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 ☆世界について

 大概の人間が魔法をつかえる、魔物がうろうろしている世界。


 はじめは荒涼とした世界だったが、今では「開拓者」と呼ばれる神さまがやってきて、開拓した。

 開拓者は「よそ」から色々な神さまをつれてきて、動植物を持ち込んだ。

 この世界へ入植した理由は、「開拓者がもと居た世界がだめになったから」。その際、そちらの世界から人間達を避難させ、つれてきている。


 神さま達は、環境的に厳しい場所であったこちらの世界へ適応できるように、人間や動植物を調整した。

 その結果、人間は大概が魔法をつかえるようになり、特殊能力を持ち、「職業」を選んでその職業による加護を得られるようになった。

 なかには神さまと同じ「ーー者」という特殊能力を持った人間まで居る。


 今現在は、御山(おんやま)を中心とした地域は豊かだが、そこから離れる程に環境が厳しくなる。

 また、東はほとんどが荒れ地と呼ばれる沙漠であり、危険な魔物がうろうろしていて、誰もそれ以上東へ行ったことはない。






 「還元」という、モノを「素」にして世界へという特殊な能力がある。還元では貴金属や宝石が簡単に手にはいる。

 その為、貴金属、宝石の価値が軒並み低く、高級なのは還元で手にはいりにくく、なかなか鉱脈が見付からない銀くらいで、4g程度の重さの銀が銀貨として扱われている。






 ☆国、地域について


 かつてはひとつの国しかなかった。

 魔王が暴れた後、魔力偏重の制度がとられ、魔力の低い人間が差別された。更に、魔力の乏しい人間達が南(現在のロア連邦)への無理な侵攻をさせられ、その侵攻で甚大な被害を出し、結果として武装蜂起。

 それに乗じて、神聖領だった今の神聖公国もあっさり独立する。




 今は大きく三国に分裂(小国もある)。

 加えて中立地点の裾野と、最高学府で不可侵の御山(おんやま)がある。貨幣はそのまま、昔と同じように小粒の銀などをつかっている。

 今でも、魔力が高い人間のほうが威張れる傾向にある。




 シアイル帝国

 北の帝国。トップは皇帝。

 権威主義。学問や魔法、序列や生まれを重んじる。

 貴族階級があるが、かなり流動的。

 ディファーズとはいがみあいつつもお互いを認めているので、ディファーズの上流階級の位を軽く扱ったりはしない。


 ディファーズ神聖公国

 西の国。トップは神聖公。

 信仰を大事にしている。

 「貴族」は居ないが、枢機卿や司教などがほぼ世襲制の為、上流階級は家名とか家格を気にする。

 シアイルとはいがみあいつつも、シアイル人の階級や家柄などは認めている。


 ロア連邦共和国

 南の国。民主主義国家。

 リベラル。先住民には魔力が低いひとが多い。

 入植してきたひと達(もともと、侵攻してきたひと達。途中で先住民と手を組んで反乱を起こした)が貴族階級を持ち込んだが、今は全土では力はなく、地方の領主が貴族であることがあるくらい(その地域でしか肩書は通用しない)。名前や呼びかけかたに名残がある。


 裾野

 世界の中央辺りにある。中東っぽい。はちみつまみれの膵臓を傷めそうな固めのケーキをお祝いで食べる。

 御山に庇護されており、どこの国からも侵略されていない。


 御山(おんやま)

 許可が下りないとはいれない最高学府。

 攻撃してきたら300%くらいの仕返しをすることでおなじみ。

 もともと、この世界で一番偉い神さまが最初に降り立ったところということで、どの国もどの権力者も御山(おんやま)をほしがっている。




 ☆悪しき魂について


 悪しき魂の人間はそれが判明次第退治される。





 ☆善なる魂について


 人々から尊敬される。






 ☆習慣


 多かれ少なかれ信仰心を持っているひとがほとんど(天罰などがリアルに存在する為)で、食前にはかならず(長い短いはあるが)お祈りをする。


 裾野

 目が覚めた時、朝七時頃、昼一時頃、夜二十一時頃、寝る前の四回

 もごもごと口のなかでささやくようなお祈りで、お祈り中どうしても会話しないといけない場合は、筆談をする。


 ディファーズ

 朝七時頃、昼一時頃、夜二十一時頃、よなかの四回

 慣れないと毎回一時間程度かかる。茨の冠という、釘(開拓者(後述)のアトリビュート)をあみこんだロザリオのようなものをつかう。


 シアイル

 早朝、朝十時から十一時、昼一時から二時、夜九時頃、よなかの五回

 ディファーズに近いが、茨の冠は用いず、お祈りの時間そのものも短い。また、きちんと五回のお祈りをこなすひとは少ない。

 不本意な物事にまきこまれそうになった時などに熱心にお祈りをはじめるひとが居たら、シアイル人と思って間違いない。


 ロア

 起きた時と寝る前の二回

 そこまで信仰心の篤くないひとが多いので、お祈りの言葉を一回唱えたらお仕舞。中断したら再開しないし、食前のお祈りさえ省略する場合もある。




 歯を美しく保つことが女性らしさの象徴で、髪を長く美しく保ち、着飾ることが男性らしさとみなされている。

 また、結婚適齢期の女性は髪を短くするという古い習慣がある。


 髪が短く着飾っていない男性は「女装」とみなされる。

 反対に、髪の長い着飾った女性は「男装」とみなされる。

 ディファーズで異性装をしている場合、交渉ごとは目標値に+1、買いものはすべての店で入店時に運判定をし、失敗したら入店を拒まれる。




 ☆神さま


 この世界には複数の神が存在し、名前を呼ぶことが不敬とされていて、「ーー者」と呼ばれて信仰されている。

 その一部を紹介する。


 通称 (アトリビュート)

 備考




 開拓者(釘)

 この世界を開拓した神さま。「よそ」(異世界)からひとや神さまをつれてくる、人間に魔力をさずける、還元を行うなどの力で、この世界を人間が住めるように整備した。

 神さまのなかで一番大きく扱われている。特にディファーズでは、開拓者を第一に据えてすべての物事がまわっている。

 また、人間に対して幾つか「禁忌」を設定しており、それを犯した人間を罰する。開拓者が天罰をくだすことはめずらしくなく、怪我をする程度から命を失うまで様々。


 傍観者(帽子、鞄など)

 物事を記録する立場の神さまらしい。


 裁定者(槍、冠、羽根飾り、金の髪など)

 すべての物事を知っている神さま。裁判のようなものをはじめて行ったという。


 智慧者(目など)

 賢い神さま。みききしたことは忘れず、人間を助けてくれていた。ただし、よく呪いをかける。


 疎蕩者

 性愛や生殖に関する神さまで、シアイルのごくせまい地域と、裾野でしか神さまと認められていない。その所為か、疎蕩者を篤く信仰している人間は少ない。


 表象者(花など)

 物づくりの神さま。つくるものは道具やなにかにおさまらず、植物や動物そのものでもつくれたという。

 ただし、それ以外の大部分でいい加減な性格かつおそろしく性善説を信じており、人間に騙されて詐欺の片棒を担ぐエピソード多数。


 実存者(小さいぼたん)

 存在に関わる神さま。

 この神さまが、人間がこの世界で「きちんと」存在する為に、今も絶えず尽力しているという。

 開拓者に次いで人気だが、実存者にきらわれたら存在そのものが消える可能性もあると考えられていて、願かけをする人間は少ない。


 農芸者(酒など)

 農業、一次産業、食品加工などを守護する神さま。小柄で飲み食いが好きだといわれている。

 また、神さまのなかで一番おおらかで穏やかともいわれ、天罰をくだすことはめったにない。

 開拓者が禁じた酒を造っているが、開拓者に咎められたというエピソードはなく、それが酒のみ達のよりどころとなっている。

 農家、酒蔵では実存者よりも人気。


 魔術者(太陽など)

 人間に魔法を教えた。

 魔力そのものを与えたのは開拓者だが、魔法をきちんと教える為に開拓者がよそから招聘したという経緯がある。

 明確な目的を持って開拓者がリクルートしてきた神さまが少ないからか、「魔術者の恩恵をうけている」といわれる生まれつき魔法を沢山つかえる人間は、なんだか偉そうにすることが多い。

 魔法を研究している人間、魔力を高めたいと思っている人間には人気が高い。


 修復者(針箱、針など)

 幸運を司る神さま。また、すべてのものを修復・修繕するという。

 その加護は、女性ならば歯、男性ならば髪に宿るといわれ、その為この世界では女性は歯を、男性は髪を特に大事にする。


 実見者(湖、手水鉢、金属など)

 すべてのものを見る神さま。湖や鏡がものをうつすのも実見者の力だとされている。

 人間に加護を与えることが多く、人間にとっては修復者の次に身近な存在。






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