サンプルシナリオ 廃墟片付けお手伝い?
推奨プレイ人数 ひとりから三人程度
あなた(あなた達)はある日、レントの喫茶店で覆面の男からこんなことをいわれる。
「父から受け継いだ家が廃墟になってしまいました。どこかに銀貨をためこんでいた筈なのですが、見付からなくて困っています。それさえ見付かれば還元してもらえるのに……一緒に片付けをしてくれないでしょうか? もし、銀貨が見付かったら、半分さしあげましょう」
あなた(あなた達)は承諾した。
覆面の男はあなた(あなた達)を案内し、レント内の廃墟につれていく。
2サイクル、銀貨をさがそう。この間エネミーは出現せず、毎サイクル1D6枚の銀貨を発見する。
2サイクル後、あなた(あなた達)は錠のかかった扉を発見する。
・どうせ還元予定の家だ。扉を壊しても問題ないだろう。破ろう。
・覆面の男はこの邸の所有者。鍵を持っている筈だ。彼を呼ぼう。
「破ろう」を選んだ場合
代表者が体力判定をし、成功すると扉は破れる。
三回挑戦すると、すべて失敗でも扉はそれまでの蓄積ダメージで破れる。
扉の向こうには、蜘蛛の巣だらけの締め切られた部屋があった。あなた(あなた達)は窓を開け、空気をいれかえる。
すると、窓際に鍵が落ちていることに気付く。あなた(あなた達)はそれを拾う。
「大きな音がしましたが、なにかあったんですか? あんまり音をたてないでもらいたいんですが」
覆面の男がやってきた。あなた(あなた達)は
・鍵を渡す。
・音をたてるなだって? なんだか怪しい気がしてきた。鍵は渡さない。
「彼を呼ぼう」を選んだ場合
「おお、こんなところにも部屋が……」
男はぶつぶついいながら解錠しようとするが、鍵があわないようでうまくいかない。
結局、あなた(あなた達)に扉を破ってくれと頼む。代表者が体力判定し、成功したら扉は敗れる。三回チャレンジすると、すべて失敗でもそれまでの蓄積ダメージで扉は破れる。
扉が破られると、男は嬉しそうに頷いた。
「ありがとうございます。いや、助かりました。これはお礼です。ああ、見付けたものはなんでも持って帰ってかまいませんよ」
男は4D6×5の銀貨をあなた(あなた達)におしつけ、いかにもはやく帰ってほしい雰囲気だ。あなた(あなた達)は
・手伝いはお仕舞だ。帰ろう。
・なんだか変な感じがする……帰った振りで、庭に隠れよう。
「鍵を渡す」を選ぶ
男は大喜びで鍵をうけとると、あなた(あなた達)に4D6×10の銀貨を渡して、邸から追い出した。
あなた(あなた達)はなんだか釈然としないものを感じ、庭に這入りこむ。
すると、庭の石像がひとつだけ別の方向を向いていることに気付いた。あなた(あなた達)は協力してそれを動かそうとする。
全員が体力判定し、過半数が成功したら、像はほかのものと同じ向きになる。
すると、なにか重たい音がして、地面の一部が割れた。隠し階段だ。あなた(あなた達)はそこへ這入る。
失敗した場合、「なにをやってる!」と男が走ってきて、あなた(あなた達)は逃げる。1サイクル、それぞれなにもせず、回復もなしでじっとする。
1サイクルかけて、男はひとりで石像を動かした。地面が割れ、隠し階段があらわれる。
「おお、これだ、これだ。ここにわたしのさがしていたものがある。これで、このまちの人間を酷い目にあわせてやれるぞ」
男は笑いながら階段を降りていった。
・まずい。男を追おう!
・やばい。警邏隊を呼ぼう!
「庭に隠れよう」を選ぶ場合
あなた(あなた達)は男に挨拶し、邸を出て、庭に這入りこむ。
すると、庭の石像がひとつだけ別の方向を向いていることに気付いた。あなた(あなた達)は協力してそれを動かそうとする。
全員が体力判定し、過半数が成功したら、像はほかのものと同じ向きになる。
すると、なにか重たい音がして、地面の一部が割れた。隠し階段だ。あなた(あなた達)はそこへ這入る。
失敗した場合、「なにをやってる!」と男が走ってきて、あなた(あなた達)は逃げる。1サイクル、それぞれなにもせず、回復もなしでじっとする。
1サイクルかけて、男はひとりで石像を動かした。地面が割れ、隠し階段があらわれる。
「おお、これだ、これだ。ここにわたしのさがしていたものがある。これで、このまちの人間を酷い目にあわせてやれるぞ」
男は笑いながら階段を降りていった。
・まずい。男を追おう!
・やばい。警邏隊を呼ぼう!
「帰ろう」を選ぶ場合
あなた(あなた達)は男に挨拶し、邸を出た。
それから数日後、男が不法侵入で捕らえられたと知る。あの邸は男のものではなかったのだ。
邸はまだ、還元されずに残っている。
セッション終了。
「鍵を渡さない」を選ぶ場合
あなた(あなた達)はしらばくれるが、男はめざとかった。
「ん? その鍵はなんだ? 寄越せ!」
突如、口調がかわった男から、あなた(あなた達)は逃げる。
だが追いつかれ、戦闘になった。
覆面の男 ランク2 レベル5
HP21 MP235
体力2 魔力4 運1
狂風
帷幄
周章
烙印
清厲
洮汰
このエネミーは癒しの力をひとつ持っている。
このエネミーは駆使できない。
物理与ダメージ3
魔法効果+1
戦闘後、あなた(あなた達)は男を捕縛し、警邏隊に引き渡す。
男は邸の持ち主ではなく、更に悪しき魂や魔王を信仰している危険人物であることがわかった。
あなた(あなた達)は警邏隊から報奨金として4D6×10をもらえる。
セッション終了。
「警邏隊を呼ぼう!」を選ぶ場合
あなた(あなた達)は運判定し、成功したらすぐに警邏隊を呼べる。
伝糸を持っているキャラクターが警邏隊と接触したことがあるなら、判定なしで呼べる。
かけつけた警邏隊は、隠し階段へなだれ込み、男は捕縛された。
男は邸の持ち主ではなく、更に悪しき魂や魔王を信仰している危険人物であることがわかった。
あなた(あなた達)は警邏隊から報奨金として4D6×10をもらえる。
セッション終了。
「追おう!」を選ぶ場合
あなた(あなた達)は隠し階段へ向かう。
運判定をして失敗すると、あなた達は男に発見され、戦闘が始まる。
覆面の男 ランク2 レベル5
HP21 MP235
体力2 魔力4 運1
狂風
帷幄
周章
烙印
清厲
洮汰
このエネミーは癒しの力をひとつ持っている。
このエネミーは駆使できない。
物理与ダメージ3
魔法効果+1
この戦闘は2ターンで強制終了し、男は確実に逃亡する。
あなた(あなた達)は男を更に追う。
男は地下にある、円形のひろい空間に居た。隅にある祭壇のようなものの前で、錠前のついた箱を開けようとしている。
男に鍵を渡していた場合、箱は開く。
「なんだ、これは!」
男の驚愕する声が響いた。あなた(あなた達)はそれを不意打ちし、確実に先制をとれる。男は先程の戦闘の傷をすべて癒している。あなた(あなた達)にはダメージが残ったままだ。
渡していない場合、箱は開かない。
「ちくしょう、鍵がない!」
男の嘆く声が響いた。あなた(あなた達)はそれを不意打ちし、確実に先制をとれる。男は先程の戦闘の傷をすべて癒している。あなた(あなた達)にはダメージが残ったままだ。
男に気付かれずに階段を降りた場合、地下に円形のひろい空間があり、祭壇のようなものが設けられていることにあなた(あなた達)は気付くだろう。
男は祭壇の前にある宝箱を開けようとしている。
男に鍵を渡していた場合、箱は開く。
「なんだ、これは!」
男の驚愕する声が響いた。あなた(あなた達)はそれを不意打ちし、確実に先制をとれる。
鍵を渡していない場合、箱は開かない。
「ちくしょう、鍵がない!」
男の嘆く声が響いた。あなた(あなた達)はそれを不意打ちし、確実に先制をとれる。
男よりも先に階段をおりていた場合、あなた(あなた達)は円形のひろい空間に出る。そこには祭壇のようなものがあり、あなた(あなた達)はその前に宝箱があることに気付く。
そこへ男がやってきた。戦闘になる。この戦闘は確実に相手に先制をとられる。
戦闘終了後、あなた(あなた達)は気を失った男を縛り上げ、宝箱を確認する。あいている場合は中身を見、あいていない場合は鍵をつかって開く。あなた(あなた達)が鍵を持っていなくとも、男を縛り上げる時に鍵が転がり落ちる。
宝箱の中身は、6D6×100の銀貨だった。
目を覚ました男が喚いている。
「ここには悪しき魂を呼び出す為の魔導書があるって聴いていたのに……くそ!」
大きな物音に、近所のひと達が警邏隊を呼んだようだ。
警邏隊がやってきて、男とあなた(あなた達)をまとめて捕縛する。
すぐに誤解は解け、あなた達は解放された。
男は邸の持ち主ではなく、更に悪しき魂や魔王を信仰している危険人物であることがわかった。
あなた(あなた達)は警邏隊から報奨金として4D6×10をもらえる。更に、発見した銀貨の十分の一を、本来の邸の持ち主から贈られる。
セッション終了。




