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夏生詩集3

今日の裾を

作者: 夏生

ぐったりしているのに

今日の裾を掴んでしまう


次があるから

今日は裾をひっぱり

あっさり行ってしまう


次があるから

希望ある言葉の顔と

逃げられないことの

追い詰め言葉の顔とを

持っていた


希望

ないわけじゃない

逃げられないことの

おそれにすっかり飲み込まれた

心は

形ばかりの逃げ姿勢のまま

震えている


いつか逆転する日がくる

今日なんか早く行ってしまえ

次への望みに跳ね回る日が


それまでは


今日の裾を掴んで

行かないでとしゃくりあげる

古い芝居みたいに



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