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Distance  作者: Name:α
【Chapter 1】世界の記憶
5/7

EP5 β-a01

2032/05/01


俺は死を覚悟した。

償いの日は近い。

…禁忌を犯した罪人として。

だから俺は日記を残そうと思う。

せめてここで生きていたということを記したいのだ。


「聞こえるかヴォル。」

「聞こえるっスよ。なにかあったんスか?」

「いや、なんでもない。呼んでみただけだ。」

「大事な用以外は声かけないでほしいっス。感覚の共有は結構消耗するんスから。」



俺には猪野やヴォルのような優れたものを持っていない。

だが、今はヴォルの能力(ちから)を利用して心の声で会話をしている。

能力というのは少し違うな、だがそれに近いものを持っている。


優れた能力を持ち生まれてくる人がいる、とそう言った噂は絶えないが都市伝説レベルで済まされる。

だが実際に能力を持って生まれてくる人はいる。

それが猪野だ。超能力者と呼んでおこう。

聞こえはいいが、それがいいものなのかと言えばそれは違うな。

超能力者は短命と言われている。

例外もあるようだが。


ヴォルの場合は超能力者の括りで片付けられるようなものではないと俺は思っている。

聞こえるものの範囲が異常すぎる。

その上能力の解放をした時の音の情報量は到底処理しきれないものだろう。

奴のことは昔から知っているが俺にも分からないことが多い。


「お兄ちゃん、さっきからずっと黙り込んでるけど疲れちゃった?」

「あ、あぁ…流石にこの距離歩くと疲れるなぁ。蓮は大丈夫か?」

「僕は大丈夫だよ。」

「蓮、玲、少し休憩しようか。まだまだ先は長いし。」


そして今回俺らがなぜここまで神経質になっているのか。

それは蓮の存在だ。

連れてくる予定はなかったのだが、珍しく蓮が外に出る気になっていた。

可愛い弟の頼みを断るなんて兄として許せないからな。

……うるせぇブラコンで悪かったな。


蓮には過去の記憶がない。

だがヴォルと同じように能力に近いものを持っている。

そして俺らと同じ禁忌を犯した罪人…。

そしてそれは最も深い罪であると俺は思う。

罪人として俺らは奴らに狙われている。

蓮だけは絶対に守らなくてはならないのだ。

ブラコンだからってわけじゃないぞ?

俺じゃうまく言葉にできないのがとても悔しい。


じゃあなぜ街は安心できるのかという疑問を抱くと思う。

それは────。


「ジェイドさん聞こえるっスか?」

「あぁ、聞こえる。」

「なんか妙っスよ。」

「それはどういう意味だ?」

「説明するのが難しいんスけど、とにかく早めに蓮先輩を安全なところに連れて行って欲しいっス。」

「わかった、後で合流しよう。」



この時はまだ甘く見ていた。

だが…。


俺は死を覚悟した。

後戻りのできないところまで来てしまったのだ。

登場人物の紹介です。

その他能力等を追加します


名前:Volg Glifford

生年月日:???

身長:186cm

年齢:15歳(?)

趣味:ゲーム(?)

【その他】

???の加護

Status Rise



名前:夜咲(よざき) (れい)

生年月日:???

身長:178cm

年齢:17歳(?)

趣味:ゲーム、筋トレ

【その他】

竜魂-破滅の王



名前:猪野(いの) 優翔(ゆうと)

生年月日:2014年4月21日

身長:176cm

年齢:18歳

趣味:バスケ、ゲーム

【その他】

Status Rise

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