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序章:渋川村事件 その2

今日の分は更新できそうです!よかったぁ!では六話目ですね!いってらっしゃいませ!

 「昨日はひどい雨だったのぅ」

 「全くその通りじゃ」


 昨日の嵐に巻き込まれた一団が村に入り、馬から降りた。


 「ここが犬叉村か・・・。さっさと須藤を探すぞ」

 「うっす」

 「はい」

 「さっさと探しちゃいましょうか」


 四人の一団が須藤を探すために散開した。それがすべての始まりだった。


 「こんな広い村だったかなぁ?犬叉って・・・」


 一人があまりの広さと人の多さに困惑していた。あまりにも人が多いため一度人に聞くことにした。


 「すみませんが、ここ最近で須藤という名前にご存じないですか?」

 「おぉ、それなら知っとるぞ」

 「ほんとですか! その男の在処って知ってたり・・・? 」

 「もちろん、もちろん。案内するぞ」


 幸運だと、この新選組の隊士は大いに心で喜んでついて行った。歩いていく方角は中心から離れていき、少し不気味に思いながらもこの隊士は新選組で刀の扱いには慣れていると慢心していた。それが過ちであった。


 「ここは・・・? 」

 「ほれ、あの奥に居るじゃろ? 」

 「え、どれだ・・・? 」

 「そこじゃよ、そぉこぉお! 」

 「は・・・。あ? 」

 

 村民は腰に下げていた鎌で隊士の胴体に大きく、深い、袈裟斬りをすることに成功した。この傷から腸などの臓物がボロボロと零れ落ち、うつ伏せに倒れ込んで数分後には血液とともにその命を吐き出した。これによって、渋川村事件が発生する。


 「さぁ、あとは三人か。他の奴らも頑張ってくれよ? 」



 「おっかしいなぁ。全く須藤が見つからないぞ・・・」


 これもまた違う隊士が村の中央でキョロキョロとして目立ちに目立っていた。


 「そこの兄ちゃん、なんか探しもんかい? 」

 「えぇ、須藤という男を探しておりまして」

 「須藤さんかい? 俺ぁ知ってるぞ」

 「本当か?! 案内してくれ! 」

 「おうよ! 」


 そしてこの隊士も刀があることによる慢心がひどい一人であった。なんの疑いもなく、のほほんとしている。いざとなれば刀を抜けばいいという甘い考えが見てわかる程だった。そして、少し中心から離れた家に入った。


 「須藤さんー?? 入るぞー! 」

 「お邪魔しますー」

 「いねぇな、地下かな? 」


 ドコドコとその隊士は走って地下を発見し、入っていった。ここまで予定通り行くのかと不安になるほど綺麗にハマった。


 「ちぇ、いねぇかよ! さっさと戻ってこいよなぁ」


 壁を蹴り、そう悪態をつき振り返った瞬間には眼前に刀の刃が迫っており、引き抜こうと柄を握ったときには遅かった。まっすぐ振り下ろされた刀は胴を縦に切り裂いた。すぐに仰向けに倒れたため、臓物は零れず、すぐには死ねなかったものの、やはり臓物が深く傷がついている以上は命を零すことになる。


 「須藤、あいつどこに居やがるんだ・・・! それにあいつ等もいねぇ」

 「そこの兄ちゃんどうしたんだ? 人探しか? 」

 「あぁ、須藤という男を知らないか? 」

 「おぉ須藤さんならこっちだ」


 歩いてちょっとして、倉庫に来た。この隊士は怪しいと思い警戒しつつ着いていき、隊士は刀を抜いて、倉庫に先に入るように脅迫し、その後に自分も続いた。これですっかり慢心した。


 「今だ! 」

 「なんだ?! 」


 ダァンダァンダァンダァンダァンと銃声が響く。隊士は刀を振るもそれよりも早くたどり着いた凶弾、五発に倒れそのまま何度も頭が潰れるまで殴打された。


 「どうなっていやがる。あいつらがいきなり消えたぞ」

 「あとはお前だけか」

 「はぁ? 」

 「せぇい!!! 」


 勢いよく抜刀された刀身が残り最後の隊士の脇腹を掠めた。


 「どういうことかはわからんが、とにかく殺す」

 「奇遇だなぁ。俺もだ! 」


 卑怯なことに隊士を刀を持った村民が囲み、突き刺そうと突進した。がしかし、「せい! 」といい、振られた刀がすべてを弾き、そこにいた何人かを余裕で斬り殺した。そして、数人で本気でかかったことでやっと戦力が釣り合った。


 「おいおいそんなもんか?! 」

 「くっ・・・! 」


 だが、やはりこの隊士も相手がなんともない相手だと知り慢心した。突進してきた村民を全力で斬った。それで満足した。それが駄目だったのだ。


 「グフッ・・・」

 「慢心したなぁ・・・ゴホッゴボボボッ」


 村民は無理やり引き分けを取ろうとし、突き刺すも敗北した。通常であればこの程度の相手など数分もあれば余裕で勝っていたというのに、慢心し不覚を取った。そう、この程度の一兵卒程度数人にだ。

 

 「こんなところには・・・いられん・・・」


 そう言い、その場にいた全員を瞬く間に斬り伏せた。一切の乱れのない綺麗な太刀捌きは全員の首や腹を切り裂いた。その隊士の刺された場所はギリギリ致命傷を避けていた。大急ぎで馬を呼び、離脱し、近くの本当の犬叉村にたどり着き、治療し、使いを出して江戸に報告したことによって事件は明るみとなった。それまでにかかった時間はなんと2日である。 彼らは犬叉村に向かう途中の嵐によって足場が滑り、方向が逸れ、今回の事件が起きたのだった。

おかえりなさいませ!今回はいかがでしたか?自分でも長くなったなぁという自覚はあります。約2000文字ですからねぇ。それでも次回楽しみにしてくれてるひとのために頑張ります!死に方が偏っていたのは誠にすみませんでした。

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