世界で一番幸せでありますように
⚠️注意⚠️
リアコのお話というか、エッセイ風な作品となっております。リアコ関連のものが苦手な方、純粋に小説を期待している方はお戻りください。
※リアコ=推しに本気で恋をしている人のこと
拝啓 大好きなあなたへ
世界で1番幸せでありますように
高校3年生。
始まりは最悪だった。担任も副担任もクラスメイトも何もかもが最悪。唯一の救いは友人と3年間同じクラスだったこと。
そんな日常にも慣れてきた頃、画面の向こう側の人に"恋"をした。
彼は有名人で、年は一回り以上離れていた。
それでも私は恋をした。
恋をしてから私は、とにかく彼を知りたくて、必死に調べた。私の知らない彼がいることが嫌だった。
少しでも彼を知りたくて、近づきたかった。
彼に恋をして、少し経ったころ、とある記事が目に入った。そこには彼が結婚したことが書かれていた。
ショックだった。
確かに彼ももういい歳だし、相手がいてもおかしくはないだろう。そう頭ではわかっていても、それでも悲しかった。
誰かが言っていた。
「推しが幸せならそれでいい」
もちろん、私だってそう思う。
でも、私は欲張りな人間だから、"彼の一番になりたい"と思ってしまったのだ。
ただ、そんなのは私の理想であり、夢物語でしかない。わかっていても、そう思ってしまうくらい、彼が好きだったし、今も好きなままだ。いっそ、最低な人だったなら良かったのに...。
SNS上には、彼に恋する女の子がたくさんいた。
20以上離れている子だってたくさんいた。
同じ気持ちの人がたくさんいて嬉しかった。
それと同時に、改めて彼は手が届かない存在なのだと知った。
いちファンにすぎない私の声は、きっと彼に届くことは無い。いや、もしかしたら届けようとすれば届くのかもしれない。だが、臆病な私は全てを閉じ込めて
「あなたが幸せでありますように」と願うのだ。
でも、もし、もしもこの声を届けて良いのならば...
あのね、あなたのことが大好きです。
1度でいいから会いたい。
こんなに遠くにいる私はダメですか。
やっぱり美人な人が好きですか。
ねえ、大好きなの。
あなたを諦められるように頑張るから、次の恋に行けるように頑張るから。
だから、もう少しだけ、好きでいさせてください。
拝啓
あなたが世界で一番幸せでありますように。
fin
はじめまして。陽乃と申します。
昔の自分が綴ったものがでてきたため、少し加筆修正をし、投稿してみました。小説をかくこと、物語を文字に起こすことは苦手なため、読みづらいところばかりだったと思いますが、ここまで読んでくださり、ありがとうございました!