表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

5/66

5 もうごまかせない。ごまかせないなら聞いてみよう。


 これ以上は無理だな。


 せっかく猶予を手にしたのに、俺はあっさりあきらめた。俺は服のチェックだけ済ませると、重厚な飾りのついた木製の扉に近づきそれを開いた。忠臣であるザビーネにここに自分がいる理由をそれとなく聞いてみようと思ったのだ。


 作りがいいのか思いがけないなめらかさで扉は開き、その向こうに、突然俺の方から扉を開けたことに驚いたらしいザビーネの普段の無表情が少しだけ歪んだ顔と、そしてその先に驚くほど巨大な鋼造りの人の姿があった。


 ザビーネ以外の誰かいるとは思っていなかったから正直俺も驚いた。


 しかもザビーネが連れてきた鋼造りの人はただの魔族ではなく、天井に頭が届きそうな身長三メートルの巨体で全身の三分の二以上が最強の硬度を誇るアダマンタイトで覆われた鋼族の英雄の一人で、今現在の族長、その上魔族の中で反ジーメオン派の最有力人物エイリッヒだから驚きはいや増すわけだ。


 だが、それ以上に重要な事実があった。


 俺だけが知っている『みかこん』の重要イベントの一つ。

 エイリッヒが西の塔でジーメオンと対面したと言うことは、すなわち鋼族の反乱が始まったことを意味するのだった。

読んでいただいてありがとうございます。ブックマークと評価のみが書き続ける意欲の元です。ぜひ、お願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ