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隅っこ世界
ぼくの部屋の隅っこには机がある
その机をささえている脚は4本ある
その4本の脚のひとつはぼくの部屋の隅っこにある
ぼくの部屋の隅っこには隅っこにある机の脚のひとつがある
そこには(嘘だけど)小人が住んでいる
ありんこよりもすこしだけおおきい小人が
おおきな柱に隠れるようにして息をひそめている
ぼくはその小人に気づかれないように小人を観察して日記をつける
今日の小人は朝のうちに2番目の脚に移動してから夕方には隅っこの脚に帰った。
このように
でもぜんぶ嘘だから小人はいない
でもほんとうはいるのかもしれない
小人はぼくに気づかれないようにぼくを観察して日記をつけているのかもしれない
今日も巨人はおおきい。