コラ起きろ
なんであれ仕事をし、7日目を聖なる日とするのは良い。だが、6日のあいだが酷すぎる。
なかなか起きない、起こしても起きない、ギリギリで部屋から出てくる、ドタバタ準備する、魚をとった猫を追い回しながら金切り声をあげる、猫から取り返した朝食をとる、そこら中食べかすを散らかす、食器を片付けない、片付けをお願いしたら恐ろしい顔で睨む、その顔を洗わない、そのままに会社に行くのかあ。
なんとか言い含めて、食べ物で汚れ肌けたままのネグリジェを脱いでもらう。露わな上半身をなんとか清め、下着類やらブラウスやらを着せる。
これらを着せるのは大変。どこの穴に右脚若しくは左脚を入れさせるのか、下着を一目見ただけではなかなかわからない。履かせてみたら、裏表だったこともあるし、左足を差し入れるところが胴回りへハマってしまったこともある。いずれの場合も後から怒鳴られる。
この前、そんな俺の作業合理化のために、下着類の前後ろに彼女の名前を描いておいたら、帰宅した彼女に怒鳴られ、スプーンとお皿を投げてきた。たまたま鍋を持っていたから、かぶって事なきを得た。それ以来、着せる作業はより大変になった。
せっかく着せたはずのブラウスなのだが、下から三番めまでのボタンを外して、下から三番めのボタンを一番下のホールに、し一番下のボタンを下から三番めのホールに、最後に下から二番めのボタンを下から二番めのホールに入れ、ブラウスの裾をスラックスに入れ込んだ。なんでも、それがカッコよく見せるのだという。そんなおしゃれな心があるのか?
とにかく、なんとか会社へ行ってくれた。