千とひとつの夜明けと夜更け
フクロウ可愛い。
月灯りが頼りの 森に鳴く梟へと
ほほうと あいづち深くうって それじゃどうも
棲みついたうろには ためこんだ木の実が
ジャムをこさえたら 瓶に詰める知恵はあるか?
賢者と愚者はつねに紙一重
千の夜と 千とひとつの夜明けとを
くりかえし 朝が訪れたって
しっぽ西にむけたら つらは東
そっちむかなきゃ 陽はおがめないぜ
賢者も愚者もひとしく
薄灯りを頼りに 漕いだボートの裏に
ブジツボ びっしりはりつけては 海を渡る
ここの水はなんとも おれのくちにあわない
塩とよりわけて わずかでも雫をえた
亡者と覇者がときに宿一間
千の昼と 千とひとつの夜更けとを
費やして もしたどり着けるなら
足を地へとつけてさ つらは空へ
どっちむいても 星は見えるだろ
亡者と覇者をへだてず
ミミズク派かも。