表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/19

十参話 特別任務


 王宮内にある、王の女たちが眠る『苗床なえどこ』と呼ばれる墓地ぼち


 そこに自害した同僚の供養くようにやって来たキリは、お祈りをすませて立ち上がった。



「キリさん」



 振り向いた先にいたのはトクンで、キリは少し驚いたあと微笑んだ。


 近づいて来たトクンは酒を持参していて、墓にそなえて手を合わせた。


 立ち上がりキリに振り向き、「この花は貴女あなたが?」と聞く。



「はい。せめてものはなむけに・・・」



 少しの沈黙のあと「王から指令がありました。とあることを解決せよと」とキリ。


「聞いています、貴女はわたしを解決のための人員に選んでくれた」


「・・・はい」


「・・・うん、それで・・・ざっくりとは聞いているのですが・・・」


「あ、あ、はい!『女宮にょぐう』への潜入捜査せんにゅうそうさです。あと、醤油」


「・・・醤油・・・」



 一方、帰り支度をしているビジュンの背後に人影がかかった。


 驚いて振り向いたそこにいたのは・・・徒市での恋人『言成:コトナリ』。


「え、え、え?こと・・・コトナリ?」


 無表情な美形であるコトナリは、そこにたたずみ、涙を流し始めた。


「うたぐって・・・ごめん。迎えに、来た・・・」


「コトナリぃーーーーっ」


 泣いているコトナリに抱きついて、自分も少し泣いたビジュンが顔を上げ言った。


「コトナリ、協力して欲しいことがあるの」


「・・・何?」


「醤油」


「・・・醤油?」


「あたしの親友のキリの潔白けっぱくを証明する大事かもしれないの」


「それなら協力する」



 ビジュンはコトナリのほほにキスを贈った。 




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ