転生先を決めよう
(和)「?タブレットですか?」
黒い長方形の板状のものを渡された。裏・表・縁をよく見てさわっても見る。でも電源スイッチが見当たらない。
(o2)「ええ、そのようなものです。転生される方がもっとも扱いやすい形になっています。」「では、これより異世界転生についての説明を始めさせていただきます。」
そう言うとタブレットが反応し画面が出てきた。似てはいても厳密には違うようだ。画面から目線をo2の方へ戻す。
(和)「よろしくお願いしますm(__)m」
(o2)「異世界と言っても多種多様存在します。」
「科学文明の発達した世界、超能力のある世界、剣と魔法の世界、」
「人間のいない世界、モンスターが存在する世界、巨大ロボットが飛び交う世界」
「世界大戦真っ只中の世界、永遠の平和の中にある世界、生まれたばかりの世界」
(和)「あー、そうですよね。ファンタジーにSF、原始的な世界に終末に向かう世界など・・・ね」
タブレットを見てみるとすごい小さな字でそれぞれの世界の名前が「終わりなんてあるの?」っという感じで画面一杯にところせましと並べられていた。
かなりの速度でスクロールしているが、いっこうに止まる様子がない。ひきつった顔をしていると
(o2)「ご希望の世界はございますか?キーワードを入力しての検索も可能です。」と苦笑いしながら教えてくれた。
(和)「良かった、最初から一つずつ開いて確認しないといけないのかと思いましたよ。」
早速キーワードを入力していく。【人間型種族あり】【スキル】【モンスター】【テイマー】【空間魔法あり】【ステータス】【文明レベル:未開の地あり】で検索っと・・・該当あり、【世界名:カームノンセ】
(o2)「やはり日本の方はファンタジーかSFになりますね。」
前の人達もそうだったのか、疲れたような顔をしている。多分かなりはしゃいだりなどしたんだろうか?
(和)「やっぱり憧れがありますからね~♪剣と魔法、スキル、ステータス、ゲームのような世界!!某狩りゲームや有名RPGとかは一通り押さえてはいましたから♪」
懐かしいなー、その為に勉強も仕事もミスして余計な時間使わないようにかなり集中したなー。と自分の世界に入っていると
(o2)「今までの方もそのようなことを仰ってましたよ。えーえーそれはそれは熱く、暑く、暑苦しいほどに長々と語っていらっしゃいましたとも。それも大多数の方が。」とピリピリした感じで俯いている。
うん、かなり重度の方々がそれなりの数いたようです。これはサクサクと次言った方が良さそうですね。
(和)「それはお忙しいのに失礼しました。では世界も決まりましたので次の工程に進みませんか?」と声をかける。
(o2)「すいません、気を使わせてしまって。【カームノンセ】でよろしいですか?それでしたら次はスキルについて話をしていきましょう。」と次の説明を始めるようだ。