新しい世界へ。
(和)「o2さん、今までどうもお世話になりました。チュートリアルと言いながら、途中止めもせずほぼチートと呼べるまでお付き合いいただき本当にありがとうございましたm(__)m」
(o2)「いやいや、こちらも楽しかったですよ。」
「今までの方はさっさと行ってしまわれましたから。」
「こちらで過ごす間も色々と質問に答えていただき助かりました。」
「これからの対応の参考にさせていただきますm(__)m」
別れは嫌いだ。
特に二度と会えなくなる別れは。
なんと言っていいか分からなくなる。
思いを伝えたいがどう言葉にしたらいいのかわからない。
どんな言葉にしても、自分の口からでるそれは軽く感じてしまう。
そう思い、ただうつむいている。すると・・・
(o2)「ありがとうございます。大丈夫、別れを惜しんでくれていることはちゃんと伝わっていますよ。」と微笑んで言ってくれた。
どうして、オレは何も言葉にしなかった。ただうつむいて目も会わせないようにしていただけだ。
(和)「なんで・・・」
(o2)「・・・スキル【意志疎通】のお陰ですね。」
「あのスキルは、本来言葉の通じないモノとのコミュニケーションのためにあるのです。」
「そのため・・・自分の気持ちを言葉にしなくても相手に伝えられるのですね。」
そんなことが出来るんだ、それなら変な誤解をされずにすむのかな?自分の口から出る言葉に自信が持てない自分も助かるってものだ。
(和)「そうなんだ、気持ちが伝わって良かったんだか悪かったんだか。」「ちょっと恥ずかしいね。」と苦笑いした。
(o2)「色々なスキルがカンストしたことで、チートと呼ばれるような存在に近くなっています。」
「力をもってやりたい放題することも出来るでしょうが、あなたはきっとしないのでしょうね。」
「意図して武術系のスキルを上級者辺りで止めていたのは知っています。しかし、上級者も居ないわけではないですが数は少ないです。あまり目立ちたくないのなら、やり過ぎには注意してください。」
(和)「ありがとうございますm(__)m」
「まわりに驚かれないように、充分に注意して力は使おうと思います。」
「それと、隠蔽でスキルを隠して違うスキルに見えるようにしていきます。」
○スキル
武術系
・体術:レベル5
・槍術:レベル6
・杖術:レベル3
補助系
・気配感知:レベル6
・魔力感知:レベル6
・魔力操作:レベル3
・集中:レベル7
・観察眼:レベル8
・テイム:レベル1
生産系
・調理:レベル5
・木工:レベル5
・鍛治:レベル3
耐性系
・睡眠耐性:レベル5
・毒耐性:レベル3
・麻痺耐性:レベル3
魔法系
・水魔法:レベル3
・風魔法:レベル4
・空間魔法:レベル3
こんな感じでいいかな?あまり低すぎても『なめられて』絡まれやすいし、高すぎると『警戒されて』命を狙われるかもしれないし。
(和)「実際、自分はまだモンスターや動物とちゃんと戦ったことが有るわけではありません。」
「なので、向こうについたら少し実戦をやろうと思います。」
「町に向かう途中で襲われたら狩っていく感じですかね?」
(o2)「大丈夫だとは思いますが、くれぐれも気をつけてください。」
「あなたが楽しく過ごせるように願っています。」
(和)「ありがとうございます。報告はメニューの方から上げますので、よろしくお願いします。」
(o2)「報告はあまり気にしすぎなくてもいいですよ。」
「落ち着いたらでいいので、まずは生活の目処をたててください。」
「一度でも送ってもらえれば、こちらとしては最低限約束は果たしてくれたととりますから・・・。」
「では、転生を開始します。」
まわりが薄暗くなり、さっきまでの部屋はなくなり光の輪が幾重にも続いて落ちて来た。
(o2)「転生先世界は【カームノンセ】、【本人年齢18歳の頃】【形態、種族:人間】出現場所は【センタイクトの北西海岸線:砂丘地帯】に転生します。」
「あぁそれと、安心してください。転生するにあたって、言語の読み書き聞き取りができるように【言語翻訳】というスキルを皆さんにお渡ししています。」
「何を言っているか、何が書いてあるか、自然と分かりますから。」
(和)「何から何まで本当にありがとうございました。」
「では、行ってまいります。」と深々と頭を下げた。
そうして、自分は新しい世界に出発した。
新しい世界ではのんびりと過ごそう。生前のような1日仕事と家の行き帰りで終わるような人生ではなく、色々な人と関わって楽しいことをしながらゆったりしたと時間を過ごせる生活をしよう。
オレはのんびり過ごしたいんだ!
やっと【プロローグ】が終了しました。打ち切りっぽいですがまだ続く予定です。
よろしくお願いします。