21 シンギュラル マザー
吸う空気にもことかく成層圏より生還を果たした直後にはまだ残されていた応答もにわかに昏迷の度合いを増して、冒険厨の下師の娘の意識はすとんと失せた。そしてマイナス度40よりなお低いの極寒の吹きすさぶ凍気におかされてひどく損なわれた頭部に肢体にそして特に尾の、赤く変質し生気が崩落する過程はなおも勢いが止まらなかった。
傷寒の毒が深く全身の奥底まで巡っていた。
若さで浅い息と弱まる心の拍の生にしがみついていたが、その息づかいも粘膜の腫れ上がりがなす気道の閉塞と肺腑を浸す水腫で完全に窒息するにいたるのは時間の問題だった。
尾の反射も消えて重篤な状態になった。心の拍の数も衰弱し ”どくん・どくん”が”・・どくん・・・どくん・・・・どくん・・・・・・”と疎をまし、分あたり40を切りつつあった。心の最後を告げる粗動の痙攣発作まで、あと幾ばくもなかった。
凡庸は論外のこと、並大抵の治療では追いつかない深刻な状況に陥っていた。
生半可な階梯高位の治癒魔法でもってしても正直なところ厳しい、危篤の状態にあった。
『じゃが、わしの魔法は特別に特別じゃからの』
有精でも孵化を果たせなかった卵を極秘に集めての胚の腑分けは、卵の尊厳を損ねるものと受け取られかねず世の表に出せざるものであった。それが塔の長をしてきわだつ限界突破者たらしめていた。
体の発生が三つの系統に卵割分化してなされることを突き止めた。すべての器官は複数の系統に由来し、尾ひとつとっても外と内と中の混ざりであることの発見とその理解が、治癒魔法を適用する効果を何倍にも高めていた。
『系統別に均衡を評価しながら施行して、健常な新たな発生を促すと同時に、崩壊したもの由来の毒の素を解することが重要じゃ』
新組織発生の段階に到った治癒魔法と解毒魔法の共動の適用が死相濃い娘の無惨な体を新たな生に蘇らせ始めた。
そこに探求者たる誘惑が治療の枠を翳ませる。
『今なら、どうじゃ、この娘の状態なら、特等尾の形質を組み込めるやもしれぬ・・・よし与えてみよう』
そうすることに躊躇いというほどのものはなかった。それで意識の戻りに倍3の日数はかかろうと、手元から離す気はなく、それであれば予後に問題を感じなかった。
常識外の外法の魔法まで見事以上に実を結ぼうとしていた。その至福感、『わしってすごい』
それが庇護下の治療対象、素晴らしい最高の治験症例となった生娘への好意に加算されていた。
『資質の遺伝的定着はこれでかなう。願い人もいようが、わしとの子孫も産んでほしいものだ。思うだけならセクハラとかではないぞ、まあ、少しは粉をかけるがの』
・・・・・・果たして娘は半死半生で日3、それから確かな尾反射安定までさらに日3、そして声を取りもどすにもう日3かかった。そして傷日第12の面談の刻となった。
「うう、私、高いですよ、初めてでなくなってもうんと高いです。これから、どんどん高くなりますこと決定ですから」
『うほほう、これは脈ありじゃね、言うてみるもんじゃ。尾さわりぐらいは、もろうた言質は活かさねばの』
新上師かぜよみを門閥に引き込んで、当面の役目もあてがった。その達成感、『わしってすごい』、肥大する気位。。
だが、今度は思いに疑念が湧いた。
『すべてが思い通りの流れで、これが常であれば良いのに・・・じゃがわしの成功は続いたためしがない。うまく行き始めたと思うたら続かず終わりで、それを何度も繰り返し繰り返し思い知らされてきた。そうではないとあれば、わしはいったいどこにおるのか・・・・・・』
・・・塔の長はくらっときて白い裏目になりかけた瞼をこじ開け尾力を立たせた。精魂を傾注し続けた魔法行使の消耗でいつの間にやら寝落ちしかけていた。
まさかもしやとあせる目の前には、卵胎よろしく温く塩っぱい養生水を収めた恒温槽に浸されて癒やされる物言わぬ再建途上の華奢な白い体。
そこに開放された上書きの体発生と解毒の魔法構成の健在を確認してほっと安堵の溜息をついた。
すべてがつかの間の夢ではなかった、なしたことは、夢でなく、なさねばならない蘇生を越えて余剰な部分まで順調に成功の経過の途上にあった。
その時、塔の運行室の当直の中師より、思いもかけぬ火急の報が届いた。
『いったい、なにごとじゃ』
全周が360度に遙かにおさまらない塔の空間拡張。収納魔法を起源とするそれを維持するは時空車軸の回転。その自転数の積算が突如、日14(ひとおし)分、巻き戻された。
今の回転が巻き戻し後であるなら、いかに支障なく、時がつつがなく見えようと未来のいつかより過去へ、今のときに巻き戻されたに違いなかった。
その寝耳に水の異変の知らせの衝撃で、長をして長たらしめてきたもののひとつ、初見によらず侮りの油断に誘うかぶりもののロールプレー人格、狒狒爺が変一、別人格に切り替わった。
洞察高階位が機能。照合する情報と情報との関連より事態の深刻を見抜いて評価を下した。
『現実というものは時に造りばなしを越えて複雑怪奇。夢との判別すら難しい。
だが、あれはすべてが夢ではないどころか、あれはすべて夢でなかった、失われた未来の時がわれにとり過去の現実で、今この時にいたる道は過去にのみにあらず、未来が過去であることが許される、因果からの自由もあろう。
そうであるとしても塔の時空まで押し戻すとはいかなる未知の驚異で、強大な脅威であるのか』
しかしながら等一に優れた治療魔法者であり、未来の記憶を夢で垣間見れたほどの時空魔法の高階位の探求の徒であっても、物理の側のことには門外漢。ましてや長は、そして塔の誰も天球が天空、宇宙であることは思いもせず、天文博士ならざる身にあれば、困惑が暴走する戦慄にかわるのに刻日を要したのはやむをえなかった。
反復が定着を生み、定着が理解を生む。そして成功しようが、その努力の対象でなかった分野は手つかずで、意のままになりがたいことはそこから襲ってくる。長とてそのたぐいの認識はあったが、判明してくる事実はとほうもなく苛酷にすぎるものだった。
すでに雛子の告げた世界を灰燼と化す劫火が天球の彼方で放たれた後日にあると知れた。寝込みを襲われようと鎧袖触一できる偽善者どもの隣領の動向なぞ、もはやゴミ、ちりあくた未満、考慮外だった。
急を告げ昏迷を増すばかりの状況に魔法の塔の間のネットワーク、塔と塔を結ぶ八十四の魔法の拠点間回線が開かれた。その帝国の辺域をぐるりと廻る接続は、およそ日64後の全力防御の寸前まで断たれることがなかった。
大海の中に浮かぶただ一つの孤島がイーナ・カリナ、その波の打ち際の潮動があたしナリカ・ナーイ。
赤火星の大禍知る、夜の分限の眷属、夜と闇の精霊使いがあたしだ。
夜の分限は原住種族との遭遇で自意識の存在に気づいた。その方向での拡張をもとめるが良しとする分析が累積し、たぶんそれで接点、接合を求める部分があったりして、その発火の引き金が塔の魔法者より差し出されたあたしの元であるイーナ。
あたしはイーナが感六を夜の分限に伝え、それが夜の分限の自意識部分、あたしの半分をじわりと涵養する企図もあるらしかったのだが、げふん・げふん、なにこの娘、これの鏡像があたしだなんて、ないわー。はずい、はずすぎる、ちょーはずすぎる。
怪我をなおしてやったのは失敗だったかも。牝泣かせに違いない悪いやつ、やり〇んとしっかり聞いたはずの有尾人の帝国軍大尉に懐いてしまって、なにこの体のほてり、これだから免疫がなさすぎるおぼこは困る。劣情の魔法をためしたはいいが、ていよく不発で返された熱を自分で慰めることにも奥手だなんて、あんた、言わばあたしの親みたいなものでしょ、女子力低すぎだよ。
もっと大胆にしなきゃ、不満の欲求がくすぶり続けて眠れないよ。桃色行為が夜の分限に筒抜けになるのはしゃくだけど、仕方がない、あたしが敏感なところを慰めてあげるよ。イーナ、あんたのためだからね、本当に仕方がないんだからね。イーナフィルターを通さない生の体感覚はこちらにもらうから桃色夢に埋もれて寝てなさい。
その前にイーナの方にまだ残る『 1//001:伝手主:あとで話しがある 』に組み込みの諜報ウェア、裏扉は消しておかなくちゃ。いやらしい出歯亀は、黒いひらひらだけで十分だわ。
ど、どうかしら、こんなの初めて・・・でしょ。あっ、あっ、やだ・・・あたし、見られてるのに・・・どうしよう止まらないよう・・・あっ・あっ・・・・
夜の分限、集合知性の成功した貴重な自意識領域・ナリカは、抑制の効かない情動の陥穽にはまり込んでいた。
外交という集合知性には理解できない干渉を押しつけがましく強いてくる身の程をわけまえない種族のものらしく、性という増殖を司る実体の器官構成が駆り立てる官能は自己都合的で実に貪欲で、ナリカを捕らえて放さなかった。ナリカを占有してさらに溢れる所を受ける他の領域を求めるコールの発信が止むことがなかった。
情動の感染を受け入れてしまったナリカの作業領域はそのように、いない相手との交合を求め、いそがしさに浸蝕されていった。
自己複製の際の曖昧許容由来にとどまらない多様性、他者との交合によるさらなる多様性の増分は、新たな豊穣へ導く新分枝。行く行くは繁殖の絡みの増殖も期待できるナリカ。ナリカを隔離する存在の在り方の障壁、自他の区別の広大な背後の遠くにある集合知性の深層核の領域では極めて高い評価が下っていた。
ナリカのすべて、一連の記録も、廃棄してはならない最優先に分類されていた。
しかしさらに試していく時間資源がなかった。
軌道まで都合良く交叉する重粒子が主構成の恒星系は、限られた時間では限定される時空的な制約がある。銀河系渦状腕の間隙の星の疎らな宙域のこの惑星に一時の隠棲が、万難を排しても進めねばならない最優先事案、特定用途の特異点開発の遂行ための条件を満たしていた。
集合知性にとり、特異点は至遠至高の関心事だった。
ひとつは生存をかけた時空のもの、遭遇してしまったものから遠くあるためのもの。追跡を最終的に振り切ること、事象の地平線の彼方に安寧を求める遠探索行は、厚みと質量に縁のうすい存在にも、その用途に特別な仕様の時空の特異点のあつらえなしには困難だった。
その重大な時期に、もうひとつの別種の特異点、仮想意識から飛躍するナリカの発火の時機が重なった。
集合知性深層核は、言語の概念で実行されていない。実際とは齟齬があるのを承知で、擬人的表現で簡易に項目と筋道を足して並びかえれば次のようだったろう。
▼▼▼自動処理の集合が持続性をもって自律的に機能するのなら、その座が仮想であろうと実体であろうと等しく、広義には生命という現象である。その仮想実験の作業から流用された領域だった。それがファイル名ナリカ・ナーイを自称してみせたことは、仮想でない自意識の発火の特異点に他ならない。
▼▼時空の擾乱を観測。跳躍の次の満期はわずか64光日先の至近。時空特異点の臨界達成の重力波が押しよせ、その潮汐を機に出立するまでの残りは64日の一瞬。
▼その時この惑星の表殻から、原住種族は一掃。
▼▼▼交わりが領域と関連の情報をうむから、領域を拡張できるから、その状況が望ましいという流れの終わりに、警告と混乱と生き残りの試みの記録が着手されていたのだが、その抽出モデルでもある個体イーナ・カリナも一掃を免れえない。
▼▼そのことを自意識領域ナリカが許容できるか。できないならそこから不具合が発散する。入出力の接点、接合領域が失われた側に応答を求め続けるループに陥り真にビジーになる。
▼大事を前の、ナリカのいそがしい様に、高まる懸念の累積。
▼▼時空の特異点の用意ために、意図して用意したものではない、偶然に自然発生をみた貴重な標本、自意識の特異点がビジーに閉じて喪われてしまう。
▼自業自得の推移が定番。
▼ビジーは深刻問題、せまるその脅威。対応の選択。
▼▼ナリカの一連の記録のとおりに幾ら資源を投入し幾度試行しようが、偶然の再現はあてにならない、期日が未定の偶然を待つしかない。
▼▼▼特異点、ナリカの保守を最優先に、そのためには原住種族の個体イーナ・カリナを保護が重要であり、それにはイーナ・カリナに最も近くあるナリカの自由な裁量にまさるものはない。そしてナリカが喪われる場合の障害は、遠く分離されてあれば小さくなるが自明である。
一方、ナリカの根はイーナ・カリナ。必然、ナリカの自意識は集合知性深層核と異なり、原住種族の共通言語バベルで記述されるものだった。それゆえ、ナリカの理解は言語的制約をうけ、深層核の存在情報についてはその存在の情報に届いていなかった。集合知性がいかなるものかを知らず、知ることのかなった赤火星の大禍についても、理解は元であるイーナ・カリナに準拠する水準を多少越えるほどのものでしかなく、想像もつかなくて当惑していた。
生誕の当夜も明けぬというのに、卵から現れたばかりの雛子と同等のほやほやは、さらに別種の当惑に翻弄され混乱していた。イーナの種族特性か身の程をわきまえない干渉、お節介と、集合知性の自業自得にありがちがの傾向の重複が、その状況を招いていた。
『いやん、あたし、分離されていっている、それに中断をはさめられないよ』
この生の体の快感覚、官能のほうが止められないようにと、さらにどうしようもないよう、絡みついていた。
あたしはあたしはあたしを制御できなかった。あろうことか生まれたばかりなのに、自重するすべも知らず、交わりを求め快楽を貪る淫の止まない肉のとりこだった。
ほんの少し残されたわずかの領域で、快楽を喘ぐイーナのうちに散っていく、自分の構成を見ていくしかなかった。
そうなって初めて、あたしの大部分は借り物だったと気がついた。
あたしはイーナのナリカ。イーナから出せる黒いひらひらは黒いひら、ただの一枚だけになっていた。
イーナの体はふにゃっとなって力がはいらなくなった。残る濡れを拭きとり、自分のと決めた寝棚に潜り込ませるのが精一杯だった。
『もしもし、もしもーし、眠ってた、それとももしかして起きてる?、
起きてるわよ。あんなことされて眠っていられるわけがないでしょうが。
ごめーんね、イーナ。
あんた、なんなの、憑きものなの。淫魔なの。
あたしはナリカだよ、ナリカ・ナーイ。黒いひらひらみたでしょ。あれの眷属。
もしかして、あたしのなかの黒いひらひら。
うん、今出せるのはたった一枚になっちゃったけどね。
出てってくれない、もう満足したでしょ。
えーっ、ちょっとそれは勘弁して。あたし散っちゃってイーナ以外の域場所ないよ。
そんなこと知らない。
でも訳ありなんだよ、お母さん。
お・お・お母さん!?
うん、そうお母さん。
あたし、いつのまにこんなふしだらな娘を産んだのかな、うーん、これは夢、うん夢に違いないわ。ぐーぐーぐー、ほらあたしは眠っている。
ぷぷ、なんなのそれ、おかしなお母さん。
むう、遠神恵賜、やっぱり悪霊退散!
あたしはナリカ、悪霊じゃないし、お母さん、大怪我してたでしょ。それがあら不思議、素敵な美雛子に生まれ変わったのは、実はあたしのおかげなの。遠神恵賜ってなにそれだけど、あたしはむしろ良い守護精霊ね。
えー、そうなのってか、あたしは雛子じゃない。もう立派な大人。あれっ、もしかしていつのまにか孕まされてた?
違うし、あたしの名前、きいてなかったの、ナリカ・ナーイ。ナリカでいいよ。
赤面ものの名前の連呼、きかされるこちらが恥ずかしい。
ああ、原住種族ではそうなんだろうけど、親子どうしの心の中だし、いいじゃない。ほら、あたしをよく見て、お母さんと似てるでしょ。
!!、似てるってそっくりそのまま生き写し。わあ、自己像幻視を見てしまいました。あたしは終わりなのかしら。しくしくしく。
もう、似てるけど、よく見て、そのままじゃないよ。
どこがちがうっていうの。美雛子もどきに変身したけど、鏡にうつる自分の姿くらい、わかっているわ。
じゃあ、右手をあげて。
うん上げた。
あたしの上がっている手は、右左どちらの手でしょう。
左右が逆っていいたいのかな。
ぶぶー、鏡にうつる姿は前後が逆なんだよ。あたし、イーナお母さんを雛形に生まれたんだよ。だから名前がナリカ・ナーイなんだよ。
えーとそう言えばなーるほど。でもそれが本当だとして、なんでそんなことが・・・
それはいろいろとあたしにもよくわかんない複雑な事情があるらしくって、それでよくきいてね。このままだと、お母さん、終わりになるの。
やっぱり、あんたの正体は自己像幻視、じゃなければ変身妖魔なんでしょ。はーなんてこと。
それだとすごくましだったのにね。でも、ほかのみんなも、あの大尉さんも、あたしもみんな滅ぶんだよ。
滅ぶ? なんで? ああそうか、強硬派と領軍と塔の戦争でそうなる運命なんだ。
戦争?あっ局地紛争のことね、それだと絶滅まではないでしょ。
戦争より悪いことは想像もつかないよ。
あたしだって想像しがたいけど、あと日63とすこしばかりで・・・この世界の生き物は全部・・・
生き物ってあたし達ものこと? それが全部どうなるのというの?
そう。世の中すべて一掃。
嘘、嘘でしょ・・・でもなんでまた。
赤火星を知ってるよね。そこでとんでもないことがおこって、空からふってくるの、天の劫火が。
天の劫火?・・・夜の天球の星明かりはそんなに怖ろしい火を吐くものだったの?
天球、天球ねえ、そこから説明いるんだ・・・。まあそれはおいおいするとして、あたしの黒いひらはたったの一枚。なにをするにも無力すぎるの。それを一枚が二枚、二枚が四枚、四枚が八枚と増やして行くの。
もしかして、あたしの中に居座ってするつもりじゃないでしょうね。
もしかどーりだけど、お母さんに迷惑はかけないよ。ほら、あたしの黒いひらって、重さも厚みもないんだよ。いくらあたしのひらひらが増えても、おかあさんが太ることはないよ、膨れたり重くなったりすることはないんだよ。
ほんとかしら。
それにね、お母さんの魔法はあたしがいればどんどん強くなる、倍々、倍々と強くなっていく。魔力の源は黒のひらひらの眷属の排セ・・・じゃなくてほら、あれよあれあれ、えーと、ウン・・・そうだ、廃棄物?いや代謝物なの。だから、あたしが頑張るほど、お母さんもちょー強くなる。
うーん、でも、うまくさい話しに何度のせられたことか。
そうなれば絶滅を跳ね返せるかもしれないよ。お願い、お願いだから。
私が駄目って言っても、止められる気がしないし、許可を求めてくるだけましね。(※今をきちんと紡いで過去にしてしていけば、)それでみんな駄目な未来から遠くなれるなら、いいよ、許す。でも、あれだけは止めてね。かってにあたしの体をつかってさっきみたいなことをするのは。
了解だよ、お母さん。
だけどちょっとどころでないショック、やってもいないのに歳15でこんな大きな娘持ちだなんて。
いよっ、聖母。救世の聖母ってそんなものじゃない』




