表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
そこにいて  作者: 河岸ミント
6/19

驚いたことに、彼女のギターは力強いというか…エッジのたった、尖った音だった。

正直、俺より上手かった。

見た目の可愛いというか、ちっちゃい感、との差が凄かった。

俺は憧れと嫉妬を同時にあじわっていた。

彼女が動きを止めた。

ギターから最後の音が…流れた。

そして、また店内は静かになる。

何もなかったかのように…

「歌って…欲しいんだけど…」

小さな声が、俺の耳に届いた。

俺は黙った。

突然の衝撃と、あの日の記憶が頭の中で混じり在って、声が出なくなっていた。

「私の憧れだったんだ…今、私がギター弾けるのも、アイドルになれたのも、全部、貴方の居たあのバンドのお陰なの…迷惑かもしれないけど、歌聞かせて、お願いします」

俺に向かって、深々と頭を下げてくる、元アイドルでギターの上手な舞桜…

「俺は……うた…えないよ、もうスパイラルのメンバーじゃないし、あいつらに悪いよ…」

「スパイラル…じゃなくタクミ…の歌が聞きたいのに…」

「…ごめん、俺、バンド辞めたし、…」

「歌いたくないの何となく、解る気がする…でも」

「俺帰るわ」

「待って…」

俺は立ち上がり店の外に出ようとした。

「私からもお願いします」

ママが出口の前に立ち俺に頭を下げた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ