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✧ 詩 ✧  孤独・夢・希望

あるものと ないものと

土と

草と

石ころと

トカゲと

青々とした水田と

こんもりした丘と

湿度の高い空気と

朽ち果てた土壁の家と

1300年前の寺院の跡と

白い蓮の花が咲くため池と

梅雨空にぽっかり開いた青い空と

青空の映った水溜まり

草いきれと土の香り

控え目な虫の声

古い一本道

そして私


ここにあるのは それだけ



シトラスの香水や

さざめくおしゃべりや

トゥールビヨンの腕時計や

妖艶な丸みを帯びたオープンカーや

キラキラと七色に輝くショーウインドウや

しなやかな体に流行の衣服を巻いた美しい男女や

カフェに行けば400円で買える手軽な笑顔と明るい音楽もない


都市のフェロモンに迷走した日々は ここにはない


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― 新着の感想 ―
[一言] 主人公はきっと「ここ」での暮らしに満足しているのだと思います。「都会」での虚飾と喧騒に疲れ、失望し、故郷へと帰ってきた …というシチュエーションを想像してしまいました。 蛇足ながら、「400…
[良い点] 無常観がありつつも、残り続ける物。 それに相対する都会の、過ぎ去るモノ達。 その対比が素敵です。 あと言葉選びが素晴らしい。 [一言] 物語ももちろん素敵なのですが、言葉選びの凝り方がいい…
2017/07/12 22:20 退会済み
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