ぐんでしょ、お仕事に戻らせて下さいな」
「ええ―、ステキだなんて、初めていわれた」
チョロイ、チョロすぎるぞ、この子、天然チョロインか。くっこれ、たまらん。
なんとか採寸に戻れて、いろいろ聞き出した。
学校では女生徒に女教師にあれのアイドルで、いろいろ襲われて大変な目にあった。うふふな口ぶりでそれいうな。
その半面、見た目幼女で男には相手にされなかった。変態丸出しな漢は学校にはいなかったようだ。
「季節のおたより、年4のちっちゃな冷たい無精卵はもういいから、婚活して温かい受精卵を産みたいの」って、これは確か今、流行っている、飛んでけ乙女の純潔、の歌詞そのまんま。
まずい。
後席問題以外にも頭の痛いことになったとわかった。
ここは僻地の基地だ。近くに遊び場はない。女の軍人、軍属も足りていない。溜め込んだ男共にみさかいはない。だが、子羊を狼の群れの中に放り込むよりたちが悪い。それで持ち物の主を目覚めさせてしまえば阿鼻叫喚、狼共の方が喰われまくるだろう。
そこまで風紀の乱れがいかなくても、指揮の乱れに繋がる。私以外の女王はいらん。
副司令官は情の淡い男だ、自分から私の寝台に来ることはない。ほかの女の話も聞かないし、持ち物でえらんだその主にも関心がないはずだ。
彼の後始末はいつも私の仕事になる。ならば私の流儀でやらせてもらおう。
試作品の感応制御棒のために選ばれた持ち物というところがミソだ。副司令官は自分基準で試作をすすめただろうから、それに相性よければ、当然持ち物の主同士の相性も良いはず。
小娘を副司令官専用にして、お互いの手綱を取らせよう。
なに、一度でも復座で一緒に飛べば、持ち物を重ねる機会は必ずある。あとはなるようになる。遠神さまの思し召すようになる。私と同じ、彼の有能遺伝子入りの有精の卵を季節ごとに孵化場に送り出せるようになるだろう。
そのためにはいらん男共を寄せ付けないように牽制せねば。
今も覗かれ盗聴もされていることには確信がある。それを利用する。けっして私慾でではないぞ。司令官の私がこの子への執着を示せば男共はよってこないだろう。
「准尉さん、ごめんね、やっぱり私、がまんできないよ」
私から挑発して手を出した。下士官服コスプレで合法幼女と蹂躙ごっこ。鼻血をこらえているのもとっくに限界だった。
なんとか装備一式をそろえて准尉を送り出した。まさかおぼこ相手の持ち物合戦で足腰立たなくなるとは思いもしなかった。副司令官との逢瀬と同じだ。私の考えが浅かった。そしてビンゴだった。副司令官と持ち物相性は非常に高いと知れた。
はたしてその日のうちに、私が役得したウワサは基地じゅうに広まっていた。
”あんな白くて小さくてかわゆい子なのに、我らが鋼鉄女閣下を下したモンスター、ガクブルだよ”
なんて失礼な。
夜明けのドグダミガフィを、細工ものを届けに現れてそのままお泊まりの男と楽しむ。寝台の作法も悪くないが、器用な男で私より私蔵の品を入れるのもうまい。昼間はともかく私室の相性はまあまあだ。つき合う男の外面と内面の研究は面白い。私の趣味だ。この男の場合は、一言でいうと虚を感じる。虚勢か、そう思えば可愛いものだ。ただ、この男の遺伝子を残す気はない。仮に残そうとしてもほかの男と同様、卵は小さくすぐ冷たくなるだろうし、もちろん名前はかわしていない。
等級3整備兵から、異例中も異例の特務大佐に、全軍一の叩き上げをしてみせた副司令官の彼と褥を共にしたからには、はなから比較する気にもならない。
年1前、軍4長官令で僻地の哨戒基地に飛ばされると聞いた時は左遷かと覚悟した。しかし長官から直々に渡された辞令には遠神教会の印、レッド・トランジェントの花環が押してあった。軍令ではなくて神託だった。
「 遠神 恵賜 東果テ 益荒男 天駆ケ 不生女手弱女 卵孕ム 」
なぜそれで私に白羽の矢がたったのか今もってわからない、彼が私だけ拒まないで、名前の契を許してくれた理由がわからない。それまで確かに不生女だったのに、彼が相手の時に限って卵宮の至福の快楽で、季節ごとに温かい有精の卵をさずかるようになった理由もわからない。
男が持参した遠隔開放のマジックトリガーを片手に、窓辺に立つ。
工作の時間稼ぎのために遅らした離陸時刻になった。
”カンカーン、カンカーン、カンカーン、カンカーン、カンカーン、カンカーン、カンカーン”
遠くから鐘打点7が聞こえてくるなか、哨飛を吊したバルーンは鉄骨の大円筒より姿を現し、澄み切った大気の中をまっすぐ上昇して行った。竜の脚部を拘束していた索条が次々とはずれていった。規定どおり高度80で最後の一索アンビリカルが外れて、真白いスチームが天蓋が開いたままの円筒めがけて盛大にシューーと花開いた。そして重みから解き放たれてバルーンの上昇速度に拍車がかかった。
やくたいもない名前をつけられた東の丘陵の高をこえたか、バルーンがにわかに鮮烈な黄金色に輝いた。どこまでも青い空、そこへ落ちていく金色のしずく。なんど見ても素晴らしい朝の離陸だった。
そして異変が突発した。単眼鏡の視野の中で、バルーンの底から灰色の哨飛が落ちて行った。発進をやめさせようと、密かに弁を遠隔開放し、バルーンの上昇を止めて下降させるつもりであった高度よりはるかに低かった。あれでは反って危ない、高度200もない。まさか緊張の余り、引き金をひいてしまってああなったのかと、トリガーを試してみた。
まだ押されてなくて、ぐっとスイッチが引っ込んだ。では、私のせいではない。
だが、試したタイミングでバルーンが爆発した。その衝撃波がとどいて窓の分厚い防爆ガラスをバシンと叩いた。
「うっ」
背中に痛み、深く熱くいやな痛み、息が止まる痛み、えっ、刺された。
「あなたが悪いんです。自分は止めようとしましたが、間に合いませんでした」
なにを言ってるのだこの男は。
こいつが裏切りもので、私に罪を着せるというのか。
だが、そのたくらみは如何に工作しようと遠神帝国ではとおらない、私への神託がそれを否定する。共和政体の第五列には理解できないだろうが。
遠ざかる視野、遠ざかる視野の片隅で、彼の哨飛がたて直すのが見えた。良かった。
そしてなにもかもが遠ざかり、遠ざかり、遠くなって、私は遠神さまのもとに帰ろうとしていた。
*** [ 銀髪のマム ]***
なんでこと。最先任の大佐と言っても会計士で主計、そんなオレがここの指揮をとるはめになるとは。できるけ、自信なかっぺ。
「医務官少佐、司令官閣下の現在の御容態を報告しなさい」
「はいマム、刺創なので組織の欠損はなく、マジカシュチュレで創閉鎖しました。肝静脈損傷のために腹腔内に大量の出血の貯留があり、マジカリストレで戻し中ですが、まだ安定するほどにはショック状態から回復されてはおられません。それと司令官閣下の卵、有精卵と思われますが、卵宮口が開いてさがってきています。今夜にもお産みになるかも知れません」
「医務官少佐、メディカルマジカの在庫は十二分に確保してあります。卵にもバイタルオーラをかけ続けさせなさい」
「了解しました、マム。従軍神官の話しでは、閣下の心魂はまだ遠神さまのもとに帰り着かれておられないとのことです。おそらくは戻されるだろうと」
「わかりました。期待をもてる知らせをありがとう。
つぎ防安部少佐、被疑者について、経緯を要約しなさい」
「はいマム、被疑者は技研所属の中尉の若い男で、周知されているように司令官閣下と親密な関係にありました。特定バルブの破壊工作の容疑で監視下に置いて泳がせていたのですが、司令官閣下の御私室での凶行のため、踏み込むのが遅れてしまいました。拘束してもなお司令官閣下による妨害工作を主張していますが、花環の印章の不認知と神託についての思考停止を確認しました。洗脳されたのかそれとも別人のすり替わりなのか、真偽判定士の到着を待っている状態です」
「それは明日以降になるわね。今回のバルーン破壊工作の判明分だけでも今晩中に報告書を上げなさい。
軍警大尉はこのまま厳戒態勢を維持、防安部と連携してほかの破壊活動に備えなさい」
「はい、マム、了解いたしました」
「つぎ哨飛隊大尉、本日受診した信号について説明しなさい」
「はいマム、未帰還の番7哨飛及び番13哨飛の時とは違い、番17哨飛搭載の遠距離魔送信管ヘルの発火を時刻1411、その分3後、時刻1414に、同じく番17哨飛搭載の遠距離魔送信管ビンゴの発火を、基地設置の対応共鳴管で受信しました。飛翔計画書どおりに飛んだのであれば、方位東北東、距離略キロ900の推定洋上です。ヘルの発火は激突等の強い衝撃で破壊か、何らか事態で飛翔の継続が極めて困難であると判断される切迫時に打たれることによるものです。信号ビンゴは重要度の高いものの目視を急ぎ知らせるものです」
「哨飛隊大尉、ヘルが先でビンゴがあとはおかしくないですか?」
「いえそうでもありません。ヘルを打った直後の不時着か墜落までの短い時間に、何かを見て打たれた可能性があります。空に2、3分もあれば雲や霧が急に晴れて視界が広がることは珍しくありません」
「番17哨飛の帰投の望みはありますか」
「申し上げたとおりヘルは何らかの強い衝撃か墜落を覚悟して打つものです。残念ながら最大滞空時刻を過ぎております」
「わかりました。明朝は時刻0600と時刻0700の捜索隊の離陸を許可します。離陸塔番1から番3まで戦時動員で、頭3編隊の間隔分60で編隊数2を出しなさい。現場と推定される空域に止まるのは分90を限度とします。至急、飛翔計画書を作成しなさい。バルーン不足1は主計在庫より特別会計で予備を出します。
残る哨飛3のうち1は回収バルーンの全力整備後、番17哨飛の飛翔計画書の写しを先遣艦隊に届けなさい。艦隊の航海計画書の写し、連絡補給用の写しは後ほど渡します。残り哨飛2は終日離陸塔待機としなさい。
それから、今ここにいるものに私の判断で機密の一部を開示します。これを知るものは、みな、神にも守秘義務を負います、密か事です。
よろしいですか。
畏くも、司令官閣下と副司令官は神託で、ともに、記されてあられます。
私の知るところ、教会は司令官閣下と副司令官は一蓮托生の御関係性と見ています。司令官閣下が生きておられる限り、副司令官の命脈が尽きることはありません。
捜索に出るものは決して希望を失わず、そして防安部はこの守秘事項を共和政体に知られている可能性について考慮しなさい。
日21前の世界転移で新天地に渡っても、われら遠神帝国が臣民は、神話の時代を生きているのです。
遠神 恵賜 いきていきたまふ
行って生きて義務を越える以上の覚悟をなしなさい。このような事態のためにこそ、東の果ての辺縁に主計局が集積させてきた資材です。遠神さまの求めるところがあるなら、存分に使いなさい。
こほん、以上です。時刻2210、では、解散」
しゃべりがすぎた。いい年こいて巫女さまの真似事とは気恥ずかしいっぺ。
喉がからから、ちゃーを所望したい。ガフィよりどぐだみはちゃーがよかっぺよ。
司令官の嬢ちゃん、早く目を覚ましてくんろ。




