第一章:大地が揺れる2
早いものでもう9話ですねぇ。バスに揺られながら書きましたw
それではどうぞ!行ってらっしゃいませ!
認可を得てから3日後、新撰組副長の土方歳三を総大将とする討伐隊約485名が渋川村を目指して進軍していた。進むたびに鎖帷子がチャラチャラというような独特な音が鳴る。此度の討伐隊は進軍の早さを重視し、騎兵を多く採用しているため進軍する音は騒がしく、地面を疾走する485頭の馬が地を蹴る振動は少し先の人々に届いては道を開けさせる。
「このまま調子であれば早めに渋川村に着くな…」と土方は独り言を零した。
討伐隊の進軍経路は、まず江戸から出て下諏訪まで甲州街道を通って渋川村がある諏訪盆地を目指し、途中で諏訪盆地南側と諏訪盆地東側に分かれて布陣する予定であった。
諏訪盆地とは信濃国(現在の長野県)中部の盆地で、盆地の周囲の山は、標高1000~2000mである。さらに、南側にしか山を避けて通れるルートがないため、山を登れないと攻めいるのは難しいが、山を占領してしまえば逆に逃げ込む場所がないため追い詰められることとなる。そして、諏訪盆地は中央に周囲15.9kmの湖が鎮座している。
一方その頃渋川村ではこんな話が二人の間でされた。
「諏訪湖の向こう側の征服?」
「あぁ、そうだ」
義民党党首である藤田と忍小隊隊長の須藤は腕を組んで諏訪湖の向こうを見つめながら諏訪盆地全体についての話をしていた。
「渋川村はな、諏訪湖から南全体を領有しているんだよ」
「領有?そもそも領地なんて藩のものじゃないんですか?」
「あぁ、だから藩から奪ったんだ。たしか、11年前か。諏訪藩と戦をして領有を認めさせたんだ」
「なるほど」
「そして、もし俺たちが新撰組と戦うってなったら諏訪藩は領地を奪い返しに来るだろう。それによって、俺たちは諏訪湖より奥には撤退できないから二手から迫られたら挟み撃ちだし、何より諏訪湖を防御に使えない」
「だから諏訪湖から北側も占領して挟み撃ちを回避しつつ防御力も上げるということですか…」
「その通りだ」
藤田の意見は真っ当なものである。だが、須藤は引っかかっていた。だからこそ問いたくなった。
「でも、諏訪藩と新撰組両方を相手取ることなんて出来るのでしょうか……」
この問いに少し間を置いて、目を少し細めながら藤田は口を開いた。
「大丈夫だ。諏訪藩の軍は、俺たちとの戦で北側を守りきるほどの力を残しちゃいない。すぐにでも攻め落とせるさ」
「なるほど……」
少し不安な部分がありながらも、筋は通っていた 。
「さてと、取り敢えず北側を攻め落とすために軍議を開かないとな」
そう言って藤田は踵を返し、須藤はそれに続いた。
※この作品はフィクションです。実在の人物、名称、団体等とは関係ありません。
おかえりなさい!
どうでしたかね? 僕は基本締切ないとまぢで書かないので次からは締切を設けましょうかね〜




