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はじめに
これは、僕が、高校卒業後、六年間過ごすことになったボロ下宿夕陽荘での日々の記録である。
同時に隣人である『ヤマダ君』に引っ張られる形で、色々と体験してしまった奇妙な出来事の備忘録である。
時系列関わりなく、思い出したものを書きたい順に書いていくのでわかりづらいかもしれないが許して欲しい。
今、僕はごく普通の生活を送っている。
だからこそ、思い返せばあの六年間が、夢のような嘘のような日々だったと僕自身思うくらいだ。
それでも良ければ読んで欲しい。誰かに聞いて欲しい。
恐らく、僕の人生で一番騒がしく輝かしがった日々を――――