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テーマ詩集:夜

千とひとつの夜明けと夜更け

作者: 歌川 詩季

 フクロウ可愛い。

 月(あか)りが頼りの 森に鳴く(ふくろう)へと

 ほほうと あいづち深くうって それじゃどうも

 棲みついたうろには ためこんだ木の実が

 ジャムをこさえたら 瓶に詰める知恵はあるか?


 賢者と愚者はつねに紙一重


 千の夜と 千とひとつの夜明けとを

 くりかえし 朝が(おとず)れたって

 しっぽ西にむけたら つらは東

 そっちむかなきゃ ()はおがめないぜ

 賢者も愚者もひとしく



 薄灯(うすあか)りを頼りに ()いだボートの裏に

 ブジツボ びっしりはりつけては 海を渡る

 ここの水はなんとも おれのくちにあわない

 塩とよりわけて わずかでも雫をえた


 亡者と覇者がときに宿一間(やどひとま)


 千の昼と 千とひとつの夜更(よふ)けとを

 費やして もしたどり着けるなら

 足を地へとつけてさ つらは空へ

 どっちむいても 星は見えるだろ

 亡者と覇者をへだてず

 ミミズク派かも。

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― 新着の感想 ―
[一言]  傍から見て愚かしいと思われそうなことでも、やりたいことは気にせずやり抜く。  そんな探求者のような賢者像。  道を極めるには過程でも成果でも、人の目を気にしていてはだめなんでしょうね。
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