表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

短編小説

授業中の落書きについて

作者: うわの空

 学生時代、皆さまはノートや教科書に落書きをしていた(している)だろうか。


 うわの空はしていた。


 しかも、落書きしているノートをそのまま提出していた。

 白目を剥いてるアンパンマ●の絵を消さずに、そのまま提出したことも普通にある。

 ちなみにそのノートを点検した現代文の先生からは、

『こんなの描かずに勉強しなよ~』

 という素晴らしい突っ込みコメントを頂いた。


 英語の先生からは、『俺にもポスター描いてよ』というコメントを頂いたこともあったりする。


 今思えば、心の広い先生方だったのだと思う。

 ちなみにアンパ●マンの絵を描いて提出したのは、高校生の時である。

 英語の先生にポスター描いてと言われたのも、高校時代である。

 よく怒られなかったなあ、と思う。


 

 一応言っておくが、私は至極真面目な生徒であった。

 授業中の落書きと妄想率が、人よりも高かっただけで。

 それからちょっと居眠りも多かった気がするが、出来る限り起きようとはしていたのだ。

 黒板の方を見たまま白目を剥いて寝てしまい、目が覚めたら、ぎょっとした顔でこちらを見ている先生と目が合った! なんてのはいい思い出である。

 ちなみに、そんな私は(一応)女である。



 話を戻そう。落書きの話だ。



 教師が授業中にポロっと言った、どうでもいいこともメモしていた。

 授業中に教師が言ったことをメモする。ということは、話をちゃんと聴いているということだ。

 と言いたいところが、はっきり言って授業内容は聞いておらず、『先生がどうでもいいことを話す瞬間』だけきちんとしていたと言った方が正しい。


 今、手元に高校時代の日本史のノートがある。そこに、こんなメモが残されていた。


『~熟れた果実~

 先生が子供のころ町中で見かけたポ●ノ映画のポスターの題だとか』


 何メモってんだよって感じだが、その前に日本史教師がなんでこんな発言をしたのかはまったくもって覚えていないのだが、このメモの下にその発言をした日本史教師(男)の字でこう書き足されている。


『うん、見たかったナァ』


 先生何をコメントしちゃってるんですか!!

 お前は何をメモしてるんだよとかそういう突っ込みは一切なしですか!?

 先生がそんなノリノリコメントをくれるから、うわの空が調子に乗ってまた色んな落書きをしちゃうんですよ!!

 

 ちなみにこの日本史教師のノリは素晴らしく、

『なんで有名人(歴史の重要人物)ってヒゲの形がおかしいんだ。』

 という私の疑問落書きに、

『ヒゲで個性を表現してる?』

 と真剣に回答してくださったのも同じ先生である。



 ということで、ノートの落書きは先生たちとコミュニケーションをとれる、素敵なものだと思う。

 しかしこのエッセイはやはり、こう締めくくっておくべきだろう。



 ノートの落書きは消してから提出しようぜ!!

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 僕もノートの落書きは殆ど消してなかったですが、高校に行くために、今は頑張って全教科の全ページの落書きを消しゴムのカスでいっぱいにしています!! うわの空さんの作品面白くて、大好きです!! …
2011/08/31 17:49 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ