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作品を初めて書きました。

上手く恋愛が書けているかどうかはわかりません。

しかし、読んでいただけると嬉しいです。

私は君が好きだ。


そう思ったのは、あの瞳を見てからだ。あの目の奥に広がる神秘な海の景色。

私はそう思っている。


君との出会いは、高校三年生の春。

いつものように電車に乗り、いつもの席に座り、いつものように本を読む。それが、毎ルーティンだ。

いつもの駅で降り、学校に着く。


君との出会いは、初めて高校生活で私が遅刻した日だ。夜遅くまで課題をやっていたせいか、いつもの時間に起きれず、大幅に寝坊してしてしまった。急いで、身支度を済まして、玄関を出る。玄関の外には、いつもの世界。でも私だけ取り残されたような存在。なぜなら、私の目から見える世界は、いつも見る世界のように見えて違う世界。挨拶する人も違えば、通りすぎる人も違う。電柱に止まっている鳥の種類や数、気分も違う。そんな中、私は遅刻しまいと、駅へと向かう。


今日の駅は、いつもと違って汗をたくさんかいているように見える。蒸し暑く、汗くさくて苦しい中へ飛び込む私。高校一年生の時に念のためと思って調べていた、最後の電車に乗り込んだ私。その時、はじめに目に移ったのは、汗くさいおじさんではなく、君の神秘的な瞳だった。私は覚えている。綺麗な青い目だなと思った。その青さが、去年の夏、友達と海に行った時に見た、あの海に似ていると瞬時に思った。そして、その海に飛び込んだあの記憶が、君の目に映っているのが見えた。ザブンッと飛び込んだ音が聞こえるような気がした。目の中では私は気持ちよく泳いでいる様子がありありと見える。なぜか、その海が私を温かく包み込んでくれるかのように・・・。しかし、誰かが、私を海から引き上げた。

「・・ぃ、痛い。ちょっと足踏んでいる。」

体からポタポタと垂れる水に沿って、足下を見ると、確かに黒い靴の上に私のスニーカーが、その足を嫌っているかのように強く踏んでいる。

「ご、ごめんなさい。」

咄嗟に、謝り、急いで足から退けて、 他の地につくところを探すが、出勤・登校する人の根が、幹が生えていて足を置く場所がない。場所を探していると、そんな姿を見てか、「あー、もう、分かった。踏んでいてもいいけど、優しく。」

「す、すみません。・・・失礼します。」


私は恥ずかしかった。恥ずかしくて外を見ようとすると顔が赤い自分が見える。窓の奥からは、こちらに指を指して笑っている看板が見える。その看板を見るともっと恥ずかしくなった。そんな自分の顔が憎くて憎くて、見たくなく、本に目を通そうとしようと鞄に手を突っ込むが空を掴む。本が無いのだ。慌てて、目を鞄の中を覗こうとするが、人混みのせいで覗けない。仕方なく、窓の外を見る。が、つまんない。ふと、窓の反射で君が見えた。本当に申し訳なくなりながらも君の顔を覗く。痛いのか、険しい顔をしてスマホを見ている。何を見ているかは分からないが、時々、微笑む。他の乗客は、みんな難しい顔してムッとしているのに。微笑む君は、綺麗だとその時思った。肌は、誰もが心を射止める顔立ちをしている。こんな私がこの美男子の近くにいていいのかと思うが仕方ない。それに踏んでいる、足。こんなことしていいのかと考えている内に電車がソロリソロリと目的の駅に近づいていた。


あんな事やこんな事を考えていたせいか扉が開いていたことに気づかなかった。

「ごめん。降りたい。」

ハッとして君を見ると少し険しい。さらに、奥の人はもっと険しい顔をしている。

またもや、恥ずかしくなり、降りた私はうつむいたままだった。何分もたっていないのになぜか何時間も過ぎた気分になっていたが発車ベルの音で我に返る私は、駆け出そうとする。

しかし、時計を見ようと上を見た瞬間、凍った。降りる駅の二つ前・・・。

気づいた時にはすでに遅く電車は駅からさいならっと別れを告げ終わったタイミングだった。次の電車はあと10分後。登校締め切りまであと5分。確実に間に合わない。

何もできない私は、複雑な気持ちになりながら茶色の堅くて冷たいベンチに座った。


君との出会いは最悪だ。高校初の大遅刻の日だったからだ。

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