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カルザス断末魔!一方でヘレナの海賊の襲来…!

カルザス帝国の城と城下町が、暗黒竜ファブニールによって破壊されていた頃、


「カルザス帝国城が!」

「難攻不落の要塞として、皇帝カルザス様が築き上げたのに…!」

「もう…。この世界は終わりだ…!」


わずかに生き残った兵たちは、世界の終わりを感じていた。


「お…、おのれ…、ファブニールめ…。」


皇帝カルザスは深手を負いながら、なんとか立ち上がる。が、次の瞬間、暗黒竜ファブニールは皇帝カルザスの頭を手?前足?でつかみ、


ギギギ…!


そして手?前足?で、皇帝カルザスの頭を、握り潰した。


「へごぼごべがばーっ!」


これが皇帝カルザスの断末魔だった。


暗黒竜ファブニールは、その皇帝カルザスの死体を、放り投げる。


ベシャッ!


暗黒竜ファブニールは、この後、カルザス帝国城と城下町を跡形もなく破壊しつくした。


旧アークフレア王国改めカルザス帝国は、ここに滅亡した。


その知らせはただちに世界中に広まった。世界は今度こそ、暗黒竜ファブニールの手に落ちてしまうのか…?


そして、それを仕向けたのはなんと、かつて勇者として、暗黒竜ファブニールを倒した、ジークフリートであるということは、ごく一部の者たち以外は、全く知らなかった。




その頃ジークフリートは、ヘレナアイランド諸島王国で、その素性を知られることもなく、気ままに過ごしていた。


この国では、ジークフリートは、ジェイク・クワトロと名乗っていた。周りの人たちからも、ジェイク、あるいはクワトロと呼ばれていた。


カルザス帝国が滅亡したからといって、もはや今のジェイク・クワトロには、関係のないことだった。


「さーてと、今日も気ままに過ごすかな…。」


そこに、黒い天馬が、アミタ姫を乗せてやってきた。


「ジークフリート…。あなた、本当にジークフリートなの?

じゃあ暗黒竜ファブニールと手を組んで、その力で生き返ってきたっていうのは、やっぱり本当だったんだ…。」


「アミタ姫…。お久しゅうございます。ジークフリートです。

とはいっても、素性が知れるといけないので、この国では、ジェイク・クワトロと名乗っております。」

「…ジークフリート…。ジークフリート、アミタは今とっても幸せです。

ファブニールのしもべでも、仲間でも、なんでもいい。ジークフリートと一緒にいられたら、それでもう、幸せなの…。」

アミタにそう言われ、ジークフリートことジェイク・クワトロは、アミタを抱き寄せた。

「ジークフリート…。」

「アミタ姫…。」


こうしてアミタ姫も合流し、あとは気ままにこの島国で過ごすだけだ、と思っていた。


しかし、それをあざ笑うかのように、ヘレナの海賊たちが、グレート・ヘレナシティの城に攻め込んできた!



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