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第三話⚫未知との遭遇
翌日
俺はご飯を求めて旅に出たのは良いが、困り果てていた見渡す限りの木、木、木 他には何も無い方向も分からなくなっていた。
加えて空腹を少し感じ始めていた、このまま空腹が続けばどうなるのか、、、
「死にたくない」
純粋な恐怖である。既に一度人間として死んでいるのだ、たかが空腹と侮る事など出来ない。
そんなことを考えているとガサガサ、ガサガサ此方に何か向かってくる音が聞こえた。
俺は急いで木に登る、登ると言うよりは這う方が正しいかもしれない。
ナメクジのようにほぼ垂直な木を登って行く。
木の上に着いたと同時にソイツは現れた。
人型の二足歩行、大きさは一メートル有るかと言ったところ。粗末な腰布を着た、木の棍棒を持つ緑色のモンスター。
流石の俺でも分かったコイツの名は
「ゴブリン」
スライムに並ぶ最弱モンスターの一体である。
スライムの現在の特徴
・消化液(酸性)
・体の粘りけの調節(これにより垂直な壁などを登
れる)
・大きさ約三十センチ
・人の捕食による知能レベル上昇
・人の捕食による微量の魔力取得