今日の裾を
ぐったりしているのに
今日の裾を掴んでしまう
次があるから
と
今日は裾をひっぱり
あっさり行ってしまう
次があるから
は
希望ある言葉の顔と
逃げられないことの
追い詰め言葉の顔とを
持っていた
希望
ないわけじゃない
逃げられないことの
おそれにすっかり飲み込まれた
心は
形ばかりの逃げ姿勢のまま
震えている
いつか逆転する日がくる
今日なんか早く行ってしまえ
と
次への望みに跳ね回る日が
それまでは
今日の裾を掴んで
行かないでとしゃくりあげる
古い芝居みたいに