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オレはのんびり過ごしたいんだ❗  作者: 空蜘蛛 津凪
プロローグ
6/40

スキルを使ってみよう。


(o2)「今まで何人も転生者を送り出してきましたが、きちんとチュートリアルを受けるかたは初めてですよ。」



(和)「?初めてですよってこれまでの人達はどうしてたんですか?」



(o2)「何故か皆さん『大丈夫、大丈夫!いつもと違う何かを感じればそれが魔力なんでしょ?』『ふっ、異世界へ行って覚醒する我にそんなことは無用!』『力を抜いてゆったりとお湯の中にいる感じで纏えばいいんでしょ』『んなこといいからとっとと異世界へ行かせろや!!(# ゜Д゜)』等々、自信満々に出発されました」



ととってもいい笑顔なのに、よくいう目が笑ってないというヤツ。自分が悪いわけではないが思わず「すいませんでした」m(__)mとその場で頭を下げた。



その後、自分のスキルをステータスで確認しながら穏やかにスキルの確認作業に入る。



まずは【体術】。チュートリアル使用なのか藁巻き?が下からニョキニョキ生えてきた。これにはちょっとびっくりして、大きく距離をとってしまった。恥ずかしい・・・。その後殴る、蹴る、打つ、突くなどイロイロやってみたがいつもと何ら変わった感じはなかった。


補助系の持っているスキルは相手や対象となるモノがないとよくわからないものが多いので(o2)に相談してみた。



「それでしたら転生される世界を模した空間で試されますか?」とあっけらかんと言われた。



そんなことも出来るの!!これなら向こうに行ってすぐさま死亡ってパターンは回避できる♪あれ?でもモンスターとかもそのままいるの?



(和)「出来るならお願いします。質問なんですが、モンスターなどもそのまま存在するんでしょうか?そうすると今の段階で命の危険があるとか?」



(o2)「いやいや、それはないです。」「転生前に消えてしまっては意味がないですから。」「動物やモンスターの反応はそのままですが、こちらに触れることは出来ません。」「例えるならバーチャルリアリティーでしょうか?」



オレが生きてた頃にはまだ一般的には出回ってなかったな。ここで体験できるとは、人生何があるか分からんね~。



(和)「よろしくお願いします。」



ということで、補助系スキルの確認をしよう。森の中に転生の際飛ばされるんだからちょうどいい。



まずは身を隠す【隠密】息を潜めて茂みに隠れてみる。使ってみたがまだよくわからない。



とりあえずこの状態で【気配感知】【聞き耳】を使う。するとまわりにいるだろう動物やモンスターの気配や音がかなりハッキリと感じ取れる。仕事で夜中睡眠中の呼吸確認などより感じ取りやすい。

近くにいた動物(タヌキっぽい)に近寄ってみるもかなり近くに来たと思うけどこちらに気がついた様子がない。折角なので【観察眼】を使ってみたが、名前などは分からなかったが体調や重さがステータス画面のように動物から見えた。さらに見続けているとどっちに動こうとしてるとか、動物のことがなんとなしに分かってきて自分でもビックリした。

そこで【隠密】をやめてみる。すると、こちらを急に振り返り確認すると一目散に自分のいる方とは反対側に走り去って行った。



その様子に唖然としながらも、動物に気が付かれないなんてどんだけスゲーんだよ!?と頭ん中で慌ててるオレと【気配感知】【聞き耳】で今の動きによるモンスターや動物の動きをマップと照らし合わせてる自分がいた。ステータスを見てみると隠密、気配察知、聞き耳の熟練度が上がっていた。さらに【並列思考】が使われていることからさっきのがそうなのかと思う。スキルを使うことで精神力が減っていないことから、このままスキルは使い続けることで熟練度を上げることにした。【隠密】【気配感知】【聞き耳】【観察眼】【並列思考】まわりを観ながらマップを埋めていく。自分が動いた場所がマップに埋められていく様を見てちょっと嬉しかった。ついでにステータスに【隠蔽】をかけるのも忘れない。スキルがバレるとそれだけで命の危険があ理想だし。ヤバイ予想がたてられるのは自分もそれを考えられるからなんだよね。うん、オレはそういう奴だ。忘れないようにしよう。



ある程度まわりのことが分かってきたのでいよいよ魔法系スキルにいこうと思う。かといってなんの知識もないので(o2)に相談しよう。



(o2)「魔法とは、自らの精神力を基に世界の理に働きかけて力を行使することを言います。」「魔法を使用するには、世界に働きかける詠唱とイメージをハッキリと持つことが大切です。」



(和)「詠唱とイメージですか?」「詠唱は必ず声に出さなければいけないのでしょうか?」「イメージと詠唱を全く別のものにしても魔法は発動するのでしょうか?」「詠唱だけ、イメージだけで魔法は使うことが出来ますか?」「精神力を消費しなければ魔法は使用できませんか?」と、話を聞いて疑問に思ったことを片っ端から聞いていく。



(o2)「落ち着いてください。ちゃんとお答えしますから」


「まず、詠唱は必ず声に出さなくても発動します。」


「イメージと詠唱を全く別のものにしても発動はしません。火のイメージを持って、水の詠唱をしても無理ということです。」


「詠唱だけでの発動は無理です。しかし、イメージだけの発動は可能です。しかし通常よりも威力が低かったり、余計に精神力を消費すると言われています。」


「精神力は消費しなければ、魔法は発動しません。しかし逆にいえば、例え消費する精神力が1であっても、魔法は発動するということです。」



ということは、魔法はイメージがとても重要ということだろう。そして、消費精神力に対する効率もイロイロ出来そうな気がする。



(和)「ありがとうございました。早速試してみたいと思うのですが、決められた詠唱などあるのでしょうか?」



(o2)「詠唱は個人によって変えることも出来ます。」「一応、カームノンセで使われる水魔法の詠唱は『我、自らの力を糧とし、世界より水の理を借り受けん。ウォーターボール』などといった感じでしょうか。」



・・・・・恥ずかしい・・・どこの中二病ですか!?これを皆さまやっておられると!?orzの姿勢でうちひしがれていると



(o2)「まずは使ってみることが大事ですね。」「今まで魔法のない世界に居られたのですから。」「徐々にどうにかしていけばいと思いますよ。」と慰めてくれる。



よし、やってやる!やってやるよ!!なにがなんでも無詠唱で発動できるまで鍛えてやる!


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