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テンコウの個人的意見(目立つことを目的とした迷惑行為について)

作者: テンコウ

昨晩、Yahooニュースでこんな記事を見た。

「今度は高校生、TDL」

TDL?

最初は何のことか分からなかったが記事を見て納得。

「東京ディズニーランドで今度は高校生が迷惑行為をしていた。」ということだった。


過日には神戸大学生たちがユニバーサルスタジオジャパンで似たような事をしていた。

この時もそうだったが、呆れてものも言えない気持ちになった。


私は自分を聖人だとは思っていない。

むしろ平均以下の倫理観しか持っていないかもしれない。

そんな私だがこのような行為をしようとは思わない。


かねてから、集団で迷惑行為をして警察沙汰になるようなことをすると羨望の対象になるかのような誤解があった。

その代表的な例が「暴走族」だろう。

彼らはその行為を色んな屁理屈をこねて正当化しているが、傍から見れば「迷惑行為」以外の何物でもない。

そんな行為を繰り返し、自分の人生に傷を付けてまで彼らは何を得ようというのだろう?


今回の一件も同様だと思われる。

彼らは一人では決してこのような愚行は行わない。

暴走族と同じく、集団で迷惑行為を行うことで「個」としての罪の意識を紛らせているにすぎないのだ。


「目立ちたくてやった」

「ブログのアクセスが増えると思った」

「カッコイイと思ってやった」


どの理由をとっても身勝手で陳腐で下劣である。


総じて中・高校生から大学生の世代は何かと無茶をする傾向がある。

私だってそれ相応に悪さを重ねてきた。

だからそういう悪さをする人間の心境なり感情はある程度理解できるつもりだ。

しかし、不特定多数の人の迷惑になるであろう行為はさすがに自重したものだ。


先にも述べたように、私はごくごく当たり前の人間である。

TDLの高校生然り、USJの神戸大学生たちも然り、暴走族をしている輩も然り、個としては皆普通の人間なのだ。

その同じ人間なのに彼らは何故あのような愚行を実行してしまったのか?

ヒントは彼らのその理由にあった。


「目立ちたい」「アクセスが増える」「カッコイイ」


これらの言葉を見れば分かるだろう。

「第三者(傍観者)」の存在だ。


これは何も友人・知人を指しているのではない。

インターネットなどを閲覧している不特定多数のユーザーの事を指しているのである。

そういう不特定多数のユーザーの無責任な発言が彼らを惑わせているという事実を見逃してはならないと思う。

勿論、今回の高校生のケースでもその行為に反感を覚えた善意の声の方が多かったことは承知している。

しかしながら、そういう声に混ざって「すごい」とか「もっとやれ」などの無責任な声の存在があったのも事実だ。

こういう発言をする人間の存在が、第二・第三の迷惑行為を誘発しているということが問題ではないのだろうか?


「ニコ生」などで迷惑行為を自慢する動画をよく見たりするのだが、その画面に流れるコメントを見ればよく分かるだろう。


「もっとやれ」

「すげー」

「神だ」


迷惑行為をしている人間に対してその行為を助長するような発言が飛び交っている。

こういう発言を無責任にする輩こそが一番下劣で下衆だと私は思う。

こういう輩の存在が、迷惑行為を英雄行為だと錯覚させているのだ。


迷惑行為をした人間はそれ相応の「罰」を受けるだろう。

でも、無責任な発言で助長した輩には何らの「罰」は降らない。

そのことが分かっているから確信犯的に迷惑行為を賛美するような発言をする輩こそが本当の「悪」だと私は思う。


迷惑行為といっても色々なケースがあるので一概ではないが、今回のような「目立ちたくて」やるケースはこういう第三者の存在が問題だと私は考える。



最後に、無責任な発言で悪行を助長する輩たちに問いたい。

助長したことによって生じた結果に対して、君たちは責任を負うのか?

もしくはその覚悟をもって発言しているのか?



その覚悟があるのなら、実名や住所などを晒して堂々と発言すべきだ。

そして共に罪を償うべきだ。

その覚悟がないのなら、二度とその愚かしい発言をすべきではないだろう。

言論の自由という権利は公序良俗を守るという義務を果たしてこそ成立するものなのだから。


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