十五話 コトナリの活躍
「ここが例の麻薬の出所?大型店舗の支店じゃないのさ??」
「でも、『まさよし』背負ったら、皆が『もしかしたらここだ』って言ったんだろう?」
唸るような声を出して少し困った様子のビジュンは、相方のコトナリと入店。
そこは食堂であって、集めた意見書によると、ここで麻薬が出されているらしい。
それは醤油を使った料理ではないかと思われる、と予測された。
「キリは親友よ。結婚まで考えた。あたし、キリのために頑張るっ」
「いつか俺の気持ちが三分の一でも伝わってくれ」
「ん?」
「うんん。醤油つかった、何なの?」
隣の席の額の毛が後退している中年男が、おすすめは「焼き鳥親子丼だよ」と言う。
向かい合って座っているビジュンとコトナリが顔を見合わせる。
「二ヶ月と四日前、午後一時頃だった・・・こいつがビジュンを買ったのは」
ウエイトレスが来て、ご注文は?と訪ねられる。
「焼き鳥親子丼」
「あと、醤油使った料理ってある?」
「そうですねぇ~。醤油好きさんには『めんつゆ』販売中ですよ」
「うーん、それは別にいいのよ。醤油!」
ビジュンを買ったことがある男『織結:オレユ』は、この店の店長である。
それに気づいたビジュンが、オレユと話を始める。
その間に届いた麻薬が入っているはずの丼を食べて、完食するコトナリ。
スープを頼んだビジュンが「ああっ」と声を上げる。
「美味しかったら半分こしようと思ってたのにぃ~。全部食べちゃったの?」
「おごるよ」
「それは嬉しいけどさぁ~、あ、天ぷら届いた~」
「はい、お待たせ」
ミニスカートの美少女ウエイトレスが運んで来た天ぷらを食べるビジュン。
そして「美味しいから分けてあげるわ。はい、あーん」
そしてテーブルに置いてあるめんつゆをかけた天ぷらを、コトナリはかぶりを振って食べなかった。
「なんか・・・食べたくない」




